平野由希子が提案、おうちフレンチとナチュラルワインで作るパリの食卓。
Gourmet 2024.12.27
フレンチの定番をひと捻り! 気軽に作れる前菜とメインを提案。老舗&新星ワイナリーのナチュラルワインをプチコースに合わせて。
French × French Wine
平野由希子|Yukiko Hirano
料理教室主宰のほか、著書多数出版。2015年フランス農事功労章叙勲。J.S.A.認定ソムリエ。ナチュラルワインの定期便、cuisine et vinを運営。https://cuisineetvin.stores.jp/
madameFIGARO.jp連載「平野由希子の季節のおつまみ」
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洋ナシとブルーチーズのタルティーヌ
洋ナシの甘やかな風味とチーズの塩気が混じり合い、ワインを誘う。リンゴや洋ナシの香りがする微発泡ワインと合わせれば、アペロにも◎
〈材料〉2人分
バゲット(スライス) 6枚
洋ナシ 1/3個
ブルーチーズ 50g
ハチミツ 適量
〈作り方〉
1 洋ナシは小さめの角切りにする。ブルーチーズは手でほぐす。
2 バゲットに1をのせ、ハチミツをかけてオーブントースターでこんがりするまで焼く。
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砂肝ソテーのサラダ
コンフィが一般的なサラダをソテーに代えてより手軽に。歯触りが楽しい砂肝とみずみずしい野菜、酸味が利いたドレッシングが食欲を刺激。
〈材料〉2人分
砂肝 150g(下処理済みのもの)
ニンニク 1片
オリーブ油 大さじ1
塩・コショウ 各少々
クレソン、トレヴィスなどの葉野菜・クルミ 各適量
A
オリーブ油大さじ2
ディジョンマスタード・ワインビネガー 各大さじ1/2
塩 少々
〈作り方〉
1 砂肝は下処理されていない場合には、硬い部分を取り除く。半分に切り分け、白い部分をそぎ切る。裏側は切り目を数カ所入れて、さらに半分に切る。ニンニクは薄切りにして芽を取る。
2 フライパンにオリーブ油、ニンニクを入れて熱し、よい香りがしてきたら砂肝を入れて塩、コショウをふって炒める。
3 クレソン、トレヴィスをAで和え、2をのせてクルミをちらす。
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プーレ・オ・ヴィネーグル(リヨン風鶏のビネガー煮)
トマトや玉ネギの旨味がぎゅっと詰まったリヨン定番の惣菜。ナチュラルな造りで、やわらかい飲み口の南仏赤ワインが優しく寄り添う。
〈材料〉2人分
玉ネギ 1個
骨つき鶏もも肉 4本
トマト 2個
ニンニク 1片
ワインビネガー(赤ワイン・シェリービネガーなど) 大さじ6
トマトペースト・ハチミツ 各大さじ1
サラダオイル・バター・塩・コショウ 各適量
〈作り方〉
1 鶏もも肉は水気を拭く。関節の部分で半分に切り分け、塩をふっておく(小さめのものならばそのままでもよい)。玉ネギはみじん切り、トマトは湯むきしてざく切りにする。ニンニクは半分に切って潰す。
2 鍋にバター大さじ1とニンニクを入れて熱し、玉ネギのみじん切りを加え塩少々をふり、しんなりとするまで炒める。トマトを加えて、とろりとするまで煮詰める。
3 フライパンにサラダオイル、バター各大さじ1/2を熱し、鶏もも肉を皮目から焼く。皮目はしっかりと焼き色をつけ、反対側は色が変わる程度にさっと焼く。
4 2の鍋に3の鶏もも肉を入れ、ビネガーを加えて半量になるまで煮詰める。
5 3のフライパンの余分な油を捨て、水200mlを入れてひと煮立ちさせ、鍋底の焼き汁を溶かし込み、鍋に加える。トマトペースト、ハチミツ、塩、コショウを加えて蓋をして15分煮る。
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ちづかみゆき |
馬田草織 |
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連載|平野由希子の季節のおつまみ
ヴァンナチュールにぴったりの、自家製おつまみレシピ集!
*「フィガロジャポン」2025年2月号より抜粋
photography: Aya Kawachi styling: Yumi Nakata collaboration: Utuwa