平野由紀子と4つのスパイス鍋レシピ ポルトガル風、スパイスも具材もたっぷり楽しむパーティ鍋。
Gourmet 2018.12.13
料理研究家の平野由希子さんに、2018年注目のスパイスを使った鍋レシピを紹介していただく4回の連載。1回目は花椒を使った豚しゃぶ、2回目は美容にもおすすめな酸辣湯。そして今回は、みんなで楽しみたいごちそう鍋の登場。スパイスも具材もたっぷり。締めまでこだわる鍋で、大人の鍋パーティを楽しんで。
タラとジャガイモ、みんなで囲みたいポルトガル風鍋。
タラとジャガイモをスパイスとニンニクで煮込んだポルトガル風の鍋。アサリや豚肉も加えて、みんなで囲んで食べたいごちそう鍋に仕立てました。辛味はレッドペッパー。もしも手に入ったら、バスク地方のピマン ド エスプレットを使うと辛味だけではなく、酸味や香りも加わります。
具材からたっぷりと出たおいしい出汁で締めを楽しみましょう。ご飯を加えたリゾットも、パスタも捨てがたいのですが、おすすめはクスクス。お湯で戻してから(できれば蒸すとベスト)、お鍋の汁をかけてどうぞ。
<材料 3~4人分>
・甘塩タラ 3切れ(3等分に切る)
・ジャガイモ 4個(2㎝の厚さに切る)
・豚バラ薄切り肉 200g(半分の長さに切る)
・アサリ 15個
・サンドライトマト 2個(水1/2カップにつけて戻し、1㎝幅に切る)
・ニンニク 1かけ(みじん切り)
・玉ネギ 1/2個(薄切り)
*パプリカパウダー 大さじ1、クミン(粉)&コリアンダーシード(粉)各小さじ1、レッドペッパー適量、ローリエ 1枚
・オリーブオイル 適量、塩 適量
<作り方>
1.鍋にオリーブオイルとニンニクを入れて熱し、香りが出てきたら玉ネギを加えて塩少々をふってしんなりするまで炒める。水4カップ、サンドライトマトの戻し汁、ジャガイモ、サンドライトマトを加えて煮る。
2.ジャガイモに火が通ったら、*、タラ、豚肉、アサリを加えて煮る。塩で味を調える。
フランス料理とワインを愛する料理研究家。日本ソムリエ協会認定ソムリエ。ル・クルーゼを使ったレシピが人気で、著書も多数。近著に『和つまみ 呑ませる料理×合わせたいお酒』(ナツメ社刊)など。ブログ「平野由希子のおつまみレシピ」が人気。
料理教室cuisine et vinを主宰。インスタグラムは@8yukiko76hirano
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photo et texte : YUKIKO HIRANO