お菓子の街で、行くべき旬のパティスリー 未来を切り開く、旬のパティシエール。【ルイーズ・リオ】

Paris 2023.05.04

フランス人が愛する定番スイーツ12のナンバーワンを集めたお菓子リストと、いま注目の女性パティシエールをチェックして。


Louise Riot
ルイーズ・リオ

それぞれのシーンに合った、創造性あるデセールを提案したい

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1929年造のプールを改装したホテル、モリトール。このホテルに新たな息吹を与えるのが、2022年2月にシェフパティシエールに就任した28歳のルイーズ・リオだ。

「シェフとしてより自由に、自分らしく創作できることがとても楽しいんです。スタッフを育成することも重要な役割。成長していく姿を見るのもうれしくて」

母はカリブ海に浮かぶフランス海外県マルティニーク島出身、父はブルターニュ出身。パリの料理学校を卒業後、レストランやパラスホテルを経て、21年にモリトールへ。

「温冷を組み合わせたり、盛り付けにアイデアが発揮できるブラッスリーのアシェットデセール、夏に賑わうルーフトップでのブランチ、スポーツクラブ向けのメニューなど、仕事の幅広さがモチベーションに繋がっています」

好きな素材は柑橘類と、マルティニーク島でも栽培されているバニラ。パリ市主催の22年パティスリーコンクールでは、グレープフルーツのピュレにバニラ風味クリーム、ホテルで採取したハチミツを合わせ、フイユタージュ(パイ生地)で包んだ「リディル」が3位に輝いた。

同年11月にはビュッフェスタイルのアフタヌーンティー「ルイーズのグテ(おやつ)」をスタート。「リディル」のほか卵を使わず牛乳とクリームのみで作るフラン、フィナンシェなど、誰もが親しみやすい菓子を提案する。

「夏はフルーツ菓子やパフェも考案して、モリトールらしい明るい季節を演出したい」と、夢は尽きない。

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ストリートアートに囲まれたブラッスリー。

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「ルイーズのグテ(おやつ)」は約15種の菓子をテーブルに並べたビュッフェスタイル(シャンパーニュとホットドリンク付きで39ユーロ)。アフタヌーンティータイムのみの提供。ハート型の菓子はバレンタインシーズンに作ったパイナップルとキャラメルのケーキ。4~5人用のマドレーヌとマーブルケーキはサイトから購入できる。

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すっきりとした酸味が印象的なタルトシトロン。

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Brasserie Molitor
Hôtel Molitor Paris, 13, rue Nungesser et Coli 75016
tel:06-64-40-77-79
ⓂPORTE D'AUTEUIL 
営)朝食:6:30~10:30L.O.(月~金) 7:00~11:00L.O.(土、日、祝)
ランチ:12:00~14:30L.O.(月~金) 12:30~14:30L.O.(土、日、祝)
ディナー:19:00~22:30L.O.(月~土) 
ブランチ:12:30~14:30L.O.(日)
アフタヌーンティー:15:30~18:00L.O.(水) 
※5月以降のアフタヌーンティーはルーフトップで日曜開催
要予約
www.molitorparis.com/en/restauration

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●1ユーロ=149円(2023年5月現在)
●日本から電話をかける場合、フランスの国番号33の後、市外局番の最初の0を取ります。フランス国内では掲載表記どおりかけてください。 
●各紹介アドレスのデータ部分のⓂは地下鉄の駅、Ⓣはトラムの駅を示しています。 
●掲載店の営業時間、定休日、商品・料理・サービスの価格、掲載施設の開館時間や開催時期などは、取材時から変更になる可能性もあります。ご了承ください。

*「フィガロジャポン」2023年5月号より抜粋

photography: Shiro Muramatsu text: Chiaki Mitomi

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