クリスマス、大勢でストレスフリーな食事を準備するための5つのヒント。

Lifestyle 2025.12.20

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クリスマスに自宅にゲストを招くとなると、「何時間もキッチンに立ち、常にあちこちと走り回ることになるのでは......」と不安になる人は少なくない。そんなとき、ポイントとなるのは段取りだ。プロたちがすすめるコツさえ押さえれば、快適にクリスマスの夜を楽しむことができる。

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写真はイメージ。photography: Shutterstock

終わりの見えないレシピに挑み、直前になって盛り付けに追われ、肉の焼き上がりを告げるタイマーに呼ばれてキッチンを行ったり来たり......。そんな慌ただしさはもう避けたいもの。とくに大人数を招くときこそ、事前の段取りがものを言う。今回は、サン=ジェルマン=デ=プレにある「メゾン・ミュロ」(1)のオーナーシェフ、ファビアン・ルイヤールと、『Femmes débordées - Le livre qui va vous simplifier la vie au quotidien』(2)の著者セリーヌ・コピエが、その実践的な方法を伝授してくれる。


01. シンプルなレシピを選ぶ

8人を超えるゲストを招く場合、いくつかの料理は最初から候補から外したほうがいい。まずは「作り慣れていて、できれば火入れが一度で済む、シンプルな料理を選ぶこと」とセリーヌ・コピエは語る。そのため、野菜の中華炒めなどは避け、チキンや子羊のローストを選ぶのが賢明だと、著者は勧めている。デザートも同様で、ルリジューズやオペラといった手の込んだ菓子ではなく、季節に合わせたりんごやアプリコットのタルトなど、シンプルで美しいレシピを選びたい。

02. メインコースは前日に準備する

当日バタバタせず、ゲストとの時間を心から楽しむための秘訣は? それは、もてなしの準備を入念にしておくこと。「可能であれば、メインコースは前日に作っておきましょう。特にラザニア、カレー、タジンなどは、翌日の方がさらに美味しくなります」と、セリーヌ・コピエはアドバイスする。

03. テーブルセッティングは事前に行う

テーブルセッティングも同様だ。「食事の最中に、ダイニングとキッチンを何度も行き来しなくて済むよう、事前に準備しておくことが大切です」と著者は勧める。水、調味料、ナプキン、スープ用の器など、足りないものがないかを確認しておこう。時間を有効に使うという点では、飲み物の準備も前もって済ませておくのがポイントだ。ファビアン・ルイヤールは「シャンパンはゲストが到着する20〜30分前に開けておくのが理想。赤ワインは、最大で2時間前に栓を抜いておくとよい」と勧める。

時間を節約し、負担を減らすためには、一皿ずつ盛り付けて提供するスタイルは避けたいところ。「12人分もの手の込んだ前菜を、直前に一皿ずつ盛り付けるのは、時間も手間もかかりすぎます」とセリーヌ・コピエは注意を促す。そこで、料理は大皿でそのままテーブルに出すスタイルを選び、見た目の美しさだけをきちんと整えるのがおすすめだ。

04. アペリティフ・ディナトワールを取り入れる

もうひとつの選択肢が、アペリティフ・ディナトワール(軽食や一口サイズの料理を中心に、お酒とともに楽しむ食事代わりのアペリティフのこと)。ただし、スペースに余裕がない場合は避けた方がよい。というのも、「このスタイルはアミューズが多く、キッチンが狭いと保管しにくいため、その場合には、アペリティフ→前菜→メイン→チーズ→デザートという伝統的なコースがオススメです」と、パティスリーであり、ケータリングシェフでもあるファビアン・ルイヤールは指摘する。なお、アペリティフ・ディナトワールは準備に手間と時間がかかることが多く、より丁寧な作業が求められる点にも注意したい。

05. ケータリングを利用する

ケータリングを頼む場合、選択肢は大きく分けてふたつある。「アペリティフだけを注文してメイン料理は自分で用意する、あるいはメインを任せてアペリティフはプロの腕に委ねる、という方法です」と、ファビアン・ルイヤールは提案する。前菜やデザートだけを依頼することもできる。上手に取り入れれば、準備の時間を大幅に短縮できるのは言うまでもない。

*この記事は2018年12月5日に公開されたものを再編集してお届けしています。
(1) Maison Mulot(メゾン・ミュロ)、76 rue de Seine 75006 PARIS
(2) セリーヌ・コピエ著『Femmes débordées - Le livre qui va vous simplifier la vie au quotidien』、ミシェル・ラフォン刊、192ページ、15.95ユーロ。

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text: Léa Ferry (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi

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