CHAIと巡る、都内台湾グルメツアー ヘルシーな甘さに癒される、伝統的な豆腐スイーツ。

本誌8月号『まだ見ぬ台湾。』と連動して、オンラインではいま世界的に注目のバンド、CHAIが案内する都内台湾グルメツアーを敢行！　年始に台湾ツアーを終え、本場の味を学んできたベースのユウキさん＆ドラムのユナさんとともに、CHAIとフィガロが見つけたとっておきのスポットを紹介します。

東京豆花工房

東京の御茶ノ水と淡路町と秋葉原に囲まれた、神田須田町という落ち着いたエリアに店を構える「東京豆花工房」は、憩いの場のようなゆっくりとした時間が流れている。

ここで食べられるのは、固めた豆乳にシロップをかけて食べる台湾の伝統的なスイーツの豆花だ。店主が台湾で修行したのち、数百回におよぶ試作を重ね、本場の味を再現している。開放的な入り口から見える、小さくて可愛い店内に誘われて、ユナさんとユウキさんが足並み揃えて入店！

左からドラムのユナさん、ユウキさん。

ユナ「豆花ってなんて読むの？」
ユウキ「トウファ？　響きも可愛いね」

メニューを聞いてみると、実にシンプル。トッピングあり（￥702）か、なし（￥540）の2種類のみという。トッピングは、タピオカや小豆、ハトムギの定番と、時季によって変わる旬ものなど常時7種類以上が揃う。

ユウキ「ここにあるトッピング、何種類でものせていいの!?」
ユナ「じゃあ、メニューはトッピングありの、冷たい『トッピング豆花』に決まりだね」

トッピングの説明をうれしそうに、熱心に聞くふたり。

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いろいろな食感が楽しめる欲張りトッピングは、美人の近道!?

「ハトムギとシロキクラゲと紫米は、美肌効果があります。緑豆は解熱効果があり、夏場は身体の中の熱を冷やしてくれます。台湾の人には多めに入れてくださいって言われるほど」

トッピングの説明を聞きながら、ふたりはカウンターに乗り出し気味で店主の手元に見入っている。

店内には、トッピング用に炊き上がったハトムギの香ばしい香りが漂う。

カウンターに並んでいたタピオカ、小豆、白玉、ピーナッツ、ハトムギ、シロキクラゲ、緑豆、紫米……いわゆる全部のせをオーダー。次々と盛られていくトッピングにワクワク感が増す。最後の仕上げに、たっぷりのシロップを注いで完成！　

いちばん人気の「トッピング豆花（冷）」￥702

ユウキ「薄くすくった豆腐はトロッとしてなめらかだね」
ユナ「豆腐の味もしっかり感じる。トッピングはどれも少しずつ食感が違うから、食べてて楽しい！」
ユウキ「シンプルな素材の味がして、体によさそう」
ユナ「そうそう、罪悪感がない！（笑）　私はなかでもシロキクラゲがゼリーみたいにぷるぷるしてて好みかな」
ユウキ「私は少しこりこりしたハトムギと、ホクホクしたピーナッツが好き」
ユナ「シロップは後味にほんのり残る甘さ。すごくスッキリしてて飽きないんだよね」
ユウキ「うん、そうだね。デザートだけど……毎朝食べられると思う（笑）」

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ひと皿で何種類もの触感、味わいをたのしめる。

東京豆花工房では、夏にかけて適度に凍らせたフローズン状のシロップも入れてくれる。柔らかい歯ごたえの豆花にシャリシャリが加わり、ひと味違った食感を楽しめる。

ユウキ「シャーベットアイスのような感じだけど、かき氷ほど冷たくなくてちょうどいい。真夏に食べるキンキンのスイーツもいいね」
ユナ「私たちが好きなタピオカと白玉のモチモチがさらに際立つし、この冷たさ、夏にぴったりだ〜」

早朝、お腹を空かせてやってきてくれたふたり。初めての味との出合いに感動。

ユウキ「また違うトッピングを食べに来たいね」
ユナ「うん。味や食感を何パターンも試したくなる！」

そのおいしさに感心しながら早々に完食。「台湾に行った時は、デザートはひたすらタピオカミルクティー」というふたりだが、「次は豆花もチャレンジしてみたい」と新しい楽しみを見つけたようだ。

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