石井ゆかりの星占い

2023/8/28 - 9/3

今週の空模様

こんにちは、石井ゆかりです。
水星が乙女座で逆行中で、星座を問わず、ペースが落ちる感じがありそうです。先へ先へと急ぐより、「流れに任せる」くらいのスタンスのほうが、結果的にあるべき場所に辿り着けます。この時期大切なのは「違和感」かもしれません。心が納得していないのに、ムリヤリ自分を説得するように何かを決めると、結局あとで撤回することになります。自分の心の声に耳を傾け、「決めるために決める」ような選択をしないことが、この時期のポイントです。

火星が天秤座に入っており、これも「選択・決定」における先走りに気をつけたい感じの配置です。ものの軽重をはかる天秤はそっと扱わなければならないわけですが、火星はその点、ちょっと荒っぽいのです。まだ天秤がゆらゆら揺れて定まらない段階で、せっかちに「これ!」と決めてしまうと、あとで混乱が起こる可能性があります。物事の選択や決定には今、十分時間を使い、手を尽くしたいタイミングと言えそうです。

31日、魚座で満月が起こります。土星のすぐ近くで起こる満月で、土星がここに入った3月頃からの一連の努力が、一定の実を結ぶような節目です。特に、コツコツ地味な積み重ねをしてきた人は「やっとここまできた!」という喜びを味わえるでしょう。
悩みや不安を抱えている人にとっては、この満月は「目が覚める」ような出来事が起こるかもしれません。悩みや不安は、現実に起こっている事象と、自分の想像とでできています。この「想像」の部分が膨らみすぎて苦しんでしまう、という現象がよくありますが、膨らみすぎた「想像」を、パチンとシャボン玉を割るように、萎ませることができる時なのです。たとえば、じっとひとりで考え込んでいる状態から、現実の中へと行動を起こした時、自分の「想像」のナンセンスに突然気づかされる、といった展開が起こるかもしれません。不安の大半が消え去る瞬間です。

今週はそんな感じです。

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石井ゆかり

ライター。「フィガロジャポン」本誌にて2010年から星占い連載を手がけ、ムック本「石井ゆかりの星占い3」(CCCメディアハウス刊)が好評発売中。そのほか、さまざまな媒体で記事やエッセイなどを執筆し、『12星座シリーズ』(WAVE出版刊)は120万部を超えるベストセラーに。『愛する人に。』(幻冬舎コミックス刊)、『夢を読む』(白泉社刊)など、著書多数。累計発行部数は400万部を超える。



今週の空模様



公式サイト「石井ゆかりの星読み

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