馬田草織おすすめのポルトガルワインと楽しむ、タパス風レシピ。
Gourmet 2024.12.27
イベリア半島を思わせる、海鮮や野菜を使ったおつまみ。休日の午後、アロマティックなポルトガルワインと一緒に、小皿スタイルで楽しもう。
Tapas×Portugal Wine
馬田 草織|Saori Bada
出版社を経て2005年に独立。ポルトガル料理とワインを楽しむ「ポルトガル食堂」主宰のほか、食と旅を主軸に文筆家としても活躍。近著は『ホルモン大航海時代』(TAC出版刊)。
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アルガルヴェ風ニンジンサラダ
ポルトガル南部の料理。冷蔵庫で一晩寝かせても。
〈材料〉2人分
細いニンジン 2本
レンズ豆 30g
ニンニク 1片
イタリアンパセリ・塩 各適量
白ワインビネガー・オリーブ油 各大さじ2
〈作り方〉
1 ニンジンは薄い輪切りにする。ニンニクとイタリアンパセリはみじん切りにする。レンズ豆はさっと洗い、たっぷりの水で15分ほど軟らかくなるまで煮る。
2 鍋に湯を沸かして塩少々を加え、1のニンジンをやや硬めに茹でる。
3 湯を切り、粗熱が取れたらボウルに移して1のニンニク、イタリアンパセリ、レンズ豆、ワインビネガー、オリーブ油を加えて軽く混ぜ、味を見て塩でととのえる。
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長ネギとハムのグラタン
ハムの塩気とネギの甘味でワインが止まらない!
〈材料〉2人分
長ネギ 2本
ハム 3枚
牛乳 1/2カップ
ローリエ 1枚
バター・小麦粉 各大さじ1
ピザ用チーズ・塩・粗引き黒コショウ 各適量
〈作り方〉
1 長ネギは長さ4〜5cmに切る。ハムは細かく刻む。小鍋にネギと水1カップ(分量外)を入れ、塩をひとつまみ加えて蓋をし、強火にかける。沸いたら弱火にし、ネギが軟らかくなり透明感が出るまで煮る。煮えたらいったん出汁ごと取り出す。
2 空いた1の小鍋にバターを入れて弱火で温め、溶けたら小麦粉を加えて、ダマが消え粉っぽさがなくなるまで練る(鍋をいったん火から外すと、焦らず作業できる)。なめらかになったら1の出汁と牛乳を入れる。最初は少しだけ入れ、徐々に増やす。
3 全体が混ざったらローリエを折って入れ、さらに弱火で2〜3分、ふつふつするまで混ぜながら温め、最後に塩で味をととのえる(ハムも加わるため塩は控えめが良い)。
4 耐熱皿にネギ(飾り用はとっておく)を敷きつめ、黒コショウをふる。さらに刻んだハムをちらして3をかけ、飾り用ネギとピザ用チーズをのせ、オーブンやトースターでこんがり焼く。
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サワーポテタコ
ヨーグルトの酸味がクセになる、新感覚のポテサラ。
〈材料〉2人分
茹でダコ 40g
ジャガイモ 2個
ヨーグルト 大さじ4
ハラペーニョピクルス 4枚
マヨネーズ・レモン汁 各大さじ1
塩・パプリカパウダー 各適量
〈作り方〉
1 茹でダコは薄く切る。ハラペーニョはみじん切りにする。
2 ジャガイモは皮を剥いて茹で、茹で上がったら水気を切って鍋で水分をしっかり飛ばし、熱々のうちにつぶしてヨーグルト大さじ3とマヨネーズ、ハラペーニョを加え、なめらかになるまで混ぜる。塩で味をととのえ、1のタコを混ぜ、うつわに盛る。ヨーグルト大さじ1とレモン汁を混ぜたドレッシングをかけ、パプリカパウダーをふる。
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アサリのブリャオン・パト
隠れた主役は旨味たっぷりのスープ。パンを忘れずに!
〈材料〉2人分
アサリ 300g
ニンニク 大1片
オリーブ油 大さじ1
レモン 1個
コリアンダー・パン 各適量
〈作り方〉
1 アサリは砂抜きし、貝をこすり合わせて汚れを取る。ニンニクとコリアンダーは粗みじん切りにする。
2 フライパンにオリーブ油とニンニクを入れ、弱火で熱する。
3 香りがたったら水大さじ3(分量外)を入れ、アサリと、コリアンダーの半量を加えて蓋をし、中火で蒸す。
4 貝の半分ぐらいが開いたら火を止めて蓋をし、余熱で1分ほど蒸す。
5 蓋を開け、アサリの口が開いているのを確認したら残りのコリアンダーをふり、半分に切ったレモンを全体に搾る。お好みでパンを添える。
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レンコンのクミンシードグリル
レンコンは輪切りにせず、食感を残すのがポイント。
〈材料〉2人分
レンコン 1節
ニンニク 1片
赤唐辛子 1本
クミンシード 小さじ1/2
オリーブ油・白ワインビネガー 各大さじ1
塩 適宜
〈作り方〉
1 レンコンはピーラーで皮を剥き、繊維に沿って縦に細長い乱切りにする。切ったら水に5分ほどさらし、ザルにあげて水気を切る。ニンニクは潰す。赤唐辛子は種を取ってちぎる。
2 フライパンにオリーブ油とニンニク、唐辛子を入れて弱火で熱し、ニンニクの香りがたってきたらクミンシードを加え、中火で30秒ほど熱する。クミンシードがプチプチはじけだしたら、水を切ったレンコンを加えて炒める。
3 白ワインビネガーを回しかけ、加熱して酸味をしっかり飛ばす。全体に油が回ったら塩をふり、香ばしさが立つまで中火でじっくり焼きつける。
合わせたいワインは?
ちづかみゆき |
平野由希子 |
木下インターナショナル
03-3553-0721
https://www.kinoshita-intl.co.jp/
BMO
03-5459-4334
https://www.naturalwine.jp/
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*「フィガロジャポン」2025年2月号より抜粋
photography: Aya Kawachi styling: Yumi Nakata collaboration: Utuwa