グルメ班のおいしいこぼれ話 Vol.1 フィガログルメ班、春のおすすめスイーツを語り尽くす!

Gourmet 2023.03.27

フィガロのグルメ班が、足を使ってかき集めたおいしいネタを座談トーク! 最新ニュースから推しグルメまで、食いしん坊なら押さえておきたい耳寄り情報をテーマ別にお届け。第1回は春スイーツについて、本誌グルメ担当のまりモグとFIGARO.jpグルメ担当のYKが語り尽くします。

グルメ班のとっておきのよもやま話をお届けする本連載。第1弾の今回、まずはグルメ担当編集の自己紹介から!

まりモグ(以下M) フィガロ歴が約8年、本誌でグルメや旅を担当しているまりモグです。物心ついた頃から食いしん坊。小中学生の時に北京に住んでいたので、中国料理を食べると気分が落ち着くといった傾向あり。甘いものも辛いものも、お酒もスイーツもなんでも来い! 最近は、コロナ禍でなかなか旅に行けない反動から、勉強でもしようと思い立ち、ワインエキスパートの資格を得ました。

YK(以下Y) WEBのグルメ担当のYKです。フィガロ歴は3年目。編集者になる前に、肉関連の仕事をしていたため、いまでも自分で肉を焼くことにこだわりがあります。大学生のときに、元「週刊プレイボーイ」の編集長で現在はエッセイスト&バーマンの島地勝彦さんの書生というか、かばん持ちをさせていただいて。おかげでいろんなお店に連れて行ってもらいましたが、「オステリアルッカ」の桝谷周一郎シェフに出会ったことから、調理に興味をもつようになりました。外食も好きですけど、自分で料理をして友人を招くとか、ホームパーティーをするのもものすごく好き。お酒もウィスキーをはじめ、なんでも飲みます。

M  YKくんは今年で30歳になるのですが、店のチョイスだったり、趣味趣向とか、いろんなことが50代レベルのオールドタイプ(笑)

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高級ホテルで優雅にヌン活するなら、パティシエ交代で話題のメゾン マルノウチへ!

M 発表会をいろいろ回っていると、春が近づいているからか、桜スイーツなどの季節のスイーツネタが増えてくる印象があって。先日は、フォーシーズンズホテル丸の内 東京のフレンチビストロ「メゾン マルノウチ」の発表会で、春の新作アフタヌーンティーが披露されました。シェフパティシエが交代したばかりで、そのお披露目も兼ねてだったのですが、エグゼクティブペストリーシェフのパトリック・ティボー氏は長年名店で活躍してきた方なので、安定感抜群。桜をモチーフにしたアフタヌーンティー「LIFE OF SAKURA」は、3月22日(水)からスタートしました。アフタヌーンティーはいますごく人気で、“ヌン活”って言われるぐらい、女子がこぞって通っている印象がありますが、ここの「メゾン マルノウチ」は、輪をかけてすごい。大人っぽい空間で、値段は平日で7,600円、週末で8,800円とお安くはないんですが。YKくんは“ヌン活”に対してどんなイメージをもってます?

Y 男性目線だと「あー、そういう文化もあるんだ」といった感でしたが、いざ女性誌担当になってみたら、記事にものすごく反響があって。やっぱり皆さんお好きなんだなあってところから興味が湧きましたね。ただ、男ひとりだとなかなか行き辛いところがあるとは思いますが。今日も取材でペニンシュラホテルに行ったところ、皆さんすごく“ヌン活”を楽しんでいらっしゃる。しかも平日なのに優雅な時間を過ごされていたので、「あ、やっぱりこの文化ってすごいなあ」と感動しました。

M 「メゾン マルノウチ」はミルフィーユがシグネチャーですが、持ち帰りもできるんです。7,000円と高価なので、ちょっとした特別なおもたせにいいかなと思います。

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ヨックモック青山本店限定! 麗しき春デセール。

Y “ヌン活”繋がりになりますが、ヨックモックでは「カドー ドゥ プランタン」という春限定のお菓子の詰め合わせが3月29日(水)まで販売されます。それにインスピレーションを得た特別なデセールメニューが青山本店にあるラウンジで展開されておりまして。そのひとつに「春のブルー・ブリック・ティーセット」(¥3,960)っていうアフタヌーンティーセットが登場しました。ドリンク2杯付きで1名から利用可能なので、もう少し気軽に“ヌン活”できそうです。

Y 個人的には、同時に展開される「アップルローズのグラスデザート」も好みです。縦型のグラスに、ローズヒップティーと白ワインでコンポート煮したリンゴを、バラのように組み上げ、写真映えしそうなビジュアル。グラスにはエルダーフラワーのジュレ、イチゴのソルベ、ローズ香るライチのソルベ、甘い香りのアニスのクランブル、イチゴとルバーブのコンポートなどが丁寧に重ねられ、すごく香り豊か。かなり大人の味わいで、口に入れるとまるでカクテルのよう。女性はもちろん、甘いのが得意でない男性にも喜ばれそうです。値段も1980円と手頃ですし、ひとりで写真を撮りながらゆっくり楽しむ……といったことがしやすいかなと思いましたね。

Y ぜひぜひお土産に買って欲しいのが「ドゥーブル ショコラ オゥ サクラ」という春限定のバタークッキー。定番で、バター入りの薄いクッキーがありますが、それの桜バージョンが、3月31日(金)まで発売中です。パッケージの桜がとても綺麗なので、これを贈られたら喜ばれるはず。中にアーモンドパウダーが入っているのですが、杏仁豆腐みたいな香りもしており、シェフが言うには、烏龍茶など温かい飲み物と合わせると、飲茶のように楽しめるんじゃないかと。自分にもちろん、新生活のおもたせにもよさそうです。あと、個包装っていうのもポイント。いまの時代、いちばん大事かもしれない。

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カフェキツネの進化する新作ドリンク&スイーツ。

M 春スイーツということで、もうひとつネタを。先日、我々ふたりで表参道にある「カフェキツネ」の春の新作試食会に行って来たのですが、ここでも注目すべきメニューがありました。もともとエスプレッソとかコーヒーがおいしいカフェですが、新作として抹茶ストロベリーラテが登場。抹茶ラテにイチゴのパウダーがかかっているんですが、キツネのロゴなんです! ドリンクにもイチゴの果肉ソースが入っているのですが、ミルクのまろやかさとイチゴの甘酸っぱさがすごくマッチ。抹茶を点ててから入れているので、香ばしさというか、抹茶本来のフレーバーもしっかり楽しめます。

Matcha Strawberry2.jpg

Y 僕はフローズンドリンクをいただきました。毎年、生のイチゴを使用したフローズンドリンクが発売されますが、今回はラズベリーを底に沈めた状態からフローズンドリンクを注いで、とてもきれいなマーブル模様が広がった1杯に。もう絶対に写真を撮りたくなるはず。イチゴの種のつぶ感が残っているので、フレッシュなイチゴを使っている強みがすごく生きていて。さらに、甘過ぎないのがいい。その後にスイーツもいただいたんですけど、全然それを邪魔しない。心地よい甘さとイチゴとラズベリーの酸味っていうのがすごく効いていて。疲れた時に飲みたいなーって思いました。

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Y スイーツで試食したのが、「アールグレイロールケーキ」。紅茶感がめちゃくちゃ強いロールケーキです。中の生クリームも紅茶の風味がとても強くて。まるでミルクティーをクリーム状にしたかのよう。

Earl Grey Roll 1.jpg

M もともとロールケーキは、キツネですごく人気で、定番はコーヒー味。それを初めて食べた時、めちゃめちゃおいしくて感動。スポンジがシフォンケーキみたいなんですね。もう赤ちゃんのほっぺみたいな柔らかさ! 今回はアールグレイ味っていうことで、そう、茶葉がしっかり味わえる感じ。

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Y バスクチーズケーキも定番だけど、これについては、もう超・美味しいチーズケーキのひと言。チーズにこだわっており、4種類ぐらいのチーズを配合して作ってると。もともとは抹茶のバスクチーズケーキが最初に存在して、それがものすごく人気だったので、「じゃあプレーンのオーソドックスなものも作ってみよう」と、生まれたのだそう。スタンダードな、誰が食べても大好きなバスクチーズケーキですね。これはもう、ペロリといけてしまう。

M 渋谷店ではティラミスドーナツを限定販売しています。シュガーコーティングされたドーナツの穴にコーヒーカスタードがたっぷり。さらにコーヒー風味のマスカルポーネクリームなどをのせた、背徳感のあるひと品です(笑)。これはYKくんのイチオシで。

Shibuya_Donut.jpg

Y ボリューミーなのに、意外とペロリといけちゃうんです。添えられたコーヒーのクリームが、ちょっと苦みがあるもののアクセントに。マスカルポーネがしっかり主張するのもいい。しかもこれだけ盛りだくさんで、お値段は控えめで650円っていうのは渋谷の若者を意識してなのかな。

M ミヤシタパークにある店舗はそれほど広くないので、コーヒーとティラミスドーナツをテイクアウトして、屋上の「芝生ひろば」で食べるのもいいかもしれません。

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クラシックが再ブーム! 蔵前のカヌレ専門店でスペシャルメニューを。

M スイーツで言うと、最近は再ブームものが来てますね。ドーナツもそうだし、プリンとか、やっぱり洋服と一緒で、ちょっと昔のものが再び流行するっていう傾向がスイーツにもあるかなと思ってて。カヌレもそのひとつで、最近は専門店が続々と登場。今年1月にも蔵前に「クラマエカヌレ」がオープンしました。1階がコーヒースタンドみたいな雰囲気で、カヌレだけを売っているんです。焼き上がりが1日に4回程あって、テイクアウトで買っていける。私は2階のカフェを訪れたんですけど、こっちはカヌレをメインにした喫茶店みたいな感じで、レトロ可愛い空間。ここではカフェ限定のプレミアムカヌレである「グランカヌレ」を食べることができます。材料には、黄身の割合が多い「ゴールデンエッグ」という徳島のカヌレ専用卵に、マダガスカル産のバニラビーンズ、フランス産のブラウンシュガー、オーク樽で熟成させたフランスのラム酒を使っており、まさに“大人のカヌレ”感。カヌレとセットになって出てくる、チョコレートテリーヌとコンボでいただけるのも、すごく贅沢で。

Y カヌレはボルドー原産だっていうのを、ワインスクールでは必ず小ネタ的にやりますよね。ボルドーワインの滓を取るために、卵白を使って卵黄を捨てていた。それをカヌレに使うようになった……と。修道院で生まれたとか、まあ、諸説あるみたいですが。

M この間、兵庫出張に行った時に出合った、ホテル「セトレ」系列のカヌレも良かったです。オンラインでも購入できるのですが、トースターでリベイクすると、中がトロりとプリンのような食感になって。

 

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ブルーボトルコーヒーのミルクフォーマーで、自宅でも専門店レベルのカフェオレを。

Y スイーツの話をさんざんしてきましたが、家に持ち帰って食べる時に相性が良いのはコーヒーかなと思うんです。やっぱりお店で飲むカフェラテと家で飲むカフェラテでは、ミルクの感じが変わってきてしまう。で、それを解決するアイテムがブルーボトルコーヒーから出ました。「ナノフォーマーV2」っていう、名前だけだとちょっと仰々しいんですけど、スタンド型のミルクフォーマーです。

M バーミックスみたいな感じかなと思ったら、乾電池型でコード要らずなので、コンパクト。

Y 実際に使ってみると、意外に音はそれほどせず、でもめちゃくちゃパワフルで。使用量がわからないまま使ったりすると、一度はキッチンでふきこぼしそう。

 最初、見事に食器に全部飛び散りました(笑)。

 スプリンクラーぐらい本当によく動くので、特に最初はお気をつけ下さい。20~30秒ぐらいで本当にふわふわの泡を作ることができ、コーヒーに注げば、かなり本格的なカフェラテが完成するっていう優れもの。これでお値段8800円。自宅に友だちを呼んで、パーティをやる人であれば、1台持ってるとすごく重宝しそう。家にエスプレッソマシンがあれば、ラテアートとかにも挑戦できそう。ラテ派で毎日飲む人だったらいいんじゃないかな。

 清掃は楽ですね。水の入ったグラスの中に少し洗剤を入れて、スイッチを押せば洗浄完了。ブルーボトルはデザインもおしゃれなのがいいですよね。おうちでブルーボトル的なコーヒーが楽しめるのはかなりうれしい!

こちらもおすすめ:話題のお店が選んだ、コーヒーをおいしく淹れるアイテムとは?

●メゾン マルノウチ
www.fourseasons.com/jp/tokyo/dining/restaurants/maison-marunouchi
●ヨックモック青山本店
www.yokumoku.co.jp
●カフェキツネ
www.instagram.com/cafekitsune
●クラマエカヌレ
www.kuramae-cannele.jp
●セトレ
www.shop-setre.com
●ブルーボトルコーヒー
https://store.bluebottlecoffee.jp

 

text:Eri Arimoto

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