ギュスターヴ・モローの自宅兼アトリエを改装、絵画の世界へと誘う美術館。
Paris 2025.07.06
芸術家のアトリエや貴族の邸宅を改装した、こぢんまりとした美術館は街角のいたるところに。庭園を散策したり、カフェでひと息ついたり、通いたくなる愛らしい魅力がたくさん!
Musée National Gustave Moreau
国立ギュスターヴ・モロー美術館〈9区|サウスピガール〉
モローの幻想的な作品と見事に調和した象徴的な木製の螺旋階段。
自宅を改装した美術館は、モローの人生の集大成。
神話や聖書をテーマに絵画を描いた19世紀の象徴主義画家ギュスターヴ・モローが、彼の人生の集大成として自宅兼アトリエを改装して築き上げた美術館。部屋やアトリエは当時のまま保存され、アールヌーボー調の優美な螺旋階段を上れば、モローの暮らしが見えるような気分に。その生涯を通して膨大な作品を手がけたため、油絵や水彩画、デッサンなど、所蔵作品の数は約14000点にものぼるとか。壁全面を埋め尽くすような大きなキャンバスは、どれも独特な色彩と多様な表現に富み、モローの夢幻的な世界へと誘われる。
寝室や書斎、食堂には、当時のままの家具や調度品が飾られる。 ©Musée national Gustave Moreau
絵画の前に下絵として描いた7000点を超えるスケッチや水彩画、パステル画が、可動展示板付きの箪笥に収められている。
国立ギュスターヴ・モロー美術館〈9区|サウスピガール〉
14,rue Catherine de la Rochefoucauld 75009 ★GoogleMap
01-83-62-78-72
Ⓜ︎ST GEORGES
開)10:00~17:45 最終入場
休)火、1/1、5/1、12/25
料)一般8ユーロ
https://musee-moreau.fr/fr
*「フィガロジャポン」2025年5月号より抜粋
●1ユーロ=約170円(2025年7月現在)
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photography: Mari Shimmura editing: Momoko Suzuki