フランスの伝統菓子、タルトタタンにアイスクリームを添えて。
ホームパーティレシピ 2025.01.12
寒い季節になると、ほんのり温かいタルトタタンが恋しくなります。
焼きたてのタルトタタンにバニラアイスを添えて、そのコントラストを楽しむのが大好きです。
今回はリンゴを薄切りにしたことで、火の通りが早く、型崩れもしにくい仕上がりになっています。
生地には、市販の「パット・ブリゼ(Pâte Brisée)」を使用しました。パイ生地に比べ、砂糖の使用量が少なく、甘さ控えめなのが特徴です。また、卵を使用しないシンプルな配合のため、水分量が少なく、ざっくりとした食感になります。ジューシーなリンゴをたっぷり使うタルトタタンとの相性は抜群です。
パット・ブリゼが手に入らない場合は、市販の冷凍パイシートで代用可能です。レシピには代用時のポイントを記載しましたので参考にしていただけたらうれしいです。
★タルトタタン★
【材料】22cmタルト型
市販のタルト生地(パットブリゼ) 1枚
リンゴ(紅玉) 3ケ(425g)
グラニュー糖 80g
バター(有塩) 30g
バニラビーンズ 1/2本分
シナモンパウダー 小さじ1/2〜
仕上げ:バニラアイスまたはホイップクリーム
【作り方】
1. オーブンを180度に余熱にする。
2. タルト生地(パットブリゼ)を型より1cm大きめに切り、中央にバッテン状の切り込みを入れて冷蔵庫で冷やしておく。
3. リンゴは、8等分にし、芯と皮を取り除き、3mm程度の薄切りにしていく。
4. フライパンにグラニュー糖を入れ、弱中火で溶かしていく。溶けたらバターを加え、キャラメル色になるまで煮ていく。
5. リンゴを加え、木ベラで優しく混ぜる。リンゴにキャラメルが馴染み、軽く火が通ったら、煮汁に軽くとろみが付くまで煮て火を止める。
6. 型にリンゴを隙間なく敷き詰め、煮汁も注ぎ入れる。
7. リンゴと煮汁が少し冷めたら、準備しておいたタルト生地をかぶせ、型の縁に生地をしっかりと収める。
8. 180度のオーブンで35分焼く。
9. オーブンから取り出す。軽く粗熱が取れたら、型の表面に皿をのせて、逆さにする。リンゴのペクチンが固まるまで、型を外さずしばらくそのまま置いておく。
10. 切り分ける。お好みで、バニラアイスやホイップクリームを添える。
★よりおいしく作るためのポイント
・バニラアイスやホイップクリームを添えるとさらにおいしいです。
・キャラメルは焦がしすぎると苦味が強くなるのでお好みでタイミングを見計らってください。
・タルト生地は、しっかり冷やすことで、焼いている途中で生地が縮んでしまうのを防ぎます。
・パイシートを使用する場合:3mmの厚さに伸ばし、型の大きさより1cmほど大きめにカットします。フォークで穴をあけ(パイが膨らまないようにするため)、冷蔵庫で冷やしておいてください。パイシートの種類によって焼き時間が異なります。焼き色が付いたらアルミをかぶせ、焦げないように注意してください。
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Nao Aoumi
パーティ料理研究家
フランス独立記念日と同じ7月14日生まれ。「きっとフランスに縁があるのよ」と両親にいわれ続け、大学では仏語を専攻。フランス留学、仏系証券会社勤務、南仏でのレストラン研修‥と、フランスと関わる人生を歩む。2019よりボルドーを拠点に活動。各メディアにレシピを提供する傍ら、マルシェやワイナリー巡りなど、食の探求を欠かさない。ワインエキスパート、チーズプロフェッショナル資格取得。
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