「『家族でフライドチキン』『恋人とロマンチックな夜』が日本のクリスマス」フランスでの報道とは?

Lifestyle 2025.12.21

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独身・家族はKFCへ、カップルはレストランへ......。日出ずる国では、クリスマスは宗教行事というより、日本ならではのイベントに姿を変えている。

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写真はイメージ。photography: Shutterstock

クリスマスといえば、チキンを丸ごとローストし、栗を添えて味わうのが定番だ。しかし、「日出ずる国」、日本のクリスマスでは、ファストフードのフライドチキンを味わう。これこそが日本のクリスマスの祝い方である。人口の1%にも満たないキリスト教徒しかいないこの国では、クリスマスはすっかり宗教色のない商業イベントとして定着している。その結果、私たちとはまったく異なる風習が生まれた。「ファストフードチェーンのケンタッキーフライドチキン(KFC)は、数十年続く日本独自のクリスマス習慣に向け、毎年準備を整え、フライドチキンを買い求める何百万もの家族を迎えている」とAFPは報じている。

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KFCで予約

そのため、11月の初めからすでにKFCでは12月24日の予約が入り続けている。この伝統の起源は、1974年に遡る、クリスマスに合わせたアメリカ発のファストフードチェーンの成功したプロモーションにあると言われている。以来、日本では、白いひげが特徴の同チェーンの創業者でありシンボルでもあるカーネル・サンダースが、サンタクロースに取って代わる存在となった。「この時期から、店舗に設置されたカーネル像はクリスマス仕様の衣装を着せられるようになったのです」と、KFCジャパンのマーケティング担当のカワムラ タクマ氏はAFPに語る。

では、デザートはというと? フランスのクリスマスの定番「ビッシュ・ド・ノエル」の代わりに登場するのが苺のクリスマスケーキだ。冬の食卓には本来並ぶはずのない苺だが、日本では「クリスマスケーキ」「ショートケーキ」と呼ばれる、軽いスポンジ生地にホイップクリーム、そして新鮮な苺を飾った、一種のイチゴのケーキが堂々の地位を築いている。

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カップルのクリスマス

家族や友人が、たっぷりとフライドチキンの詰まった「パーティーバーレル」を囲んで集まる一方で、クリスマスの夜にはカップルだけに、少し不思議な別の習慣がある。それは、バレンタインデーのように恋人同士で過ごすこと。レストランでの特別なディナーを楽しみ、その後、イルミネーションの下をゆっくり散歩する。そんな過ごし方が一般的だ。もちろん、独身の中には、この機会に外出してパーティを楽しむ人もいる。

From madameFIGARO.fr

text: Alexandra Marchand (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi

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