パリ東部、オテル・フォリィに泊まって地元の暮らしに溶け込んでみよう。
Paris 2025.11.30
18世紀、フォーブル・サントノレに暮らすパリの裕福なブルジョワたちがセカンドハウスを持ったのは現在のパリ11区。レジャーハウスである別荘は建築的に贅を凝らしたファンタジーに満ち溢れるものばかり。当時、こうした豪華な別荘はfolie(フォリィ)と呼ばれていて、そうした建物が建築された辺りにはフォリィとついた通りが多く生まれた。多くはその後別の通り名となったが、いまも名前が残っているのが11区のRue de la Folie Mericourt(フォリィ・メリクール通り)である。

11区に9月に生まれたHotel Folie。目印は熱気球の看板だ。photography: @NolwennPernin
この時代、まだまだ田舎だった11区には広い空き地もあり、1783年には熱気球が空へと飛ばされたそうだ。そんな過去を持つ地区にこの秋、43室のプティ・ホテルHôtel Folie(オテル・フォリィ)が誕生した。ホテルの看板に熱気球が描かれているのはそんな歴史ゆえだ。円安の時代のパリの旅は、便利だけど手頃な価格とは言い難い。華やぎに欠けてしまうが、パリ中心部のホテルを避けるのが賢いだろう。このオテル・フォリィの地下鉄最寄駅は9番線のRue des Boulets。路線図を見るとパリ東部の外れに思えるかもしれないけれど、パリは東京に比べるとはるかにに小さく、例えばデパートのギャラリー・ラファイエットは同じ9番線のChaussée d'Antin - Lafayette駅にあり、乗ってしまえばたった13分の距離である。

室内のインテリアはとてもシンプルだ。ボディウォッシュとシャンプーはSoins Colombaのフレッシュなフヌイユの香り。客室110ユーロ〜。photography: @NolwennPernin

最上階の6エム・エタージュの部屋はバスタブが備えられ、ツインベッドともう1台ベッドがある3人部屋も。photography: @NolwennPernin

5エム・エタージュにはバルコン付きの部屋が並ぶ。photography: @NolwennPernin
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ジョヴァナ・ドゥ・ボスレドンが担当したインテリアはセカンドハウスがイメージ。客室内はブルーかグリーンのストライプがベッドのヘッドボードを飾り、天井には彼女が掘り出した古いランプ......装飾的すぎず、バスルームも含めて全体にシンプルだ。その一方、一階のレセプション・フロアはフランスのテキスタイルの老舗Maison Thevenonによるオリジナル・ファブリックが多用されていて、温かい空間が作り上げられている。こじんまりしたホテルなのでレセプションがバーに併設され、パリというよりなんだか田舎町のホテルに来たような気分だ。チェックイン時にはホームメイドのお菓子をすすめられる。

一階のゆったりとしたサロン。ここでのんびりしたり、仕事をしたり......。photography: @NolwennPernin

サロンの一角、ここで朝食も取れる。photography: @NolwennPernin

ビュッフェ式の朝食(15ユーロ)。photography: @NolwennPernin

バー&レセプション。新しいホテルなので現在アルコール販売の許可待ち中だけれど、ソフトドリンクはオーダー可能だ。photography: @NolwennPernin
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庶民的な界隈だ。ホテルのあるレオン・フロ通りは聞きなれない名前かもしれないけれど、サン・モール通りの延長でシャロンヌ通りと交差し、またヴォルテール大通りにぶつかる通りというと、なんとなく場所のイメージが湧くのでは? ホテルにはレストランはなくルームサービス(12時~23時30分)で食事が取れる。でも、パリの住民の暮らしを味わいに散歩に出かけよう。レオン・フロ通りは小さい通りながら、様々なジャンルのレストランがいくつも。ホテルの近くにはパン屋さんもあるので、食事を簡単に済ませたいときは具がたっぷりのサンドイッチを買いに出かけよう。

左:ホテルの一階に表示されている周辺の散歩地図。 右:ホテルと同じ通りの52番地に北野ゆりかシェフのレストランÉpopée(エポペ)が10月にオープンした。photography: Mariko Omura(右)

左:地下鉄駅Charonneからホテルに向かうとき、 角に小洒落たイタリアンレストランが。 右:地下鉄駅Rue des Boulets からホテルに向かう途中、最近サンドイッチ大賞を受賞したパン屋さんにぶつかる。photography: Mariko Omura

味自慢の野菜・果実の店もあれば、レコード愛好家を集めるカフェ&ディスクCometsも通りに並ぶ。photography: Mariko Omura

通りの歴史を感じさせる住宅の眺め、ブロカントで古物あさりを楽しんで......。photography: Mariko Omura
editing: Mariko Omura







