
11年ぶりのMaison de Victor Hugo☆
狩猟自然博物館、カルナヴァレ美術館 ( パリ市歴史博物館)と、ここ数年間でパリのマレ地区にある博物館は続々とリニューアル。
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『Maison de Victor Hugo』(ヴィクトル・ユーゴー記念館)もリニューアルしたひとつ。
常設展は無料という気安さもあって、マレエリアのお散歩ついでにブラッと立ち寄りました。
いつぶり?と過去ブログを思わず検索してみると、前回訪れたのは、どうやら2013年。
え〜っ、もう11年も前っすか?!
特別なユーゴーファンでもないので、ちょくちょく訪れることはなかったからとはいえ、10年以上経っていたことには驚きました。
(関連記事→ https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/maison-de-victor-hugo.html )
11年前と比べてどう変わったの?と思いながらいざ!
こういった邸宅美術館は大好き♡
かつて本人がここに暮らしていたと思うと、時を超えて自分がここにいることの不思議さや、本人の暮らしぶりに想像力・妄想力が広がります。
あ、これ覚えてる!などと呟きながらゆっくりと階段を上がる。
言わずと知れた19世紀フランスの文豪ヴィクトル・ユーゴー。
偉大な作家であり詩人、そして「政治家」でもあったと知ったのは、初めてここを訪れた時でした。
政治家という側面を知ると作品には彼の政治的な立場などから社会的正義や個人の自由などのテーマを取り上げていることを改めて感じます。
政界進出後、ナポレオン3世と対立し、パリからジャージー島、ガーンジー島へと亡命。
この記念館では、亡命前、亡命中、帰国後の3つの期間の彼の暮らしを時系列に沿って紹介。
個人的には最も印象的、インパクト大なのは、広場に面した眺めも良い「中国サロン」と名付けられた部屋。
そこは彼の50年来の愛人 ジュリエット・ドルエ宅の内装が移築され、再構築された彩色が際立つ部屋。
しかもユーゴー自身が内装等のデザインしたというから驚きです。
他の部屋とは雰囲気が違う、圧が違う、想い入れが違うといった感じ。
ひとつひとつ彼女のためにあつらえたと思うと、愛人ジュリエットは本当に愛されてたのね...とは思うけれど、その時妻は?とつい奥さんのことも気になったけれど。
私が妻なら、、こんな部屋の存在を知ったらユーゴー(夫)にお皿を全部投げつけてやるーー。頭めがけてな。
でもどうやらユーゴーの女性問題は、ジュリエット一人ではなく、多種多彩な女性遍歴があることを知りました。。
歴史に残る素晴らしい作品の数々の裏の私生活の色々ね...と思いながらの記念館鑑賞は続きました。
ユーゴーがデザインした家具がいくつもある中で、ユニークだったのは、立ったまま執筆するためのデスク。
1885年にユーゴーが亡くなった際のベッド、その寝室を復元。
彼の手の鋳造作品&直筆カード。
へ〜、こんな手をしていたのね!と、手の形や大きさを見ると、人柄のイメージがリアルに広がります。
そして肖像画。
いかにも!なポーズとルックス。
普段、美術館などでそれほど肖像画に惹かれないのですが、この館に暮らしていたと思いながら鑑賞してきたせいか、まだここに生きているような気もして、しばらくずっと眺めてしまいました。
ドラマ以上にドラマチックだったはずの83年間の人生のほんの一部ですが、ちょっと垣間見れた『Maison de Victor Hugo』(ヴィクトル・ユーゴー記念館)でした。
最後に見送ってくれたのは、コゼット。
「民衆の歌」(レ・ミゼラブル)をハミングしながら帰ろう〜♬♬
あれ?でもリニューアル前とどこか変わったの?!
11年前に訪れた時と同じに感じてしまった私はやはり日頃の観察力が鈍いようです。
11年前には無かったとはっきりわかったのは、サンジェルマン・デ・プレにあるブーランジュリー&パティスリーで、お惣菜店でもある「MULOT」(ミュロ)のカフェが、オープンしていたこと。
5区に暮らしていた時に足繁く通った一軒(当時はGerard Mulot)ですが、いつからか『Maison Mulot』(メゾン・ミュロ)になっていたようで。
ミュージアムに限らず、月日と共にお店も色々変化。
一昔、10年前とは当然あれこれ変わったパリを感じる今日この頃です。
(関連記事→ https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/52021202.html)
これからの季節はお庭のテラス席でいただくのも気持ち良いですね☆
東京自宅から一番近いお花見スポットは青山霊園。
朝ラン時は特に人も少なく、贅沢なお花見散歩。
日中は例年通りが外国人が多め。
今週末が最後のお花見日和かな。
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