私の思い出のスイーツたち。 美しい和菓子たちは、オニール八菜のパワーの源。
Gourmet 2018.01.12
スイーツに心奪われ、スイーツを愛する3人の女性に、大好きな思い出の味をこっそり教えてもらいました。バレリーナのオニール八菜さんにとって、味にも美しさにも惹かれるスイーツとは?
#02. オニール八菜(バレリーナ)
パリのオペラ座で堂々と活躍するオニール八菜さん。「自分にとってなくてはならないもの」と語るのは、祖母の家でよく食べていた和菓子だ。「祖母も母も和菓子好きだったので、自然に私も好物に。特に好きなのが、形が美しいとらやの生菓子と、餡のおいしさがたまらない、あんやのあんみつ。ちょっと疲れている時に食べると、ぐっと元気が湧きます」。どちらも、世界を舞台に踊り続ける八菜さんにとって、まさにパワースイーツと言えるだろう。
ー とらやの生菓子 ー
八菜さんのこだわりは、こし餡タイプの生菓子。花の形をしたものは、特にお気に入りとか。生菓子は季節によって替わるため、いずれも秋冬限定。商品によって販売期間は異なる。左から、餅でできたウズラの表情が愛らしい「鶉餅」¥486、ナガイモを使った白い菊形の饅頭に、緑の葉を添えた「山路の菊」¥486、中にこし餡の入った紫一色のきんとん「紫野」¥454、その年初めて葉に霜が降りた情景を表した「初霜」¥486
とらや
東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリアB1F ※ほかに店舗あり
tel:03-5413-3541
www.toraya-group.co.jp
ー あんやのあんみつ ー
「硬すぎない寒天が好み」と話す八菜さん。いつもは店に併設する茶房で食べているとか。きめ細かく、口どけのいい餡に技術力の高さを感じる「あんや 特製あんみつ」¥572
あんや
東京都世田谷区成城6-5-27
tel:03-3483-5537
www.seijoanya.com

Hannah O'Neill/オニール八菜
1993年生まれ。幼少期を日本とニュージーランドで過ごす。オ ーストラリアバレエ学校を首席で卒業。2013年からパリ・オペラ座バレエ団員として活躍。
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*『フィガロジャポン』2017年12月号より抜粋
photos : NAO SHIMIZU, stylisme : MIWAKO TANAKA