白ワインに合わせたい、サーモンのプチトマトクリーム煮。
ホームパーティレシピ 2025.05.09
フランスで魚介を買うときは、魚屋さんであっても丸投げにはせず、自分の目で選びながら、「あの右側の角にある切り身をください」といった具合に、指差して自分で欲しいものを伝えるようにしています。
というのも、氷の上に並んでいて一見新鮮そうに見えても、表面がうっすら乾燥しているものもあれば、時間が経ちすぎて弾力を失い、ベロンと崩れたような切り身もあります。
フランス人の中には、「食中毒が怖くて魚介は食べない」という人にも出会います。最初は理解できませんでしたが、徐々にその気持ちもわかるようになってきました。もちろんお店にもよりますが、日本と比べると、魚の管理が甘いというより、そもそも魚にあまり慣れていない、という印象を受けます。
そんな中、珍しく「これは買ってみたい!」と思える新鮮なサーモンに出会ったので、クリーム煮にしてみました。サーモンの両面に焼き色をつけ、ワインをひとまわしし、蓋をして蒸し焼きにしたら、生クリームを加え、プチトマト、マッシュルーム、ホウレン草を加え、隠し味に醤油をひとたらしして仕上げます。
トマトを加えることで、トマトの酸味とクリームのこってり感にコントラストが生まれ、とてもおいしく仕上がりました。もしよかったらぜひ作ってみてください。
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★サーモンのプチトマトクリーム煮★
【材料】(2人分)
生サーモンの切り身 2切れ
オリーブオイル 大さじ1
生クリーム 200cc
白ワイン
- 臭み消し用 大さじ2
- ソース用 大さじ5程度
塩・コショウ 適量
プチトマト 4個(半分にカット)
マッシュルーム 4個(スライス)
ホウレン草 ひと握り(食べやすい大きさにカット)
醤油 小さじ1〜(味をみて調整)
【作り方】
1. 下準備
サーモンの両面に塩コショウをしてなじませ、白ワイン(大さじ2)をふりかけ、5分ほど置く。プチトマトは半分に切り、マッシュルームはスライス、ホウレン草は食べやすく切っておく。
2. サーモンを焼く
フライパンにオリーブオイルを熱し、中火にする。サーモンの表面の水分をキッチンペーパーでしっかり拭き取り、皮目からフライパンに入れる。きれいな焼き色がついたら裏返し、反対側にも焼き色をつける。
3. 蒸し焼きにする
両面に焼き色がついたら、白ワイン(大さじ5程度)を回しかけ、蓋をして蒸し焼きにする。ワインがある程度蒸発するまで火を通す。
4. ソースを作る
蓋を取り、生クリーム、プチトマト、マッシュルームを加える。弱火〜中弱火で、クリームに少しとろみがつくまでコトコト煮る。途中で醤油を加え、味をみながら調整する。
5. 仕上げ
最後にホウレン草を加え、さっと火を通して完成。
【ポイント】
・サーモンは焼きすぎるとパサつきやすいので、中火で表面に焼き色をつけるくらいにとどめて、 途中からは蒸し焼きでふっくら仕上げます。
・切り身の大きさによって、火入れ時間を調整してみてください。
・ホウレン草は、長く火にかけると色が悪くなるので、ホウレン草を加えたら、一気に仕上げるイメージでさっと火を通してください。
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Nao Aoumi
パーティ料理研究家
フランス独立記念日と同じ7月14日生まれ。「きっとフランスに縁があるのよ」と両親にいわれ続け、大学では仏語を専攻。フランス留学、仏系証券会社勤務、南仏でのレストラン研修‥と、フランスと関わる人生を歩む。2019よりボルドーを拠点に活動。各メディアにレシピを提供する傍ら、マルシェやワイナリー巡りなど、食の探求を欠かさない。ワインエキスパート、チーズプロフェッショナル資格取得。
BRUNCH : https://naoaoumi.wixsite.com/website-5