CHAIと巡る、都内台湾グルメツアー 素材のおいしさを堪能する、本場パイナップルケーキ。
Gourmet 2019.06.20
本誌8月号『まだ見ぬ台湾。』と連動して、オンラインでは東京都内で味わえる台湾グルメのお店を紹介。レポーターには、第1回に続き台湾とゆかりの深いCHAIのふたりが登場。おいしいものが大好きなベースのユウキさん&ドラムのユナさんと向かったのは、表参道のデザイナーズショップやカフェが軒を連ねる場所から少し奥に入った場所にある「サニーヒルズ南青山店」。
サニーヒルズ南青山店
建築家の隈研吾が手がけた、ヒノキの角材が組み合わせられたアートのような店舗。気になる店内へ入ると、台湾土産で有名なパイナップルケーキが食べられる。地元の住民から観光客まで、常に多くの人で賑わっている。
建築に溶け込むようなシュールなポージングを決めてくれたふたり。
おいしいスイーツを食べる前に、その魅力的な外観を入れて記念撮影。どこを切り取ってもスタイリッシュな画になる、まさに“映え”ポイント。
ユウキ「知らなかったらスイーツのお店って気づかないかも」
ユナ「美術館みたいだもんね」
そう言ってドアをくぐると、ヒノキの優しい匂いがお出迎え。ソリッドな印象の外観に対して、店内は温もりのある空間が広がっている。
さっそくお目当てのパイナップルケーキが登場。
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ごろごろ果肉と発酵バターが香る、計算された味と歯ごたえに感動
席に着くと、しばらくしてパイナップルケーキと阿里山烏龍茶が運ばれてきた。
ユナ「開ける前からテンションが上がる! お〜、予想以上にケーキ1個が大きい」
ユウキ「だね、半分に割ってから食べてみよう。すごい、パイナップルがごろごろ入ってる!」
ユナ「(ひと口食べて)前に食べたパイナップルケーキと違う……」
サニーヒルズのケーキは、夏に収穫される、太陽をたくさん浴びた糖度の高いパイナップルを使用。余計な甘さを加えずに、絶妙な酸味と繊維の食感を残している。また、生地にはこだわりの小麦粉やフランスのエシレ産発酵バターを使い、品のいい味わいを作り出している。
温かい阿里山烏龍茶と一緒に、おぼんに乗せられて丁寧に運ばれてくる。
ユナ「こ、これはおいしい! パイナップル自体の味が強い。その後からふわっと香るバターも上品」
ユウキ「味は強いんだけど、不思議とさっぱり。シンプルな生地といいバランスが絶妙。すごく優しい気分になる〜」
厳選した素材により生まれたおいしさは口コミで広がり、いまではパイナップルケーキ=サニーヒルズとイメージする人も少なくない。
ユナ「パイナップルケーキのイメージががらっと変わった」
ユウキ「私は焼き菓子全般が好きでよく食べるけど、そのなかでもおいしい。甘さがしつこくないし、ひと切れで『おいしいものを食べた!』って感じがする」
ユナ「でも、何個でも食べられちゃう気がする(笑)」
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続いて、日本限定のりんごケーキも実食。
台湾の本店にはない、日本限定のりんごケーキ。
青森で育つ紅玉りんごを使い、果実本来の酸味と香りを残した歯ごたえのある具材が特徴。爽やかな風味が新鮮だ。
ユウキ「フルーツを使ったお菓子ってジャムかドライフルーツを使ってることが多いけど、それとも違う”生”感のある風味とシャリシャリ感がおいしい」
ユナ「アップルパイとかタルトみたいな、りんごを感じて楽しむお菓子だね」
阿里山烏龍茶を片手にりんごケーキを食べながら、そのおいしさを分析する2人。
ユナ「中のりんご自体の味は控えめだけど、ふんわり感じる甘さはなんだろうって」
ユウキ「よく見たら一面だけに粉砂糖がつけられていて。これがあるだけでスイーツとしての食べごたえが違う気がする」
ユナ「粉砂糖はかなり計算されてるね。甘いものが苦手な男性にも薦めたくなるくらい、美味!」
陽の光が優しく入り込む空間に、すっかりリラックスしている様子のふたり。
サニーヒルズのパイナップルケーキ&りんごケーキは、ついつい語りながら食べたくなってしまう魅力を持つ。
ユナ「友達や家族にお土産として買っていって、味を共有したいな」
ユウキ「そうそう。だけど、おいしいから広めたくない気持ちもある、かな(笑)。自分だけが知ってるお土産として使いたい」
おいしい果物が詰まった四角いケーキに魅せられたユナさんとユウキさんは、さっそくリピーターになる予感!
双子のマナ(Vo&Key)・カナ(Vo&Gt)に、ユウキ(Ba&Cho)とユナ(Dr&Cho)のリズム隊で編成された4人組「NEO - ニュー・エキサイト・オンナバンド」。2017年、ファーストアルバム「PINK」が各チャートを席捲、各方面で絶賛される。海外でも高く評価され、18年にはアメリカとイギリスでもデビューを果たし、4度のアメリカツアーと2度の全英ツアーを成功させる。19年2月、セカンドアルバム「PUNK」をリリース。3月にアメリカ、5月にヨーロッパツアーを経て、6月に日本全国を巡る『PINKなPUNKがプンプンプントゥアー!』がスタート。
ホームページ:https://chai-band.com
インスタグラム:@chaiofficialjpn
CHAIのドラム担当。最近はあらゆるタピオカを飲んで、わたしの心を満たしてくれるものを探しています。
CHAIのベース担当。最近はユナの話を聞いては、聞き流しています。
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photos : YUSUKE ABE(YARD), texte : HISAMOTO CHIKARAISHI