
パリ7区☆Piero TT(ピエロTT)
何度も繰り返し書いてますが、ひと昔前までパリには美味しいイタリア料理レストランは少なかったです。
ぐてんぐてんに茹で過ぎなパスタ、生焼け?なピザに直面してびっくり…。
ならば自宅でパスタ料理を作ろうと雑誌掲載のレシピを見たらパスタ茹で時間「8〜13分お好みで」と記され、パスタ好きとしては愕然。。
以前ローマを旅した時、某レストランのシェフ曰く
「パスタは茹で上げてからテーブルに運ぶまでの熱が通る時間も考慮して茹でてますから」
な言葉にはパスタの茹で時間の大切さを思い知りました。
(そんなイタリア思い出アルバムからVilla d'Esteヴィラデステの一枚↓)
茹で時間が8分と13分じゃ別もんだよっ!
と、キッチンで突っ込まずにはいられなかったあの日から気がつけば10年、パリのイタリアンはだいぶ変わったと感じてます。
特に最近つくづく感じるイタリアンブーム☆
先日のブログでもイータリー・パリ店の様子をアップしましたが、続々と評判のイタリアンレストランがオープンしています。
(関連ブログ→ https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/4eataly.html )
中でも個人的に気になっていたのはフランス料理界の巨匠二人、アラン・デュカス氏の“Cucina Mutualité”(クチーナ・ミュチュアリテ)とピエール・ガニェール氏の“Piero TT”(ピエロTT)。
K「どっちに行く?」
夫「ピエロ!!」
と言うわけで、おもいきりパトロールエリアでもあるパリ7区の rue du Bac(バック通り)沿いのレストランへ。
ボンソワ〜っ(る)♬と、イタリア語訛りのちょっと巻き舌なフランス語で迎えられ2階へ。
こちらのレストランは元々はピエール・ガニェール氏のレストランGaya(ガヤ)の跡地。
(関連ブログ→ https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/7gaya.html )
店名の「ピエロ」は「ピエール」のイタリア語、「TT」はテーブルの形を表しているのだそう。
シェフはシチリア出身でフィレンツェで修業したイヴァン・フェラーラさん、パティシエールはフランス人のジュリー・ベリエさん、フロアのサービスもほとんどイタリア系の皆さん。
私達夫婦にとってちょっと懐かしく感じるのは、このレストランはかつてスキーバカンス (合宿)をしていたフランス・サヴォワ県クーシュベルにもあるから。
(関連クーシュベル・ブログ 画像無→ https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/51620200.html )
クーシュベル店に比べるとググッとカジュアルな雰囲気なパリ店で、メニューもシンプル。
まずは、空豆とペコリーノのアンティパスト。
旨っ!!
極々シンプルなのに空豆の味が濃く、ペコリーノチーズの滋味深く後味の長い美味しさに一皿目から感激大♡
とてもサンパなサービス担当女性のオススメだった“CRU”(生)メニューの中から赤海老をチョイス。
イタリア白ワインによく合う♡
私には難しいイタリアワインなのでドメーヌをチェックし忘れましたが、葡萄はマルヴァジアだったと思う。。
そしてすっかり我が家の掟?!
メニューにあればオーダーしてしまうヴィテッロ・トンナート(Vitello tonnato 仔牛肉のツナソース)。
いろんなお店で食べ比べて楽しんでいますが、こちらはケッパーがマイルドでとても上品にまとまった流石!な一皿でした。
パスタはチーズ&クリームソースのブカティーニをいただきました。
上にはグアンチャーレが載り至極美味なカルボナーラ風。
穴あきパスタ「ブカティーニ」( Bucatini)をコリコリのアルデンテに茹でるのは結構難しいワザだと思います。
そう思うと、アルデンテとはただ単に芯を残せばイイってものではないのだな…と。
セコンドピアットは、ミラノ風カツレツ。
衣は薄く、仔牛肉はソフト&ジューシーでどこまでも美味しい!
K「ドルチェは〜」
夫「もう決めた!」
K「ババでしょ…」
夫「当然♡」
ババ好きのなのでなんの迷いもなく夫は「ババ・オ・ラム」をチョイス。
私はティラミス。
ケーキ仕立てのティラミスは濃厚な味わい。
添えられたバニラ&カフェのジェラートも大きめで食べ応えがありました。
お料理、ワイン、雰囲気、サービス等全てが素晴らしくすっかり大好きになってしまったピエロTT・パリ店☆
再訪確定!
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