料理家・国際中医薬膳師のちづかみゆきによる、季節に合った、おいしくて身体にいい薬膳レシピをご紹介。
立春を過ぎたとはいえ、2月はまだまだ寒さが厳しい季節。スープやお鍋もよいですが、今回は温めと血行促進をメインテーマに考えた「菜の花のキーマカレー」をご紹介。春の養生もしっかり考えたレシピです。
菜の花はこの時期の推し食材。血行促進効果が高く、春に必要な解毒の働きがあり、できものにも良く、便秘解消にも役立ちます。また、春先の寒暖差などで傷めやすい肝に働きかける食材でもあります。そんな菜の花をふんだんに使ったキーマカレーは、菜の花のほろ苦さや辛味を活かし、できるだけシンプルな構成で大人なテイストに仕上げました。
寒い時期に巡りが悪くなるのは血だけではなく、気も同様。そのため、タマネギと、カレー粉に増量したクミンシードで気の巡りもサポートします。
カレー粉には温めスパイス満載ですが、少し多めにショウガを加え、ニンニクも使ってしっかりと温め効果も狙いました。
そもそも気血が足りなければ巡らせるものを摂っても意味がありません。そのためのタンパク質には合挽肉をチョイス。牛挽肉よりパンチが少ないのでコクをプラスする意味でケチャップと赤味噌を少し加えています。赤味噌がなければ普通の味噌でも構いません。とはいえ、合挽肉にすることにより、豚肉がお肌の乾燥対策に貢献します。
薬膳では立春がすぎると春。ここからは、寒さに備えて冬の間に溜め込んだ老廃物を排出していくべき時期です。まだまだ寒い日にはおいしく感じてしまうバターやクリームは控えめに。巡りを良くし、デトックスできるようなシンプルで軽やかな食事が、春本番に向けて身体を整えていきます。
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菜の花のキーマカレー

【材料】(2人分)
菜の花 80g
たまねぎ 小1個(150g)
合挽肉 200g
クミンシード 小さじ1
<A>
赤ワイン 大さじ2
トマトケチャップ 小さじ1
赤味噌 小さじ1/2
<B>
ショウガ みじん切り 大さじ1
ニンニク みじん切り 1かけ分
カレー粉 大さじ2
水 120~150ml
塩 小さじ1/2
コショウ 適量
太白ゴマ油(米油、菜種油でも可) 大さじ1
ごはん 適量2人分
【作り方】
1. 菜の花は、茎は小口切り、葉とつぼみはざく切りにする。タマネギは細かめのみじん切りにする。
2. フライパンに太白ゴマ油とクミンシードを入れて中弱火で熱し、香りが立ってきたらタマネギと分量外の塩少々を加え、しんなりするまでじっくりと炒める。
3. 2のたまねぎを片側に寄せ、合挽肉を加える。ほぐしながら中火で焼き色を付け、分量外の塩ひとつまみを挽肉にふり、肉にしっかりと火を入れる。Aを加えて全体を混ぜ、赤ワインのアルコールを飛ばすように煮詰める。
4. 弱火にしてBを加え、香りが立つまでさっと炒めて火を止め、カレー粉を加えて混ぜる。水を加え、中弱火で2~3分煮、菜の花の茎、葉・つぼみの順に加え、さっと煮る。塩とコショウを加え、味を調える。
5. ごはんをうつわに盛り、4をかける。
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料理家・国際中医薬膳師。身体を壊したことがきっかけで薬膳を学び資格を取得。上海、ボストンで活動後、東京に拠点を移す。旬食材の効能を活かした心と身体に寄り添うレシピを提案。料理教室meixue(メイシュエ)主宰。雑誌、企業へのレシピ提供、コラム執筆などを行う。近著に「暮らしの図鑑 薬膳」「巣ごもりごはん便利帳」など。
http://meixue.jp
Instagram: @miyukichizuka







