秘密のテラス、コヤの中庭でピスコサワーとペルー料理。
Paris 2020.08.18
外出制限令が解けたパリでレストランは再開できるようになったが、店内では距離を置いてテーブルを配置せねばならない。したがって席数は通常より減ってしまい……というわけで、雨後のタケノコよろしく多くのレストランがテラスを次々とオープンした。フランス人にしては実にスピーディに、そして店の前のみならず、ちょっと離れ、あるいは通りの向かい側にというように。簡易テーブルと椅子があちこちを埋め尽くす光景、これが2020年の夏のパリだ。
パリ市内、あちこちに突如出現したテラスが占拠する光景は2020年夏の思い出? photos : Mariko Omura
これらテラスの難点は、車と人の騒がしい往来のすぐ脇での食事となることである。その点、7区のボーパッサージュ内のペルー料理レストラン「COYA Paris(コヤ・パリ)」が中庭に開いた「Le Jardin de Coya(ルジャルダン・ドゥ・コヤ)」は雑踏から離れ、とても快適。レストランはかつて教会だった建物の中にあり、それに隣接したオープンエアのテラス席で食前酒やディナーがとれる。6月後半にオープンするや、異国の味をシェアして楽しむパリジェンヌたちに愛されるグラマラスなテラスに。8月中も営業しているというのもポイントが高い。
車両が入らない静かなポーパッサージュの中で、さらに奥まった一角を占めるル・ジャルダン・ドゥ・コヤ。photo : Romain Ricard
ペルーの代表的カクテルのピスコサワーやシャンパンを食前酒に。photos : Romain Ricard
エンパナーダ、セビーチェの南米料理に加え、バオ、タタキといったアジア料理も味わえる。photos : Romain Ricard
83-85, rue du Bac
75007 Paris
営)19時〜24時
休)日、月
www.coyarestaurant.com/le-jardin-de-coya
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réalisation : MARIKO OMURA