ブロカントの目利きとパリの街を散歩 ブロカントの宝庫、クリニャンクールの蚤の市へ。
Paris 2022.12.28
蚤の市やヴィンテージ店は、パリっ子の暮らしに欠かせない楽しみのひとつ。だってブロカントとモダンなもののミックスは自分らしい部屋作りの必須条件だから! 古着店を営むブロカント好きのキュートなパリジェンヌ、カミーユ・シャトレと、クリニャンクールの素敵なショップを巡りました。フィガロマルシェで購入できるアイテムも、あわせて紹介!
フランス・リヨン生まれ。モデル業をしながら、ヴィンテージショップ、アントルマンのオーナーの顔を持つカミーユ・シャトレ。自身の部屋のインテリアは、すべてブロカントで揃える、ヴィンテージ事情通。
クリニャンクールは100年以上の歴史があり、約3,000店が軒を連ねるといわれるパリ最大の蚤の市。家具や雑貨、服、絵画、本など、区画ごとに異なるジャンルの店が並び、1日では回りきれない広さだが、パリジェンヌは自分だけのお気に入りコースを持っている。1カ月に1度ここを訪れるカミーユは雑貨や古着を中心にチェック。老舗が多い中、若い女性が営む新しい店も増えつつある。「使われていた時代も眠っていた時代もあるブロカントの物語を想像すると、新しいものより美しく魅力的に感じる」と、古いものたちをただ愛でて回ることも。売り手から聞く時代や素材についての話も、蚤の市散策の醍醐味なのだ。
124, rue des Rosiers 93400 Saint-Ouen
(ツーリストオフィス)
01-55-87-67-50
Ⓜ PORTE DE CLIGNANCOURT
9:00〜18:00(土) 10:00〜18:00(日) 11:00〜17:00(月)
火〜金 ※月曜日休業のスタンドもあり
www.pucesdeparissaintouen.com
1. Belladone
歴史を重ねてきた味わいのある薬瓶(10ユーロ~)やグラスが豊富に揃う店。動物の骨や貝をオブジェにしたり、ユニークなセレクトとデコセンスも見どころ。
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2. Impossible Gallery
高級な調度品が並ぶ一角、世界中から装飾家が訪れる店。店主はテレビ番組「Affaire conclue」に出演する女性で、カミーユの義姉! 17世紀から20世紀の家具や美術品が並ぶ映画の舞台のセットのような空間で、インスピレーションを得て。
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3. Asiatissimo
約20年間、木製家具を修復販売している店。カラフルな木製のスツール(15ユーロ〜)や鏡(25ユーロ〜)、タイルなど、可愛らしい家具をリーズナブルに販売。
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4. Mei Mei Vintage
2021年、モデルのマエ・ラプレがオープンしたヴィンテージショップ。撮影やショーで世界中を飛び回ってきた彼女が、珍しいデザイナーズからキッチュなものまで、服や靴、オブジェなどをセレクト。
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▶︎可愛いもの好きなモデルが始めた、小さなブロカント。
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5. Pittsbroc
女性店主の審美眼で集められた、1900年〜2000年代のカゴや皿、アート、ジュエリー。ひと癖あるおしゃれなアイテム揃いで、いつ訪れても新たな発見があり、宝探し気分。ニュアンスあるオパリン(乳白色)ガラスの花器(40ユーロ〜)も豊富。
FIGARO Marchéにて販売中!
蚤の市の花器(パープル)
蚤の市の花器(ピンク)
蚤の市の花器(ホワイト)
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6. Popular Favorites Vintage
フィンランド出身の女性が始めた、パンクキッチュなムードが漂う店。ガーリーなブラウスやニット、小鹿のランプ(140ユーロ)や動物モチーフのオブジェなど、愛らしいアイテムにジャン=ポール・モスコヴィーノの彫刻アートが並ぶ。その独特なセンスが見事!
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7. Idées Broc
フランスのヴィンテージ食器専門店。小鳥や花が描かれた1800年代のプレート(20ユーロ〜)や1900年代初頭のコンポティエ(35ユーロ〜)など、パリの蚤の市で出回らなくなったレアなものをフランス西部のロワール地方で買い付けている。
FIGARO Marchéにて販売中!
蚤の市・花と蝶のプレート
蚤の市・花のプレート
蚤の市のコンポート皿(ブラウン)
蚤の市のコンポート皿(ブルーグリーン)
蚤の市のコンポート皿(ネイビー)
*「フィガロジャポン」2023年2月号より抜粋
photography: Mana Kikuta coordination: Yurika Moriya