お家で作る世界のホテルのレシピ。#05 【世界のホテルレシピ】イカを使ったタイ伝統家庭料理。

世界のさまざまな国のホテルのシェフが、家でも作れるホテルの味を伝授する短期連載「お家で作る世界のホテルのレシピ」。第5回は、タイ・プーケット島のリゾート、トリサラで、タイ各地の家庭料理を洗練された一皿として提供するレストラン「シーフード」から、濃厚な味わいが魅力のイカの料理をご紹介。

甘辛くてどこか懐かしい、誰もが好きな味。
トリサラ/タイ

「イカの炒めもの イカスミあえ」

トリサラのレストラン「シーフード」のシェフ、クラのお気に入りのこの料理は、古くから伝わるタイの家庭料理なのだそう。このところタイのレストランでも見なくなった料理を、あえて再現。イカは季節のものを使えば、特に種類は何でも構わない。イカスミは、イカ1杯につきほんの少ししか入っていないけれど、2杯分あれば色もコクも十分。イカは炒めると縮まるので、あまり小さくならないように切って。

レモングラスは、ドライのものなら軽くすりつぶして香りを出し、食べるときに取り除けば大丈夫。もしフレッシュのレモングラスが手に入ったら、本場と同じようにある程度すりつぶしたものを一緒に食べてみて。あとは手順に沿って作れば、甘くて味の濃い、白いご飯にもお酒にもぴったりの、誰もが好きな味が完成。たっぷり入れたニンニクとエシャロットの食欲をそそる香りに、ますます箸がすすむ。気取らない味に、伝統家庭料理ならではの魅力を強く感じるはず。

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