石井ゆかりの星占い

2023/5/29 - 6/4

今週の空模様

こんにちは、石井ゆかりです。

今週は蟹座金星が魚座海王星とトライン、獅子座火星と魚座土星がインコンジャンクトを結びます。このふたつのアスペクトはどちらも「増幅」感があって、特徴的です。
海王星は魚座でオウンサインですが金星も魚座で高揚、親和性が高いのです。限りなく優しい愛、汲めども尽きぬ情愛、どんなことをしても助けてあげる、という深い利他の思いを感じさせる形です。

一方、火星と土星のインコンジャンクトは両方マレフィックで、ハウスのジョイの位置関係となっています。土星も火星もそれぞれ「頑張る」というテーマがあります。土星は問題意識や課題意識、責任感など、火星は意欲や情熱を担っていて、この2星は「頑張る」星なんだなと思えるのです。インコンジャンクトは状況を変える動き、前提条件や全体の流れの「変更」の動きを感じさせる形です。「頑張ってちょっと変える」ことが、この形に示されているような気がします。

ふたつのアスペクトはこのように対照的なのですが、どちらも魚座を軸にしており、このところの世の中を覆っている大きな問題意識、危機感に、現実的な働きかけが行われる、ということなのかもしれません。魚座の土星・海王星は長期的な流れを司る星ですが、そこにリアルタイムでの具体的な動きを象徴する金星や火星が似た方向から噛んでいくのが印象的なのです。ある意味において直球の反応、大きなリアクション、波のようなフィードバックが起こり、そのリアクションに世の中の耳目が集まる、といったことになるのかもしれません。

さらに週末4日、射手座で満月が起こります。距離を超え、境界線を越えたところに結ばれるひとつの着地点、到達点というイメージが湧きます。あれこれ言い合ってきたけれど、ここで暫定的にでもひとつの答えを共有しておきましょう、といった節目感のある満月です。

今週はそんな感じです。

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石井ゆかり

ライター。「フィガロジャポン」本誌にて2010年から星占い連載を手がけ、ムック本「石井ゆかりの星占い3」(CCCメディアハウス刊)が好評発売中。そのほか、さまざまな媒体で記事やエッセイなどを執筆し、『12星座シリーズ』(WAVE出版刊)は120万部を超えるベストセラーに。『愛する人に。』(幻冬舎コミックス刊)、『夢を読む』(白泉社刊)など、著書多数。累計発行部数は400万部を超える。



今週の空模様



公式サイト「石井ゆかりの星読み

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