お宝を探しに、秋の蚤の市へ! 富岡八幡宮骨董市に行ってきた。
Lifestyle 2024.10.25
涼やかな風に秋の訪れを感じる、気持ちのいい季節が到来。私だけの一点物に出合える、蚤の市に出向いてみませんか? 蚤の市の常連でモノの目利きでもある、アンダーウエアブランドHAZEのファウンダー兼老舗ランジェリーショップGABRIELLE PECOのバイヤーCoco Hitomi Konnoが、東京近郊でおすすめの蚤の市を3回にわけてレポート。戦利品や気になったアイテムを紹介!
【第1回】秋の蚤の市、護国寺骨董市に目利きが訪れたら。
【第2回】国内最大級の室内骨董イベント「平和島骨董まつり」へ!
Coco Hitomi Konnoの、骨董市3か条とは?
1. 有名なものではなく、自分にとって価値があるものを選ぶ。
見たことのある会社のものだから、ブランドのものだからという理由で普段からも買い物をしませんが、古いものは特に重要視しません。むしろいままで見たことなかったデザインや色、見ていて楽しくなるものを大事にします。
2. 怖いものは買わない。
たまに美しくても実際に持った時になんか気持ちが沈むものがあります。古いもの特有の香りとか汚れとかは云々ではなく⋯⋯。少しでもなんか怖い!と思ったら絶対に買いません。
3. 購入後も大切にできるものを買う。
購入した時は買ったという気持ちになって気分が上がるのですが、しばらくすると家の片隅で数年後発見されるということもしばしば⋯⋯。買ったあとも保管や修理ができるなど、活用できるものを選ぶようにしています。
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30年続く、富岡八幡宮骨董市へ!
1994年に始まった富岡八幡宮骨董市。骨董をはじめ、絵はがきや紙ものの資料まで幅広く展開しています。規模は護国寺よりも少し小さめの骨董市で、価格帯は同じくらい。
アーティなエリアなだけあって、出店されているものもほかの蚤の市よりも少しユニークでデザイン性があるものが多いように感じました。特に古布やオブジェを探している方にはおすすめかもしれません。門前仲町の駅からも近く、骨董市帰りに、銭湯、だるまという居酒屋、おいしいナチュールワインのお店に行ける、夢のようなプランが叶うのも魅力的。
色合いが可愛くて、逆に使わなそうなので未購入。
大正、昭和時代の日本タバコメーカーのパッケージ。フォントやデザインが絶妙。
状態がとてもいいこの古布。柄がとても素敵でした。テーブルクロスやトートバックを作るのに良さそう。
皿として使うには戦力になりませんが、冷菜やチーズなどを盛り合わせるにはすごく可愛い。ふざけてバックのように持ってみたり。
よく見ると一つ一つがまばらな色味をしているのに、素材はプラスティック。水にも強そうなので、海に入ったりタフに使えそう。
青の色がとても綺麗でした。ベッドルームが和室なので、次回も見かけたら購入しようっと!
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COCO'S PURCHASE 001
居酒屋さん気分になれます。これを着て、冬はもつ煮込みを作る予定。
COCO'S PURCHASE 002
この手のレースは集めてしまいます。ラッピングなどにもよく使います。
COCO'S PURCHASE 003
エマニエル夫人に憧れて、HAZEのアトリエの家具はほぼすべてバンブーにしています(笑)いつ見てもかっこいい映画で好きです! 思わず購入。
COCO'S PURCHASE 004・005
湯呑みは素麺などの汁入れやコーヒーを飲むのにも使えそうな大きさなのでツインで購入。この酒器のポップな模様や色合いにキュン。なんだかゆるい感じも好きです。
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最後に⋯⋯
改めて、蚤の市に行くということは、自分にとって"自分自身を知るきっかけ作り"だと思いました。ある種のメディテーションにも似てるように思えます。
最初から目的があって行くのもいいけど、何も考えずとにかく行って、見て、感じるのが蚤の市の醍醐味。自分がどんなものが好きかを知れたり、知らなかった歴史や文化を発見したり、物を購入しなくても出店している人とおしゃべりを楽しんだり、友達が選ぶものに感動したり。
実店舗での買い物が主流ではなくなったいま。売り手と買い手が顔を合わせて生きた会話をする。私はいくつになっても時代がどんなに変わっても、買い物は自分の目で見て、専門店でじっくりお買い物し続けたいです。私にとって蚤の市は、その原点のようにも感じます。
愛情でいっぱいの商品が色々な場所からやってきて、さまざまな理由であらゆる人の元へいく。いつか私が作っている商品も、長い時を経て異国で再会できたら感無量だな、なんて思ったり⋯⋯。
これからも蚤の市にたくさん行こう。
会場:東京都江東区富岡1-20-30富岡八幡宮境内
開催日:毎月第1(1月は除く)第2、第4、第5日曜日
時間:6:00〜17:00
入場無料
次回、2024年10月27日開催
@tomioka_antiquemarket
https://kottou-rakuichi.com/about.html
東京生まれ。ニューヨークやパリでヴィンテージの服やランジェリーを独学で学ぶ。帰国後、1986年から続く老舗ランジェリーショップ、ガブリエル ペコ(@gabriellepeco)のバイヤーに。2023年にシルクとカシミアのアンダーウエアブランド、ヘイズ(@haze_underwear)を立ち上げ、デザイナーとして活躍中。
text & photography: Hitomi Coco Konno