
Lyons-la-Forêt☆森のリヨンス
今回パリに来て驚いたのは、ツーリストの多さ!
我が家はエッフェル塔(←連日絵に描いたように黒山の人だかり)や凱旋門にもわりと近いこともあって、その周辺はこれまでで一番人が多い?!と思うほどの大混雑ぶりです。
セーヌ川クルーズも大盛況、平日でもその人の多さからシャンゼリア大通りには近づく気になれません…。
ブランドショップ前も長蛇の列。
どこの国の人が多いのかな?と耳ダンボで側を通ると、英語人種、そして中東系の人が多い印象です。
朝ランで、まだ誰もショップ前にいない時間に今シーズンのスッキリラインのシャネルを眺めるのが一人贅沢時間だったりします☆
パリについてあれこれ綴りたいことは色々ですが、フランスは只今秋のvacances de toussaint(トゥッサン休暇)なので、引き続き秋ヴァカンスについてアップします〜。
*************
天気予報では曇りでしたが、さすがマダムY子&K子のW晴れ女パワーのせいか(?)車を降りた途端晴れ☆
と、続く秋のノルマンディー旅行、我々一行がやってきたのは、『Lyons-la-Forêt』(リヨンス・ラ・フォレ)という村。
この村も「フランスで最も美しい村」に選出されている村です。
la forêtは「森」という意味なので「Lyons-la-Forêt」とは、「森のリヨンス」という意味かな。
そんな村名のままに市街地の周りを国有林(ブナ)の森で囲まれた美しき村。
ちょっとユニークなのが「Lyons」は、フランス語で普通に読んだら「リヨン」ですが、ここでは「ス」を発音して「リヨンス」と発音するそうです。
こちらも木組みの家「コロンバージュ」が特徴的で綺麗に維持管理されていました。
季節の花と紅葉がマッチして、青空に映える!そんな瞬間に訪れることができてラッキー♬
さて、この村の中で有名な建物が、フランスを代表する作曲家Joseph Maurice Ravel(モーリス・ラヴェル)が滞在した家。
彼が「クープランの墓」や「展覧会の絵」を作曲・編曲した場所として知られています。
ラヴェルと言えば、クラシック音楽門外漢な私では詳しくは語れませんが、パリ生活の中で度々バレエ鑑賞やクラシックコンサートで耳にしている、好きな作品が多い作曲家。
(関連記事→ https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/robbins-balanchine-cherkaoui-jalet.html )
(関連記事→ https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/post-869.html )
(関連記事→ https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/post-197.html )
村の中心部へ行くと、焦げ茶色の大きな木造屋根の建物がありました。
17世紀に建築されたものだそうで、ハンドルを回すと階段が降りてくる構造で、2階へと登ることも出来るそうです。
と言われても、、登り口らしきものがパッと見では見当たらなかったのですが…。
日曜日にはマルシェが立つそうです。
この建物を取り囲むようにカフェやお店が並んでいます。
と言うわけで、こんにも素敵な広場のテラス席でお茶をしない手はない!
ポカポカ陽気の中でのんびりお茶タイム。
もうすぐ本格的に寒くなって、おもいきり太陽を拝むことも限られてくる…と思うとしっかり日光浴を!
そんな時間はまた贅沢に感じられる晩秋のフランス。
で、ノルマンディーと言えば林檎☆
この林檎ジュースは、とっても美味しかったです\(^o^)/
広場周辺は、ハロウィン間近であここちにハロウィン飾りがされていました。
フランスにハロウィンの認知度が広がったのもここ何年かのことだと思います。
私がパリ東京行ったり来たりを始めた当初「今日はハロウィンですよね?」と言ったら「え?なにそれ?」「なんかするの?」的なリアクションをされましたが、今では小さな村でもハロウィン、ハロウィン♬
さて、ざっくりの村の歴史をチェックしてみると、この地の歴史も古く、紀元前1世紀頃にすでに集落があったそう。
1060年にノルマンディー公でイギリス国王でもあったギヨーム2世が小高い丘の上に築城をはじめ、息子のアンリ1世が、後にChateau de Lyonsと呼ばれる城を完成。
当時ここはイギリス領ノルマンディーであったこと、そして、ギヨーム2世 (=ウイリアム1世) が、イギリス王室の創始者ということでイギリスからも人気観光スポットに。
14世紀の百年戦争時代に荒廃したものの、 17-18世紀にかつての城砦と一体となり、美しいコロンバージュの家並みが築かれ、現在もその姿を留める村として現在に至るようです。
また、この村は小説家・ギュスターヴ・フローベールの代表作「ボヴァリー夫人」映画化の撮影地となったことでも知られるそう。
2度に渡る映画化で、最初は1933年にジャン・ルノワール監督(印象派画家ピエール=オーギュスト・ルノワールの次男)版、2度目は1991年にクロード・シャブロル監督による版で、いずれもこの村が舞台に。
訪れた場所が映画やドラマの舞台になっていると、それを観ると思い出が鮮明に蘇るもの。
いつかその2本の映画を観たいと思います。
ARCHIVE
MONTHLY