いま、大人が和菓子に恋するということ。

愛らしい姿かたちとほっとする甘さ。みずみずしい感性で作られたしあわせなひと口に出合えば、もう一度、和菓子が好きになる。

― 淡いろ ー

秋のもみじを表現した橙色、梅や椿の赤、若葉の緑など、季節を告げる和菓子には鮮やかな色彩のものも多いけれど、あえて儚いほどの淡色を並べてみる。透き通るような水色や、夢見る桃色。まるで、恋する乙女みたいに。

もっちりと厚めの外郎（ういろう）に、ほどよい甘さの白餡がおいしい和菓子工房 糸 itoの生菓子。左3つが外郎。上から、紫と橙の色合いが美しい「朝焼け」￥250、梅を模した「寒梅」￥250、釜玉うどんをイメージした「つむじ風」（要セミオーダー）￥300、手毬の練り切り「あんたがたどこさ」（要セミオーダー）￥300/以上A 　愛らしい千鳥の生菓子は、ほのかに甘い芋餡とシナモンが香るオリジナルの「なめらか餡」を合わせて。「優しい口どけ」￥464/ B 　東屋の丸盆￥18,144/ラカグ、東屋の姫フォーク（5本組）￥8,640/東青山

>>デザイン和菓子

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ー デザイン和菓子 ー

ひとつひとつ心を込めて作られる和菓子。昔ながらのやさしい味はそのままに、自由なかたちのものも仲間入り。味わうだけじゃなく、愛でる楽しみを追いかけて。

創造力あふれる造形で話題の和菓子ユニット、ワガシ302。現状、和菓子の販売はイベント時のみだが、近い将来お店ができるかも？
左：寒天の周りをうっすらと覆う砂糖が、口の中でしゃりほろと崩れる。琥珀羹「集合」￥810/ C 　アスティエ・ド・ヴィラットのワイングラス￥11,664/エイチ・ピー・デコ
右：江戸時代の逸話に登場するUFOをイメージ。軽やかな口当たりの水羊羹「虚舟（うつろぶね）」各￥378/ C 　大理石のコースター各￥4,860、ナプキン各￥3,240、ゴアのデザートフォーク各￥1,512/以上ザ・コンランショップ　奥に置いたタイム アンド スタイルの菓子皿￥2,268/東青山

>>コーヒーのおとも

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ー コーヒーのおとも ー

和菓子って、実はコーヒーにも合うんです。餡に使われる小豆も、コーヒーのカカオも豆だから？近頃は、趣向を凝らしてバターやドライフルーツを合わせたものも。ビスケットやマフィンの代わりに、「あんこにコーヒー」始めませんか。

皿の上、左：市田柿に白餡と薄切りバターを挟んで。クリーミーな口溶けにうっとり。冬季限定「柿衣」各￥486/ D 　右：ラム酒が香るイチジク入り羊羹は、パンや赤ワインにも合う。クルミやイチゴもミックス。「ドライフルーツの羊羹」1棹￥2,160/E 　ジャスの深皿￥3,024、ナプキン￥3,240/ともにザ・コンランショップ　イチロクイチロク アリタジャパンのマグ￥2,160、中村友美のフォーク￥3,672/ともにシボネ青山　ヘンドリー・ハード・グッズのカッティングボード￥34,560/ラカグ

>>洋風あそび

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ー 洋風あそび ー

めくるめく和洋折衷の和菓子。ショコラの風味を加えたり、ピスタチオを使ったり。粉雪のようにココナッツパウダーをまぶすのもいまの気分。あんこ好きはもっとわくわく、苦手な人だって、和菓子と恋に落ちるかも？胸がときめく、甘い甘いマリアージュを召し上がれ。

カカオパウダーや数種のナッツを使った創作おはぎが楽しい。北海道産の大納言で作る定番の餡以外に、白餡や雑穀米との新鮮な合わせも。左奥から縦に、「麻の実ときな粉」￥250、「リンゴンショコラ」￥280、ローズヒップ×ビーツ餡の「ベルベットローズ」￥250、「ココナッツとレモンピール」￥280、「ナッツ」￥280/以上F 　大理石のチーズボード￥17,280/ザ・コンランショップ　ワイングラス￥6,480/ティービーディー

>>からだ想い

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ー からだ想い ー

もしもこの世に、きれいになれる和菓子があったなら……。そんな乙女の願いを叶えてくれそうな、ヘルシー志向の和菓子に出会う。餡に砂糖を使わない羊羹や、オーガニックにこだわった練り切り。心だけでなく、身体もよろこぶおやつ時間を。

左から、むくみに効くカリウムや、疲労回復に効果的なビタミン類を多く含む青えんどう豆入りの「青豆大福」￥170/ G 　砂糖の代わりにアガベシロップを使い、生チョコ入りの餡に有機ココナッツパウダーをまぶしたひと口サイズの「笑み溢れる餡」（カボチャ、イチゴ、抹茶、きな粉）各￥324/以上B 　蠣﨑マコトのガラスジャー￥8,100/夏椿　スウェディッシュ クラフトのウッドフォーク￥1,296/ティービーディー

>>おとりよせ

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ー おとりよせ ー

ずっと気になっていた、あの街の小さな店。なかなか足を運べないから、思いきってお取り寄せ。それはたとえば、和菓子を愛する茶の湯の都・金沢の老舗。いつか訪れるその日まで、恋い慕う地に想いを馳せて。

料亭やお茶席からの信頼も厚い金沢きっての老舗より。口にした後にも上品な余韻を残す季節のきんとん各￥292、二代目の息子たちが立ち上げた姉妹ブランド、豆半のしゃくしゃく溶ける琥珀羹「寒氷（かんごおり）」9個入り￥324/以上H 　手前のイチロクイチロク アリタジャパンのプレート各￥1,620/ともにシボネ青山　奥に置いた黒川登紀子の皿￥4,320/ティービーディー　マグカップ/スタイリスト私物

>>ちいさな幸せ

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ー ちいさな幸せ ー

ちょこんと愛らしい佇まいの、小ぶりな和菓子にひと目惚れ。とびきりの“口福”をかみしめながら、ついつい頭に浮かぶこと。「自分へのご褒美に、もうひとつだけ―」そんな甘い言い訳も楽しかったり。

いずれも直径4.5㎝ほどのふた口サイズ。手前から、小さくても満足感たっぷり、丹波の黒豆を贅沢に使った「黒豆塩大福」￥260/ I 　抹茶餡と小倉のつぶ餡を挟み、ふっくらしっとり丁寧に焼き上げたミニどら焼き￥324/ J 　東屋の型皿 長角￥3,456/東青山　奥に置いたクリスチャンヌ・ペロションのピンクのミニカップ￥6,480/CPCM　ゴアのデザートナイフ￥2,700、ナプキン￥1,404/ともにザ・コンランショップ