家でワインを上手に楽しむコツって? ディーン&デルーカでコラボイベントを開催。
Gourmet 2025.02.14
ワインは好きだけれど、夕食時どんなものを選んだらいいのかわからない、グラスはどんな形が正解? などなど、ワインにまつわる悩みはつきもの。おいしいワインを飲みながら、そんなお悩みを解決してくれる一度で二度おいしい講座をディーン&デルーカとフィガロワインクラブのコラボで1月21日に実施。その際に学んだポイントをいくつかご紹介!
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ザ・ワインストア ディーン&デルーカは、2023年にオープン。生産地を問わず、クラシックもナチュールも幅広く扱う同店には、約4000本のワインが揃う。興味深いものだとニューヨークワインやモンテネグロのワインまで!
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この日、講座を担当したのが同店の佐藤勇介氏。日仏の星付きレストランで経験を積んできたベテランだ。
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佐藤氏が打ち出したテーマが「ワインがあれば、人生は楽しい!」。そう、12月19日売り(2月号)のフィガロジャポンの特集と同じテーマ。まさにそのことを伝えられればと、この日のために特別講座を開いてくれた。
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テイスティングするワインは全4種類。かのジャック・セロスの甥っ⼦が手がけたレコルタン・マニピュランのシャンパーニュから、"ヴァンジョーヌ(黄色ワイン)"と呼ばれるジュラ地方サバニャン品種を使ったワイン、余市産シャルドネを使ったニューシーランド&北海道の醸造家によるコラボワイン、新世界・オーストラリアのシラーズまで。ザ・ワインストア ディーン&デルーカの多様性を表現したようなワインが揃った。
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佐藤氏が「家ワインの楽しみ方のコツ」としてまず教えてくれたのが
・テーマを決める
・どんな料理と合わせるか
ということ。
たとえばシャンパーニュをテーマにするとしたら、1種類のシャンパーニュでも温度や注ぐグラスを変えることで異なる味わいを楽しむ、ロゼをテーマにするならフレッシュなタイプとしっかりめのタイプ、両方飲み比べてみる、などなど。もちろん「シャルドネ」など品種をひとつに絞り、生産国によって変わる味を楽しむ、という方法もある。楽しみ方は無限だ。
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さらに、食事とどう合わせるか、も大切なポイントだ。
当日は、シャルキュトリーやチーズ、ピクルスといった"ザ・ワインのおとも"を前菜として、同店で人気のO2謹製シュウマイ(ブラックペッパー、レモングラス)、さらにスペシャルメニューとしてオニオングラタンスープも用意された。
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ペアリングで大切なのが「同調、調和、補完、対⽐」というキーワード。同調でいうと、たとえば黒コショウが利いた肉の煮込みなどには、黒コショウのニュアンスを感じるローヌのシラーやオーストラリアのシラーズを合わせる、等が挙げられる。あまり難しいことは考えたくない!という人には、「シャンパーニュは万能」というキーワードを伝えたい。前菜からメインまで、場合によっては出汁の利いた繊細な和食にも寄り添ってくれる。
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この日、最も参加者を驚かせたのが、ジュラのヴァン・ジョーヌとオニオングラタンスープの組み合わせ。酸味が強く、そして何よりも熟成感のあるヴァン・ジョーヌは、ローストしたクルミやアーモンドのニュアンスがある。スープに添えられたバゲットとの相性は抜群だったが、それはバゲットにのったコンテチーズが理由。コンテチーズはジュラが産地でフランス産AOP(原産地呼称保護)も取っている。同じ産地で作られたものはやはり相性がいいことを実証してくれた。コンテチーズの熟成度合にもよるが、コンテ自体にもナッツの香りが感じられるため、「同調」という意味で見事マッチしたようだ。
組み合わせで無限に広がるペアリング体験を経て、「家飲み お悩み相談コーナー」へ。参加者の方々から挙がったのは、「ワインの個体差」や品種について、なかにはグラスの正しい拭き方についての質問まで。佐藤氏が、グラスの拭き方を実際にデモンストレーションする場面も。その美しい所作に、会場からは拍手も!
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質問コーナーの後は店内クルーズへ。シャンパーニュをはじめとするグランヴァンが並ぶセラーなどをソムリエと一緒に巡り、実際にボトルを手にしながら解説。ソムリエの丁寧な説明を聞いて、ずっと気になっていたワインをついに購入、という参加者も。
座学と実践を通して、自宅ワイン時間をより豊かに。ちょっと高尚なイメージがあるワインだけど、少しの知識で楽しみ方はうんと昇華するはず。やっぱり「ワインがあれば、人生は楽しい!」。