interview 【水原希子の恋する香港】私が香港を好きな理由
Travel 2017.12.20
香港大好き人間の水原希子さん。まさに彼女はフィガロジャポン2018年2月号のテーマ「香港中毒」のひとりである。この刺激的な街と、希子さんの出合いは? どれくらいの頻度で訪れている? 香港の魅力や香港でいつもする好きなコトって何? 質問してみました。
今回のモード撮影の場所として使われた旺角にある喫茶室、中國冰室(ジョンゴックビンサッ)にて。希子:スカート¥59,400/オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー™ (イーストランド tel:03-6712-6777)ヒールサンダル¥199,800/クリスチャン ルブタン(クリスチャン ルブタン ジャパン tel:03-6804-2855) バッグ¥168,480/ヴェルサーチ(ヴェルサーチ ジャパン tel:03-3569-1611) ヘアピン¥1,394/ピンナップ、ネックレス¥3,554/ミィマリアボニータ(ともにピンナップ tel:03-3470-2567) その他/希子私物 ショーン:Tシャツ¥25,920/visvim(F.I.L. TOKYO tel:03-5725-9568) デニム¥13,824/ラボラトリー/ベルベルジン®(tel:03-5414-3190)シューズ¥21,384/ベルベルジン( tel:03-3401-4666) ベルト¥6,372/スプラウト セカンド(tel:03-5474-4301)
―年に何回くらい香港に来ているのですか?
年10回くらいは来てますね。ミーティングやイベントの仕事はもちろんですが、プライベートでも来てます、大好きな街だから!
―香港政府観光局のアンバサダー的な役割の「星級香港迷」も務めているし、日本映画の香港での公開記念イベントなどでもいらしていますね。香港の街のどういうところが好きなのですか?
香港って、ありとあらゆるものがある。中華圏らしいムードはもちろんあるけど、独特で、真反対のものが共存しているところがおもしろく感じました。ビジネス界の要人も来ていて、街のムードが本当にインターナショナル。すごく刺激的だと感じます。
―香港を好きになったきっかけは?
実は10代のころに、トランジットで1泊だけしたのが最初です。写真家の蜷川実花さんとマカオでお仕事があったのですが、その時に少しだけ滞在しました。本当にウォン・カーウァイの映画の中にいるような……そんな気分になりましたね、当時。そして食べ物がおいしくて!
―ウォン・カーウァイの映画のファンだとか。DVDボックスも持っていらっしゃいましたね?
最初に観たのもDVDでだったんです。『天使の涙』(1995年)がウォン・カーウァイ監督作品との出合いでした。ミシェル・リーがすごくクールで素敵だった。ビジュアルに工夫があるところが好きなんです。カメラワークや色彩もユニークだしきれい。映画館でも観たくて、渋谷のBunkamuraでリバイバル上映に行きました。そこでも『天使の涙』と『ブエノスアイレス』(97年)を観ました。『ブエノスアイレス』は3〜4回観てますね。ストーリーの切ないところも気になって……私、傷つきにいってるのかな、『ブエノスアイレス』を観に。
セントラルにある陸羽茶室(ロックユーチャーサッ)にて撮影。希子:コート¥117,720/マーク ジェイコブス(マーク ジェイコブス カスタマーセンター tel:03-4335-1711)バッグ¥246,240/シャッツィ・チェン(tel:03-6212-2878) イヤリング¥10,800/G.V.G.V.(k3 オフィス tel:03-3464-5357) ドレス/希子私物 ショーン:スーツ¥193,320、シャツ¥38,880/ともにニール バレット(ニール バレット GINZA SIX tel:03-3572-5216)
―希子さんが実際に香港の街で体験するもの、こと、または、訪れるたびに必ずすることや行く場所ってありますか?
とにかく食べ物がおいしくて大好きなんです。お粥はお気に入りのお店があって必ずそこに行きます。あとはシーフード。シャコやマテ貝が特にお気に入り。シャコは東京でもなかなか食べられないですし。いま香港はツーリストに向けて、エクスカーションをおすすめしているようですが、私も船に乗って島まで行って、そこでのんびり海鮮食べるの大好きです。南Y島なら30分くらいで行けるし、小路を歩いたりするのも楽しいですよ。
―ファッションモデルも務めていて、自身がデザインディレクションするブランドも立ちあげた希子さんならではの、香港お買い物スポットは?
高いお洋服を買いまくる、っていうようなことはしないんです。でも香港のハイブランドのブティックを訪れて感心するのは、香港って上流階級の人々がいて、そういう人たちがドレスを披露できる場所や機会がたくさんあるから、日本にはないようなクチュールピースもあるんですよね。そういった洋服やドレスは見ているだけでも素敵ですよね。でも個人的には、ヴィンテージが好きだし、市場に出かけて、がらくたの中から自分だけのお気に入りを見つけるような買い物のスタイルが好きです。私は市場でヘアピンを買いましたが、妹の佑果は古着を買っていましたよ。
―古着店って多いんですか、香港って?
初めて発見しました、昨日(11月初旬)。街歩きが好きだから、ふらふら散歩して見かけたところに入ったら、正解! というレベルの品揃えだったんです、Super loversもあったし。ファンがさっそく見つけて行ってくれたみたいで。そういうこともうれしい。
―香港はホテルもゴージャスで素晴しいですよね。
いくつか決まって泊まっているホテルがあります。街歩きもいいけれど、ホテルが心地よいと、読書したり、DVD観たり、部屋でのんびり過ごす香港ステイもできる。今回滞在したザ・アッパー・ハウスは、窓からの景色が最高! だから部屋の中にいても、香港を体感できるんです。
深水埗(シャムシュイポー)というレトロな香港の風景が残るエリアのカフェ兼ユースホステル、ワンタンミーンの屋上にて撮影。PVCコート¥129,600/トーガ(トーガ 原宿店 tel:03-6419-8136) ドレス¥271,620/ラペルラ(ラペルラ ジャパン tel:03-6438-9700) ステイアップ(参考商品)/ウォルフォード(福助 tel:03-3797-3890) サンダル¥149,040/ジャンヴィト ロッシ(ジャンヴィト ロッシ ジャパン tel:03-3403-5564)
―香港っていまデザインに凝ったバーがブームですよね。夜遊びも楽しくありませんか?
楽しいです、友だちがたくさん香港にいるので、新しくできたクラブやバーに連れてってもらえるんですよね。私は音楽がいいところが好きですね、個人的には。
希子さんは、香港在住の友人からの情報や、自身の街歩きで見つけたユニークスポットを発掘しながら、香港のグルメ、買い物、ナイトライフ、ホテルライフを思う存分自由に楽しんでいる人だった。今回香港で行ったファッション撮影で共演した男性モデル、ショーンも希子さんが自身の友人として紹介してくれた。ウォン・カーウァイ風の演出にしたい、ということで、推薦してくれたのだ。インターナショナルで、自由で、カルチャー好きの水原希子さん。希子さん目線の香港に、シンパシーを覚える人はきっと多いはず!
日本語、英語、韓国語を話すインターナショナルなモデル、女優、デザイナー。インスタフォロワー480万人。数々の有名ブランドの広告の顔であり、コラボレーション企画も多数。おもな映画出演に『ノルウェイの森』(2010年)、『ヘルタースケルター』(12年)、『進撃の巨人』(15年)、『奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール』(17年)など。
photos : MONIKA MOGI, stylisme : SHUN WATANABE(SW’NG), coiffure : RIE SHIRAISHI, maquillage : TOMOHIRO MURAMATSU(SEKIKAWA OFFICE), coordination : MIYAKO KAI