いま行きたいのは、小さくておいしい店 朝から夜まで、世界の味を堪能!

Gourmet 2023.05.23

韓国の朝ごはんを味わえる店から、スパイス料理とワインを楽しめる店まで。日本ではレアな逸品やエッジの効いた料理など、異国の味を体験。

ナチュールに寄り添うピュアな味のベトナミーズ。

L’Atelier de Stand Bánh Mì|ラトリエ・ドゥ・スタンドバインミー
[ 自由が丘 ]

学芸大学にあるベトナム料理店、スタンドバインミーの姉妹店として昨年オープン。自由が丘の新店では日本人の主食である米をテーマに、インドシナのエッセンスを加えたベトナム料理を提供する。フォン・ドゥ・ヴォライユ(鶏ガラスープ)を軸に甘辛すっぱく仕上げた「“生”米麺の海鮮タマリンド炒め」や、コブミカンの自家製ドレッシングで食べる「黒米サラダ」など、アレンジが絶妙。どれも無添加無化調なため食後感も軽く、自然派ワインともよく合う。

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左は「黒米サラダ」¥1,100。国内産の黒米に、揚げ豆腐、カシューナッツやセロリ、ニンジンで食感と彩りを添えて、ヴィーガン仕様に。香りのあるコブミカンのドレッシングと一緒に食べる。右は「亜細亜のかおり」という品種の米から作るパッタイ風の麺を使った「“生”米麺の海鮮タマリンド炒め」¥1,160。アルザスのナチュールなど、ワインは自然派を中心にグラス¥770からある。
230515-L-Atelier-de-Stand-Banh-Mi-03.jpg揚げ春巻きなどおつまみになるメニューも豊富。店内では、オリジナルの調味料も販売している。
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自由が丘駅から徒歩約5分。テラス席は犬もOK!
L’Atelier de Stand Bánh Mì
東京都目黒区自由が丘1-3-21 
tel:03-6421-4036 
営)18:00~21:00L.O.(月、木、金)11:00~14:30L.O. 18:00~21:00L.O.(土、日)
休)火、水
Instagram:@standbanhmi

photography: Akemi Kurosaka (Stuh)

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旅する料理家が紡ぐ、異国のフレーバー。

Hån|ハン
[ 学芸大学 ]

世界を旅し、そのインスピレーションから逸品を生み出す料理研究家・口尾麻美が始めたバー兼レストラン。メニューにはバドリジャニやマントゥなど、聞きなれない料理がずらり。モロッコやトルコ、ジョージアなど、彼女が旅先で出合った料理が楽しめる。初めて店を訪れる人には、数カ国の料理が盛り込まれた前菜を。ナスやビーツなど知っている食材が、独特の組み合わせやスパイス使いで新たな味に。料理教室やイベント情報は、インスタでチェックして。

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モロッコやトルコ料理が中心。左は、とんがり蓋の鍋で作るモロッコの「ケフタタジン」¥1,800。牛肉ミートボールは、クミンやパプリカ、コリアンダーといったスパイスが香る。右は、日替わりの「前菜の盛り合わせ」¥1,600。リトアニアのビーツサラダ、ナスとヨーグルトを合わせたトルコのパトルジャンなどワインにもぴったりな5種の前菜が並ぶ。ワインはジョージアやイタリア、フランスのオレンジワインなど、グラス¥1,000から用意。
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7席のカウンターのほか、5~6人が座れるテーブル席がある。
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口尾(Instagram:@asamikuchio)が旅先で出合った雑貨が店内で購入できる。
Hån
東京都目黒区中央町1-19-14 メディス学芸大学2F
tel:03-6826-9314
営)18:00~22:30L.O. 
休)木 ※ほか不定休あり
要予約
Instagram:@han__etoile

photography: Mirei Sakaki

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滋味深い味のスープで、カラダの内側から元気に。

Tarachan|たらちゃん
[ 東銀座 ]

くすっと笑ってしまう可愛い店名どおり、干しダラを使ったスープの専門店。店主の高潤美は「韓国では“プゴク”と呼ばれ親しまれているスープを多くの人に味わってほしい」と店をスタート。現地ではベースに牛テールを使うことが多いが、日本の魚介系乾物で作ることによって、より旨味が濃く、深く仕上がる。地元では美容によいとされ、二日酔いで食欲がない朝に食べる人が多い“滋養食”は、体調をリセットしたい時にゆっくり味わおう。

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「プゴクセット」¥1,300。店主の祖母が作ってくれたという素朴な家庭の味を再現。スープとライスのほか、水キムチやネギと白菜のキムチ、アミエビの塩辛など、韓国ではバンチャンと呼ばれるおかずが付いてくるのもうれしい。券売機でチケットを購入するシステムで、キャッシュレス対応。
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ニューヨーク在住のデザイナーが空間を手がけた。カウンター越しに見えるタイルは国旗の4つの四角い記号をイメージし、モダンな印象に。
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棚には韓国で買い付けたうつわなどが並ぶ。
Tarachan
東京都中央区銀座3-13-5 鈴木ビル1F
tel:03-6278-7780
営)7:00~14:00L.O. 
休)日、祝
Instagram:@tarapugok

photography: Kayoko Ueda

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センスが光るスパイス料理とナチュールを主役に。

Bhel Puri|ベルプリ
[ 下北沢 ]

タイ料理や地中海料理などを経験した店主は、自他ともに認めるスパイス好き。世田谷のカレーの名店、カルパシのオーナーと意気投合し、スパイス料理とナチュールを柱とする店を開いた。店名にもなっている“ベルプリ”は、パフライスをスパイスで和えたインドの軽食。そのほか、ビーツのフムスやスパイシーな肉料理など、旅をしているような気分になるメニューを用意。料理の多くをハーフで提供してくれるのも、ひとり客にうれしい。

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上から「ビーツフムス」¥900(ハーフ¥550)、「ベルプリ」¥700(ハーフ¥450)。色鮮やかなフムスは中東のタヒニと呼ばれる生ゴマペーストを使い、香ばしく仕上げた麻の実、カシューナッツなどで食感のアクセントを添えて。インドの屋台の軽食として親しまれるベルプリは季節の果物やハーブを使い、ワイン(グラス¥1,000〜)に合う味わいに。
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カウンターのほかにテーブル席も。
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「エピスカヌレ」¥400。赤ワインやベルモットにぴったりな大人のカヌレ。ハーブでチャイの風味を表現。
Bhel Puri
東京都世田谷区北沢2-12-2 サウスウェーブ下北沢1B
tel:080-9447-3004
営)12:00~14:00L.O.、17:30~22:00L.O.
休)水
Instagram:@bhelpuri_shimokita

photography: Kayoko Ueda

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パリジェンヌ気分で頬張りたい、ビストロ仕込みのピタサンド。

La Pita de Maison Cinquantecinqラ・ピタ・ドゥ・メゾンサンカントサンク
[ 代々木上原 ]

代々木上原の人気ビストロが新たに手がけたのは、中東生まれ、パリでも定番のピタサンド。ふわふわのピタパンに詰め込まれているのは、ファラフェルのほか、茹で&焼き&フレッシュな野菜、コクを出したタヒニ(ゴマソース)など。かじる部分によって変わる食感の違いと、ファラフェルのクリスピーな歯ざわり、なめらかなフムスの対比がおもしろい。グリーンチリやハリッサで“味変”を楽しむのもよし、ひと味違うグルマンなピタサンドをぜひ。

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ピタサンドはシーズナルフレーバーも合わせて常時5種類。ファラフェルや野菜が入った定番の「ファラフェルサンド」(¥1,400)は、動物性食材を使用しないヴィーガンメニュー。ピタパンは、ふんわりした肉厚なタイプと自然酵母を使った薄いタイプから選べる。ワインはフランスワインを中心に、写真のドイツ産白ワインなどナチュールが揃う。グラス¥1,100~
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テイクアウトは1階で。イートインは2階へ。
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代々木上原駅から徒歩約1分。オールデイで楽しめるのがうれしい。
La Pita de Maison Cinquantecinq
東京都渋谷区西原3-5-1
tel:03-5454-5631 
営)11:30~19:30L.O. 
休)日 ※月曜不定休 
Instagram:@lapita_de_maisoncinquantecinq

photography: Kayoko Ueda

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⚫︎掲載している料理や商品の価格は、標準税率10%もしくは軽減税率8%の消費税を含んだ価格です。取材時から、価格が変わる可能性があります。
⚫︎店によって、別途サービス料がかかる可能性があります。
⚫︎掲載店の営業時間や定休日、掲載している料理は、変更になる可能性があります。最新情報は各店舗にお問い合わせ、もしくはHP等を参照ください。

*「フィガロジャポン」2023年6月号より抜粋

text: Keiko Kodera

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