不眠症を引き起こすかもしれない⁉ 実は有害な生活習慣。

Lifestyle 2024.10.20

睡眠障害を引き起こす要因は、カフェインの過剰摂取やブルーライトだけではないようだ。アメリカの心理療法士キャサリン・カレンが、睡眠を阻害する日常の悪習慣について解説している。

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カフェインやブルーライトだけじゃない、睡眠妨害に繋がる日常の盲点とは? Photography: Getty Images

よい目覚めから始まる1日は、そのまま調子よく過ごせるものだが、そのためには質のいい睡眠を十分にとることが不可欠であり、就寝時間にも気を配る必要があるだろう。眠りを妨げるとされる代表例として、ストレスやカフェインの過剰摂取、ブルーライトといったものがよく知られているが、同じように有害であるものの、一般的に認知されていない要因がほかにもあると、心理療法士キャサリン・カレンは「Psychology Today」に寄稿した記事の中で述べている。彼女は日常における4つの悪い習慣について指摘し、それらを取り除く方法を紹介している。

ダニを定期的に駆除する

顕微鏡でしか見えないダニは、寝室だとリネンやカーペット、さらには子どものぬいぐるみなどに好んで住みつき、繁殖する。毎晩 68時間も過ごすベッドに、ダニが大量発生した場合は注意が必要だ。「ダニの濃度が高まると、多くの人がアレルギー反応を引き起こすため、子どもも大人も睡眠に障害が出る傾向が強くなると言われています」とキャサリンは指摘する。

ダニを駆除するには、シーツを毎週1回は洗濯し、床だけでなくカーテンなど埃がたまりやすいところに掃除機をかけることを推奨している。テディベアなどのぬいぐるみは、乾燥機の熱でダニを取り除くことができるが、その場合は約20分間熱に晒すようにしたい。また、子どものベッドにはぬいぐるみの類を極力置かないことも有効な手段だ。

散らかった場所で眠らない

きれいな部屋とは、きちんと清掃が行き届いた部屋という意味でもある。「手入れが行き届いていない乱雑な環境にいると、ストレスになります」とキャサリンは、散らかったままのスペースで眠ることに、警鐘を鳴らす。「やるべきことが残ったままだと、不安が増す原因にもなります。メンテナンスを怠っていると他人から批判されることを、人は無意識のうちに恐れるものですから」

この問題を解決するには、もちろん片付けが鍵となる。しかし、大がかりな整理でなくとも、小さなところから手を付けて少しずつ片付けるのでもいいだろう。

寝室に、興奮の源を持ち込まない

Netflixで複数のエピソードをまとめて視聴する、おやつを食べる、電話をかける......。 これらの行為は、いずれもベッドでは禁止する必要があるようだ。キャサリンは、ベッドの使用は、睡眠あるいはセックスのためだけに留めておくべきだと強調する。また、Instagramをスクロールしていないにしても、「携帯電話がそばにあるだけで、眠れなくなる可能性はあります」とも警告する。ある研究によると、人は、着信したメッセージに反応したくても物理的に叶わない場合、生理学的に覚醒が高まることが示されたという。だからこそ、テレビ、間食、スマートフォンは、寝室から遠ざけるべきであり、特に眠りにつく30分から1時間前には完全に避けるべきだとキャサリンは指摘する。もし、スマートフォンを目覚まし時計として使っているならば、新たに機械式目覚まし時計を買うべきだろう。「最初は難しくても、時間が経つにつれてその状態に慣れて、楽になりますよ」

薬とアルコールには覚醒作用がある場合も

忘れがちだが、薬には副作用があり、覚醒作用や興奮作用を伴うケースもある。だからこそ睡眠に問題があるならば、摂取する薬を含め、睡眠を妨げる可能性のある生活習慣やその他の摂取物質について、まずは医師に相談したい。また、薬物に加えて、アルコールも不眠を引き起こす重要な要因になりうるので、過剰な摂取は控えるべきとキャサリンは付け加えている。

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text: Tiphaine Honnet (madame.lefigaro.fr) translation: Eri Arimoto

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