生涯健康な歯を保つために知っておくべきことのすべて。
Lifestyle 2026.01.14

デンタルケアはきちんと歯磨きをするだけでいいわけではない。それ以外にも知っておくべきことがある。健康な歯をいつまでも保つために習慣づけたいことを教えてくれたのは感染症を研究するフランスの歯科医、エロディ・テレルだ。

普段あまり意識していないかもしれないが、歯の健康はあなた自身の健康、どんな人生を送れるかに関わっている。口腔衛生が良くないと虫歯が発生するだけではない。「感染症にさらされ、心臓や脳にまで影響が及ぶ可能性もあるのです」と語るのは、感染症を研究する歯科医のエロディ・テレルだ。そうならないためには良い習慣を身につけること。そうすれば健康な歯を維持できるはずだ。
歯磨きは食事をしてから20分後
何事にも忍耐が必要だ。歯を守るためには食事をしてから20分後の歯磨きが理想的。歯科医によれば、「食べ物の酸によって酸性に傾いた口腔内pH(水素イオン指数)がアルカリ性に向かう時間が必要です。酸性に傾くと、歯の象牙質や歯髄を守るエナメル質が溶け(脱灰)かけた状態になっています。食後すぐに歯磨きをすると歯を傷つくけることになりかねません」とのこと。
20分も待っていられないのなら、シュガーレスガムを噛むことがオススメなのだそう。「唾液の分泌を促し、pHの改善につながります」と歯科医は説明する。食後にうがいをして、食べかすがなくなるまでよく口をすすぐのもいいそうだ。なお、「フッ素入り歯磨き剤を1日1回使うとエナメル質が再石灰化されて強くなります。食べ物の酸の影響を打ち消し、細菌増殖によるリスクも減らせます」と歯科医は付け加えた。
同じ歯ブラシを使い続けない
使用を重ねるうちに「歯ブラシは歯垢や食事由来の病原菌をため込みます」と歯科医は歯ブラシを変えるべき理由を説明する。「同じ場所に保管している他の歯ブラシとの接触汚染も考えられます」とも言う。しかも毛先は徐々に傷み、うまく磨けなくなる。そのため、少なくとも3か月ごとに交換すべきなのだ。
どんな歯ブラシを使うかも大事だ。歯列の表面をきれいに磨いてくれてすき間にも入り込む「やわらかめ」のブラシが良い。「普通」や「かため」の歯ブラシは歯ぐきを傷つける恐れがあるため、避けた方がいい。少なくとも1日1回は、ブラッシング前にデンタルフロスを使って歯間の食べかすを取り除くこと。
マウスウォッシュは毎日使わない
口臭予防のために歯ブラシ後に毎日使用する人もいるが、「んぱんに使用すると口腔内の細菌環境が変化してしまいます。具体的には、悪玉菌から守ってくれる善玉菌が減り、歯周病のリスクが高まるのです」とのことだ。マウスウォッシュは歯周病や口腔内疾患がある場合に使い、使用期間はせいぜい1〜2週間にとどめるべきなのだ。
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間食をしない
「間食は口腔内のpHを下げ、エナメル質の脱灰を引き起こします」と歯科医は間食のデメリットを説明する。エナメル質は、脱灰と再石灰化を繰り返す。しかし「脱灰状態がひんぱんに起きるとエナメル質が脆くなり、細菌の攻撃を受けやすく、虫歯の発生につながります」
糖分の高い酸性食品を控える
ここでも鍵となるのはpHだ。柑橘類の酸やソーダの糖分はpHを下げ、エナメル質の脱灰を促進する。「病原性細菌の攻撃に弱い歯となります」と歯科医は述べる。とりわけ避けるべきは酸も糖分たっぷりなフルーツジュースだ。
タバコやアルコールを控える
アルコールはpHとエナメル質にフルーツジュース同様の悪影響を及ぼす。さらに良くないのがタバコで、オーラルヘルスに深刻な影響を及ぼす。「歯周病を引き起こし、歯ぐきがゆるみ、下手すると歯を失います」と歯科医は警告する。
乳製品や食物繊維を摂取する
乳製品には歯の健康に不可欠なカルシウム、リン、マグネシウム、ビタミンがたっぷりだ。「エナメル質は人間の体で最も石灰化が進んでいる部位です。骨よりもです。乳製品を摂取すれば再石灰化が促進されます」と歯科医は言う。アーモンドにもカルシウムはたっぷりだ。また食物繊維は咀嚼を促し、唾液の分泌を増やす。結果として食後の口腔内pHをアルカリ性にしてくれる。
こうした習慣を守っていても、年に一度は歯科を受診すべきと歯科医は言う。痛みや何らかの異常がある場合はなおさらだ。
From madameFIGARO.fr
text: Shapnam Mougammadou (madame.lefigaro.fr)







