【パリ ビストロ】野菜料理が主役のプレートも! パリ在住ライターお気に入りの「ル・シラノ」へ。
Paris 2025.10.05
通いたくなるフレンチレストランってどんなところ? 居心地のいい店、魚介がおいしい店、独自のアレンジが光る店......グルメなフィガロファミリーが認めた偏愛アドレスがこちら。
Le Cyrano
ル・シラノ
[ 17区|クリシー広場 ]
歴史ある建物で、滋味深い野菜料理に開眼。
かつては娼婦の館、その後1914年からビストロとして使われていた歴史ある建物。モザイクは当時のまま。
約20席の小さなビストロ。アールヌーボーのモザイクや鏡の美しさだけでなく、バターをしっかり使いつつ、ビネガーやマスタードシード、柑橘による酸味、燻製香を生かした工夫あふれる料理が魅力で、ついリピート。野菜が主役のランチプレートも、香ばしく焼いたり、クリームやチーズのソースと合わせているので食べごたえ十分。カウンターで仕上げをする料理人のきびきびした姿も印象的です。

三富千秋
ライター
地方新聞社に勤務後、1999年に渡仏し、フリーライターに。パティスリーやチョコレート、パンの話題を中心に寄稿。食関係のアテンド通訳者としても活動。ピスタチオのプラリネに目がなく、味やコクの多彩さを再発見中。
アニスやコリアンダーシードと野菜を煮詰めたソースの濃厚さに驚かされる。カボチャ、玉ネギ、ケール、パセリ風味のキノコを重ねてパイで包んだ「Tourte aux Légumes, Salade, Jus de Légumes」23ユーロ
スライスしたラディッシュに、燻製塩を加えてホイップしたバター、ベルガモットのピールとオリーブオイル、ハーブを添えた「Radis Colorés & Mousse de Beurre Fumé」8.50ユーロ
ル・シラノ
3, rue Biot 75017
01-40-07-55-05
ⓂPLACE DE CLICHY
営)7:30~翌2:00(月~金)、9:00~翌2:00(土)、10:00~翌2:00(日)
無休
https://www.lecyranoparis.com/
★Google Map
●1ユーロ=約172円(2025年10月現在)
●日本から電話をかける場合、フランスの国番号33の後、市外局番の最初の0を取ります。フランス国内では掲載表記どおりかけてください。
●各紹介アドレスのデータ部分のⓂは地下鉄の駅を示しています。
●掲載店の営業時間、定休日、料理・サービスの価格などは、取材時から変更になる可能性もあります。ご了承ください。
*「フィガロジャポン」2025年5月号より抜粋
photography: Shiro Muramatsu, Ayumi Shino, Taisuke Yoshida text: Chiaki Mitomi, Sakurako Uozumi, Masae Takata (Paris Office), Aya Ito