石井ゆかりの星占い

2023/6/19 - 6/25

今週の空模様

こんにちは、石井ゆかりです。
太陽が21日、蟹座に入ります。夏至です。夏至は北半球では1年でいちばん昼の時間が長い日、つまり、太陽の力を強く感じられるタイミングと言えます。日本では梅雨時なのでなかなか「太陽の光の強さ」を実感しにくい季節ではあるのですが、それでも星占い的にはとても明るい、輝きの強い時間と言えます。春分にスタートした太陽の1年が、最初のクオーターを超える時であり、物事の成長の勢いが最も強くなっています。春に始めたことを、ここで「いけいけどんどん」で大きくしていくようなイメージがあるのです。

今年は特に、この夏至のタイミングで獅子座に月、金星、火星が集まっていて、非常に明るく、熱い雰囲気が強調されています。華やかなもの、ハデなもの、キラキラしたものが注目されている感じがあります。もっと言えば、この時期に注目されている事象、見えている物事は、ある種の「デモンストレーション」「プレゼンテーション」である、という考え方もできます。「見えている」のではなく「見せられている」のです。「このように見せたい」という意図のもとに照らし出されている風景を、この時期の私たちはじっと見つめているのかもしれません。
こう書くとなにか陰謀論的ですが、獅子座的なプレゼンテーションでは、それがプレゼンテーションである、ということは隠されていません。俳優が演劇をする時「俳優が演じているという事実」は隠されていないのと同じです。ただ、私たちはたとえば、悪役を演じる俳優に嫌悪感を抱くような混同を起こすことがあります。それは俳優が演じているのだとわかっていながら、一方で「本気にする」ことがあるわけです。この時期、私たちは自分が「何を見ているのか」ということに自覚的であろうとする必要があるのかもしれません。

今週は星同士のアスペクトもにぎやかです。
水星と火星のセクスタイルはセンセーショナルなニュース、声を大にしての論争、といった組み合わせです。「ビッグマウス」的な感じもあります。
木星と土星のセクスタイルが20日にピークを迎えます。ここは非常に落ち着いた、どっしりとした形です。本質的な救済、支え、継続的なサポートなどを感じさせる形です。ここにも、ある種の声の大きさがあります。今週起こることは、聞こえている、見えている部分が非常に大きいようです。

さらに、獅子座の火星と牡牛座の天王星がスクエアへとアプライしています。この形は破壊力満点です。打ち上げ花火のような、なにか強い衝撃を伴う閃光、稲光のような雰囲気があります。突発的で大きな変化、衝撃を伴う新展開が連想される配置です。今週末から来週にかけて、びっくりするようなどんでん返しが起こるかもしれません。多くの人がそれに注目し、思わず知らずエキサイトしていくことになるのかもしれません。
集団的な興奮が盛り上がる時、渦中にいる私たちは自分が興奮しているということを自覚できません。後になってみて「あの時はカッカしていたなあ」「なんであんなに熱く反応していたんだろう」などと気付くことができるだけなのです。リアルタイムで自分がどのように興奮しているか、そのことに少し意識を向けるだけでも、後悔するような過剰反応を避けられるかもしれません。

今週はそんな感じです。

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石井ゆかり

ライター。「フィガロジャポン」本誌にて2010年から星占い連載を手がけ、ムック本「石井ゆかりの星占い3」(CCCメディアハウス刊)が好評発売中。そのほか、さまざまな媒体で記事やエッセイなどを執筆し、『12星座シリーズ』(WAVE出版刊)は120万部を超えるベストセラーに。『愛する人に。』(幻冬舎コミックス刊)、『夢を読む』(白泉社刊)など、著書多数。累計発行部数は400万部を超える。



今週の空模様



公式サイト「石井ゆかりの星読み

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