石井ゆかりの星占い

2023/5/15 - 5/21

今週の空模様

こんにちは、石井ゆかりです。
3月にも「2023年の山場、クライマックスです!」的な書き方をしたのですが、今週も「2番目のクライマックスです!」的な雰囲気がグリグリ感じられます。というのも、木星の移動を中心に、星がグイグイ動くタイミングなのです。木星の移動は毎年1度くらいあり、それを軸として「1年の占い」を書いたりするわけなので、これはもう文句なしの「クライマックス」なのですが、その周りにもキラキラと、わりとハッキリクッキリした星の動きが重なっているのが、今週という時間帯なのです。

まず、週明け15日は水星が順行に戻ります。4月21日から牡牛座で逆行していた水星が、週明けとともに順行に戻り、この間の停滞感・混乱感がするすると消えていくでしょう。
さらに昨年5月から牡羊座に入っていた(冬にちょっと抜けましたが)木星が17日、牡牛座へと移動します。ここから来年5月26日まで「牡牛座木星タイム」です。今週の12星座分けの占いも、そのあたりを中心に書いております。全体的には、過去1年ほどの「闘いの時間・始まりの時間」が一段落し、ここから「物質・所有・富・経済の時間」がスタートする、というイメージです。牡牛座は地の星座で不動宮、12星座中もっとも「どっしり」した星座です。そこに木星が入っていくということは、大地の豊饒に強いスポットライトが当たる!ということになります。人間の富はすべて、その原材料を自然から得ています。この「富の源である大自然」が、牡牛座木星のイメージかなと思っています。

木星の移動は「約1年の成長のテーマの幕開け」ということになるわけですが、今週はさらに20日の牡牛座の新月、21日の太陽双子座入り(穀雨)、火星獅子座入りという3つの新鮮な動きがあります。週末に立て続けに「スタート!」感の強い動きが重なるのです。ぽんぽんぽんとあちこちでボトルの栓を抜いていくような、独特な華やかさ、景気の良さが感じられます。
たとえば過去数週間、立ち止まっているような、後ろ向きなような、混乱しているような状態だった人も多いかもしれません。モラトリアムに過ごしていた人、進んでいるつもりで足踏みしていた人もいるのかなと思います。今週を境に、そんなモヤモヤ感に終止符が打たれ、「よし、動くぞ!」「声を出すぞ!」みたいな気合いが入りそうです。さらに言えば、週末21日は太陽・火星・冥王星の間で調停という強い形が結ばれます。星座の最初の度数での調停で、星のラインナップもパワフルで、「野心をむきだしに、ゴリゴリに行きます」的な振りきった自己主張感が感じられます。双子座、獅子座、水瓶座にうっすらと共通しているのは、正しさや主張というものの相対性を肯定する空気感です。絶対的に正しいとか、絶対的に善いというものはない、という達観のようなものが、この3星座にはふわっと共有されている感じがあるのです。それゆえに「自分の考え・自分のやりかた」を、勇敢にためらわず前に出すことができるのです。

火星が入っていく獅子座も牡牛座と同じ不動宮ではあるのですが、その支配星は双子座で「動き」の中にあります。とにかく新しい時間の中を、まずはあちこち動き回って、「なるほど、ここはこんな世界なんだな」と五感をフル回転で確かめてみたいような時間帯です。

今週はそんな感じです。

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石井ゆかり

ライター。「フィガロジャポン」本誌にて2010年から星占い連載を手がけ、ムック本「石井ゆかりの星占い3」(CCCメディアハウス刊)が好評発売中。そのほか、さまざまな媒体で記事やエッセイなどを執筆し、『12星座シリーズ』(WAVE出版刊)は120万部を超えるベストセラーに。『愛する人に。』(幻冬舎コミックス刊)、『夢を読む』(白泉社刊)など、著書多数。累計発行部数は400万部を超える。



今週の空模様



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