【フィガロジャポン35周年企画】 目指せピクニック上級者! ディーン&デルーカで教わる、お外ワインとパンアレンジ。
Gourmet 2025.07.21
今年1月、"お家ワイン"をテーマに開催し、大人気だったザ・ワインストア ディーン&デルーカとフィガロワインクラブのコラボイベント。今年5月末に開催した第2弾は"ピクニック"がテーマ! ワインの選び方からパンのアレンジまで、ピクニックがよりおいしく&楽しくなるヒントをレポート。

陽が落ち始めた時間、参加者はまずシャンパーニュで喉を潤し、講座開始までゆるりチルアウト。ドレスコードだったピンクをそれぞれ纏い、テラスは華やかな雰囲気に。

店内へ移動し、いよいよ講座スタート! 前回同様、講師は佐藤勇介ソムリエ。フランス生活の中で知った"パリジャン的ピクニック"を教えてくれた。
日本でピクニックというと、お弁当をしっかり準備をしてお花見......というイメージが強いが、パリジャンはもっとラフ。近所のブーランジュリーで買ったバゲットとシャルキュトリー、そして天気が良ければもう準備万端! セーヌ川のほとりや公園の木陰でピクニックが始まる。今回の講座は、そんなパリジャン&パリジェンヌがお手本!
---fadeinpager---
外飲み&初夏にぴったりな4種のワイン。
今回佐藤ソムリエがおすすめワインとしてセレクトしたのがこちらの4種。優しい微発泡&ナチュラルな造りの日本ワインから、ニューヨーカーに大人気のロゼ、意外なことに赤ワインまで。


最初の一杯は日本のワインから。「アグリクール/セイベル ペティアン」は、フランスの銘醸地やドメーヌ・テッタでも活躍した片寄広朗氏が、山形へ移住し自身のワイナリーを立ち上げ。優しく身体に染み入るような癒やし系。
合わせるのは「シトラスとリコッタのオープンサンド」。今回のもうひとつの主役は、実はパン。ディーン&デルーカでは、今年春から「ニュークラシック・ブレッド」をコンセプトにブレッド商品を一新したこともあり、講座内でもカントリーブレッド ホワイトとカントリーブレッド ブラウンが登場。ピクニックにぴったりなアレンジ方が伝授された。

2皿目の「サーモンのオープンブレッド」には、いま話題のニューヨークのロゼと一緒に。ハンプトンの夏をテーマに造られ、ヴァカンス時にはニューヨーカーたちがこぞって買い占める!?という「ウォルファー・エステイト/サマー・イン・ア・ボトル・ロゼ」は、カラフルなボトルもピクニックに映えること間違いなし。
そしてニューヨークといえばベーグル。ベーグルの定番といえばLOX(スモークサーモンとクリームチーズ)。料理は、このニューヨークらしいメニューをカントリーブレッド ブラウンでアレンジしたもの。
前回の講座でも「ペアリングで大切なのが『同調、調和、補完、対⽐』というキーワード」が大事だと学んだが、色が近いもので合わせるのもポイントだ。

---fadeinpager---
ピクニックに合う赤ワインって?
3種目のワインとして登場したのが、日本初上陸、ニューヨーク州ロングアイランドのフローラル・テランズによるメルロ。赤、それもボルドー品種となると重厚なイメージが強く、ピクニックのイメージには合わないと思う人もいるかも? ただ、こちらのワインはひと味違う。足で圧搾したり、自然酵母で発酵させたりと、作りが超自然派。口に含むと、ほどよい酸味とタンニン。ザクロや野イチゴ、そしてスパイシーな香りもあり、草原や森といったロケーションが合いそう!
ペアリングはサルシッチャが入った「ズッパトスカーナ」。アメリカでも定番になりつつあるとか。こちらもカントリーブレッド ブラウンをあわせて。

最後はフランス、サヴォア地方にあるドメーヌ・バルトゥッチのロゼスパークリングで締めくくり。ラベルに書かれたメトード・アンセストラルとは、ワインの泡を造り出す製法のひとつで、発酵中のワインを瓶詰めして封をすることで、自然に生まれる炭酸ガスをボトル内の液体に閉じ込める手法だ。
ほんのり甘やかさがあるスパークリングは、綺麗な余韻があり、食事の最後にぴったり。パヴロヴァに添えたイチゴジャムとも相性がいい。

今回の講座で紹介された4本のワインはいずれも初夏にぴったり。造り手が自然と対峙し、自然に寄り添って造られているところにも注目したい。
陽が沈み始めた時間、外の風に吹かれ、土や草の匂いを感じながらのピクニックワイン。自由にアレンジしたパンをおともに出かければ、いつもとはちょっと違う非日常が待っているかも。