石井ゆかりの星占い

2023/7/3 - 7/9

今週の空模様

こんにちは、石井ゆかりです。
今週はまず、3日の山羊座の満月からスタートです。牡牛座の木星と調停を組む満月で、不器用さとあたたかさを重ねた、ちょっとおもしろい満月だなと思います。山羊座の月と蟹座の水星は「不器用」な配置なのですが、それを木星がいい感じでフォローしているというか、包み込んでいる雰囲気があるのです。
たとえば、全体にうまくまとまらなかったり、傷つきやすさから逆ギレしたり、過剰に神経質になったり、エモーションが強すぎて伝わるものがちぐはぐになったり、理屈を言っているつもりで感情丸出しだったり等々、ハートフルな部分が裏返ってしまうような部分が、なぜか「本当はやさしいからなんだよな」「まじめすぎてそうなるんだよね」など、裏側まで「汲み取られる」動きが読み取れるのです。
あるいは、細かいはみ出しや過剰さがあっても「そこはべつに、肝心なところではないから」と見逃してもらえる雰囲気もあります。本人が「失敗した!」と、ものすごく気にしているのに、周囲はそのこと自体を認識していなかったり、誰も覚えていなかったり、といったイメージです。

週の半ばから後半に向けては、金星と天王星のスクエア、そして海王星、冥王星、火星のyodなど、かなりクセの強いアスペクトが組まれます。どちらも、固い岩や膠着状態などを陽気に「ブレイク」していく感じがあります。渡れそうもない海が不思議な力で割れて、歩いて通れた!みたいな意外性も感じられます。
先週に引き続き、獅子座の2星のドラマティックな配置がカギになっています。多くの人が注目するシーンというのは、「人が見たいもの」を含んでいます。私たちが何かを見つめている時、自分が密かに見たがっているものを「見させられている」ところがあります。自分が注目したものは、自分自身の欲望を映す鏡です。見たい気持ちがあるから、見てしまっているのです。そもそも見たいと思わないものに、私たちは注目しないばかりか、気付きもしないのです。そのことが今週は、少々皮肉なほど、むき出しになっている感じがあります。自分が見ているものが「自分」である、ということを赤裸々に知らされる場面が、今週も多いのかもしれません。

今週はそんな感じです。

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石井ゆかり

ライター。「フィガロジャポン」本誌にて2010年から星占い連載を手がけ、ムック本「石井ゆかりの星占い3」(CCCメディアハウス刊)が好評発売中。そのほか、さまざまな媒体で記事やエッセイなどを執筆し、『12星座シリーズ』(WAVE出版刊)は120万部を超えるベストセラーに。『愛する人に。』(幻冬舎コミックス刊)、『夢を読む』(白泉社刊)など、著書多数。累計発行部数は400万部を超える。



今週の空模様



公式サイト「石井ゆかりの星読み

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