江ノ電さんぽで見つけたおいしいアイス5選!
鎌倉ウイークエンダー 2025.08.13
長谷川真弓
車窓から海を望む江ノ電にのんびりと揺られ、鎌倉から江ノ島へ。このエリアには、真夏にお出かけするとつい食べたくなる美味しいアイスのお店が点在している。途中下車しながらめぐりたい、とっておきのアイスクリーム、ジェラート、ソフトクリームをご紹介!
江ノ電に揺られ、海を眺めながら美味しいアイス。ちょっと特別なひと休みを。「チョコミント、ベリー&ベリー」ダブル¥740/HOLIDAY ICE CREAM STORE
ゆっくりした時間の流れる、海辺のアイスクリームショップ
#01. HOLIDAY ICE CREAM STORE
イートインも可。「マンゴー、ルビーグレープフルーツソルベ」ダブル¥740、コーン+¥50
目の前には七里ヶ浜の海が広がり、店内からも海を感じられる気持ちの良いお店。
ランニング中の方が小休止に立ち寄ったり、海上がりのサーファーがお店の窓越しから買いにくるなど、ローカルたちがカジュアル使いする、おおらかな雰囲気が魅力だ。
アイスクリームは全て、店内の工房で手作りしているので、できたてのアイスが楽しめる。
「休日らしい時間を過ごしてほしい」と、前野さんご夫婦が2022年にオープン。
フレーバーは常時8〜12種類。ベースとなる牛乳は、神奈川県足柄産の「きんたろう牛乳」を使用。しっかりとしたミルク感がありつつも、後味が重くなくさっぱりとしているところが決め手だとか。
そこに生の果実や野菜を組み合わせてつくるので、並んでいる半分は旬の時期しかないフレーバーだそう。
夏の時期限定の「白桃とジャスミンティーのソルベ」など、珍しい組み合わせに出合えるのがうれしい。後味までさわやかなので、いくつでも食べたくなってしまうはず。
毎週末、プールの後に寄って同じフレーバーを食べるという常連さんもいるそう。
イートインできるので、涼を求めて立ち寄ってみて。
神奈川県鎌倉市七里ガ浜1-4-11 トライアングル七里ヶ浜B1F
営)10:00〜18:00
休)なし(月に2日ほど不定休あり)
@holiday_icecreamstore
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スペシャルティコーヒーをソフトクリームに
#02. THE GOOD GOODIES
チュロスがちょこんとついているのがかわいい。SOFT ICE CREAM MIX(COFFEE&MILK)¥693
鎌倉を代表するコーヒースタンドのひとつ、THE GOOD GOODIES。自家焙煎したコーヒー豆をオーダーごとに挽いてハンドドリップで淹れてくれる。店舗はEASTとWESTがあるが、EASTにしかない看板商品がソフトクリームだ。
コーヒーソフトクリームは、珈琲豆をエアロプレスで濃いめに抽出したものをブレンドしてつくっている。珈琲豆はその時期によって変化するそう。取材時(7月末)は「HELSAR DE ZARCERO,FINCA ROLA」というコスタリカの豆を使用。イエローハニープロセス由来のフルーティーな香りがアイスクリームにしても感じられる。
コーヒーソフトクリームの「ブラック」のほかに、ミルクのみのホワイト、コーヒーとミルクのミックスもある。
若宮大路沿い、行き交う人を眺めながらテラス席で一息ついて。
ソフトクリーム目当てに週に何度も通う常連さんや、クチコミで「ここのソフトが美味しいって聞いて」と来店する人など、大人気。ソフトクリームは通年販売しており、暑さが落ち着く秋以降はホットコーヒーとセットにしてペアリングを楽しむ人が多いそう。
神奈川県鎌倉市小町1-4-4
0467-37-5398
営)8:00〜18:00
休)水
@thegoodgoodies
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果実そのもののようなフレッシュな味わい
#03. イグル氷菓
シロクマのマークがかわいい、アイスキャンディー。原材料もごくごくシンプル。「静岡いちご」「湘南キウイ」各¥280
江ノ島から腰越の間は、路面電車のように道路上を走る江ノ電。風情あるその区間にお店を構えるのが、小さなアイス屋さん「イグル氷菓」。
ガラス張りの店内から、すぐ目の前を江ノ電が通るのを眺めることができる。
店名の「イグル」はエスキモー民族の氷の家、つまり雪のカマクラ。壁には雪や氷をイメージした、白い六角形のタイルがはられている。
併設されたラボでつくられるのは、無香料、無着色で素材の味を大事につくられたアイスキャンディー。甘みには北海道の甜菜糖を使い、果物の香りごとアイスキャンディーに閉じ込めたようなフレッシュな味わいがたまらない。
ところで、ここのアイスの棒はどれも斜めにささっている。昔ながらの型を使って手作りしているため、同じ角度に固定するために斜めになっているのだそう。
アイスキャンディー片手にぶらぶら歩けば、小さな頃の夏休みを思い出せそう。
神奈川県藤沢市腰越3-8-26
0467-32-3539
営)11:00〜17:00 ※金曜日のみ13:00〜17:00
休)月〜木(不定休あり)※4月中旬〜10月中旬オープン
@igluice.jp
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素材の良さをいかし、毎日手作りする絶品ジェラート
#04. The Market SE1
山梨の「やまもも」に優しい味わいの「山のみるく」の組み合わせが人気。「やまもも、山のみるく」2フレーバー¥600
江ノ島駅から徒歩2分の場所に、こじんまりとした本格ジェラテリアがある。
オーナーの新(あたらし)さんはこのお店を始める前、HondaのF1チーム専属シェフとして各国を飛びまわって活躍していた。その頃からジェラートが好きで、ヨーロッパ各国で食べ歩きをしていた経験が、今のジェラートづくりへとつながっている。
メニューは10種類で、旬のものとどんどん入れ替えていくので、年間にすると100種類ほどになるそう。毎日手作りして3日以内に使いきっているので、つくりたてを味わうことができる。
アンティークショップのような雰囲気の店内。
ミルクベースのジェラートには、島根の山で放牧された牛のミルク、木次乳業の「山地酪農」を使用。低温殺菌で丁寧につくられており、その味わいをダイレクトに感じられる「山のみるく」は一番人気のフレーバーだそう。
食材にも並々ならぬこだわりがある。例えば自家栽培のミントを使ったり、鵠沼の和かぼちゃを使うジェラートなど地元産を大切にする一方で、おいしい果物や野菜があると聞けば遠方まで自ら足を運ぶ。
西表島の「ピーチパイン」などは、新さんが直接生産者さんのもとを訪れ、食材の魅力を肌で感じて仕入れることになったそう。
みずみずしい果実そのもののような、さっぱりとしているのに満足度が高いジェラート。一度食べると足繁く通いたくなってしまうはず。
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ひんやりジェラート片手に江ノ島散策を
#05. ROCKREEM
定番人気の「ミルキーチーズストロベリーとミルキーマンゴー」ダブル¥680、コーンは+¥50
江ノ電江ノ島駅から海へと続くすばな通りは、食べ歩きにぴったりのお店が立ち並ぶ。
赤い看板が目印のこのお店は、2020年にオープンしたジェラート専門店。
旬のフルーツや濃厚ミルクを使い、素材の味を大事につくるジェラートを求めて多くの観光客が訪れている。
フレーバーは常時8種類で、数種類は期間限定を用意しているそう。いまの時期限定の「モモ」は、ソルベのようなさっぱりとしたさわやかな味わいだ。
江ノ島駅から海に向かって歩いて5分ほど。イートインスペースもあり。
好みの2種類を選ぶダブルの注文が基本。そこへ、一口おまけで別のフレーバーをトッピングしてくれるのもうれしい。
夏らしさを感じる「ハワイアンビーチ」はブルーハワイをベースにしたどこか懐かしい味。定番のミルキーチーズストロベリーはさっぱりとしたチーズの味わいの中に、イチゴの香りや甘みが広がるので、一年を通して人気だ。
江ノ島散策や海水浴の行き帰りに、ひんやりジェラートを楽しんで。
text & photography: Mayumi Hasegawa