いま行きたいのは、小さくておいしい店 朝から夜まで、世界の味を堪能!
Gourmet 2023.05.23
韓国の朝ごはんを味わえる店から、スパイス料理とワインを楽しめる店まで。日本ではレアな逸品やエッジの効いた料理など、異国の味を体験。
ナチュールに寄り添うピュアな味のベトナミーズ。
L’Atelier de Stand Bánh Mì|ラトリエ・ドゥ・スタンドバインミー
[ 自由が丘 ]
学芸大学にあるベトナム料理店、スタンドバインミーの姉妹店として昨年オープン。自由が丘の新店では日本人の主食である米をテーマに、インドシナのエッセンスを加えたベトナム料理を提供する。フォン・ドゥ・ヴォライユ(鶏ガラスープ)を軸に甘辛すっぱく仕上げた「“生”米麺の海鮮タマリンド炒め」や、コブミカンの自家製ドレッシングで食べる「黒米サラダ」など、アレンジが絶妙。どれも無添加無化調なため食後感も軽く、自然派ワインともよく合う。
東京都目黒区自由が丘1-3-21
tel:03-6421-4036
営)18:00~21:00L.O.(月、木、金)11:00~14:30L.O. 18:00~21:00L.O.(土、日)
休)火、水
Instagram:@standbanhmi
photography: Akemi Kurosaka (Stuh)
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旅する料理家が紡ぐ、異国のフレーバー。
Hån|ハン
[ 学芸大学 ]
世界を旅し、そのインスピレーションから逸品を生み出す料理研究家・口尾麻美が始めたバー兼レストラン。メニューにはバドリジャニやマントゥなど、聞きなれない料理がずらり。モロッコやトルコ、ジョージアなど、彼女が旅先で出合った料理が楽しめる。初めて店を訪れる人には、数カ国の料理が盛り込まれた前菜を。ナスやビーツなど知っている食材が、独特の組み合わせやスパイス使いで新たな味に。料理教室やイベント情報は、インスタでチェックして。
東京都目黒区中央町1-19-14 メディス学芸大学2F
tel:03-6826-9314
営)18:00~22:30L.O.
休)木 ※ほか不定休あり
要予約
Instagram:@han__etoile
photography: Mirei Sakaki
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滋味深い味のスープで、カラダの内側から元気に。
Tarachan|たらちゃん
[ 東銀座 ]
くすっと笑ってしまう可愛い店名どおり、干しダラを使ったスープの専門店。店主の高潤美は「韓国では“プゴク”と呼ばれ親しまれているスープを多くの人に味わってほしい」と店をスタート。現地ではベースに牛テールを使うことが多いが、日本の魚介系乾物で作ることによって、より旨味が濃く、深く仕上がる。地元では美容によいとされ、二日酔いで食欲がない朝に食べる人が多い“滋養食”は、体調をリセットしたい時にゆっくり味わおう。
photography: Kayoko Ueda
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センスが光るスパイス料理とナチュールを主役に。
Bhel Puri|ベルプリ
[ 下北沢 ]
タイ料理や地中海料理などを経験した店主は、自他ともに認めるスパイス好き。世田谷のカレーの名店、カルパシのオーナーと意気投合し、スパイス料理とナチュールを柱とする店を開いた。店名にもなっている“ベルプリ”は、パフライスをスパイスで和えたインドの軽食。そのほか、ビーツのフムスやスパイシーな肉料理など、旅をしているような気分になるメニューを用意。料理の多くをハーフで提供してくれるのも、ひとり客にうれしい。
東京都世田谷区北沢2-12-2 サウスウェーブ下北沢1B
tel:080-9447-3004
営)12:00~14:00L.O.、17:30~22:00L.O.
休)水
Instagram:@bhelpuri_shimokita
photography: Kayoko Ueda
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パリジェンヌ気分で頬張りたい、ビストロ仕込みのピタサンド。
La Pita de Maison Cinquantecinq|ラ・ピタ・ドゥ・メゾンサンカントサンク
[ 代々木上原 ]
代々木上原の人気ビストロが新たに手がけたのは、中東生まれ、パリでも定番のピタサンド。ふわふわのピタパンに詰め込まれているのは、ファラフェルのほか、茹で&焼き&フレッシュな野菜、コクを出したタヒニ(ゴマソース)など。かじる部分によって変わる食感の違いと、ファラフェルのクリスピーな歯ざわり、なめらかなフムスの対比がおもしろい。グリーンチリやハリッサで“味変”を楽しむのもよし、ひと味違うグルマンなピタサンドをぜひ。
東京都渋谷区西原3-5-1
tel:03-5454-5631
営)11:30~19:30L.O.
休)日 ※月曜不定休
Instagram:@lapita_de_maisoncinquantecinq
photography: Kayoko Ueda
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*「フィガロジャポン」2023年6月号より抜粋
text: Keiko Kodera