【鎌倉・逗子】残暑の時期、発酵の力でカラダを整える3軒!
鎌倉ウイークエンダー 2025.09.09
長谷川真弓
9月といってもまだまだ暑さが残り、夏の疲れを引きずって体が重く感じる人も多いのでは。そんないまの時期におすすめなのが、甘酒やKOMBUCHA(コンブチャ)など発酵の力で体を整えてくれるドリンク。鎌倉、逗子でおすすめのお店をご紹介!
自然由来の素材を使って発酵したKOMBUCHA。
4月に専門店をオープン
#01.Kimy KOMBUCHA
カウンター下の黒板には、お客さんたちからの書き込みが。舐めても安心なビーガンペンキでぬられているので愛犬連れのお客さんにも好評。
いつも明るい笑顔で出迎えてくれる、店主のKimyさん。KOMBUCHAマイスターとして鎌倉はもちろん全国に作り方を伝え歩き、国内外の生徒さんは5000人以上にのぼる。
「KOMBUCHAというと昆布を想像してしまう人が多いですが、全くの別物。酵母と酢酸菌がメインとなる微生物の力を借りて生み出される発酵飲料なんです。微炭酸で、甘みと酸味のバランスがおいしいんですよ」と、Kimyさん。
神奈川県秦野の農園で育てられたフレッシュな無農薬の茶葉を使って手作りしている。
KimyさんのKOMBUCHAとの出会いは9年前。旅先のコスタリカで飲んで、その美味しさと栄養効果に驚いたそう。当時は体が弱く、体温も常に低かったという彼女。それがKOMBUCHA飲み続けることによって腸内環境が整い、疲労回復や免疫力アップ、美肌、アンチエイジングなど、さまざまな効果を自身の体で実感したのだとか。
美味しいKOMBUCHAづくりを研究し、カフェで販売していたが、今年の4月に満を辞して専門店をオープン。海外ではメジャーな存在で、健康のために習慣にしている人が多く、お客さんは7割が外国の方なんだそう。
初めての人は、3種類のフレーバーを試せる「FLIGHT」¥1,000がおすすめ。
メニューは、「Organic English tea(無農薬紅茶)、Japanese tea(コトトキ農園の無農薬日本茶)、Lemon ginger(レモンジンジャー)、Butterfly pea(バタフライピー)」の4種類が定番で、ほかに季節のフレーバーも。どれもフルーティーでさわやかな酸味は共通しているが、お茶によってそれぞれ違う味わいが楽しめる。
「飲みやすさとおいしさにこだわってつくっています。カジュアルに、毎日の生活に取り入れてほしいなと思います」
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食事とのペアリングも楽しめる
#02.E.M STAND
KOMBUCHA ストレート ¥748。ほかに、ソーダ割りや、ビール、焼酎、ウイスキーなどで割る飲み方も。
ナチュラルワインと、それに合うスパイスや発酵を取り入れた料理が人気の「E.M STAND」。ワインを飲めない人やノンアル派の人向けに、2023年のオープン当初からこだわって出していたのがKOMBUCHAだ。
お客さんの中には「昆布茶」と混同される方も多く、「出汁っぽい雰囲気かと思っていた」「こんなにスッキリと飲みやすいなんて!」と、驚かれる人が多いそう。もっと沢山の人に知ってほしいと、この6月に製品化し、オンラインでも販売するようになった。
ブランドコンセプトは「心と体に、整える習慣を。」。未開封なら常温で半年、開封後も冷蔵庫で2週間もつ。300ml/¥1,490、700ml/¥3,478
いちばん人気の「Japanese Black Tea - 和紅茶 -」には、オーガニック一番茶のみを使用したIMA KYOTOの和紅茶を使用。北海道産の甜菜糖など、国産素材をメインにやさしい味わいに仕上げている。ほのかに梅を感じるようなすっきりとした飲み心地で、和洋問わず食事に合うのがうれしい。
夕涼みにカウンターで1杯だけ飲んでいくという常連さんもいるそう。
洗練された雰囲気の「E.M STAND」の店内。
「フレーバーはほかに、ジャスミン、ハイビスカス、ローズヒップなどをご用意しています。ストレートはもちろん、ソーダやお好きなお酒で割っていただいても美味しいですよ」とオーナーの宮城万里奈さん。
まずは一度試して見てほしい。さわやかな酸味と体に染み渡るようなすっきりとしたおいしさに驚くはず。
@e.m_brew
E.M STAND/イーエム スタンド
神奈川県逗子市逗子7-1-62
046-827-7992
営)17:00~22:00(火~金)、16:00~22:00(土)
休)日、月
※そのほか不定休があるため、インスタグラムにてご確認を。
@e.m_stand
★Google Map
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鎌倉さんぽの途中に甘酒で栄養補給
#03 AMAZAKE STAND鎌倉本店
生クリームのように見えるトッピングは甘酒ホイップなのでヘルシーでくどくない自然の甘さ。アサイー生あま酒 ¥980
一見かわいいスムージーのように見えて、実は甘酒。素材にこだわってつくられており、体を整えてくれる栄養満点のドリンク。そんなギャップが魅力で支持されているのが、鎌倉の扇ガ谷にある自家製生あま酒専門店「AMAZAKE STAND」。
共同オーナーである三橋さんと小西さんのふたりが20代でかまえた店だ。そもそもの甘酒との出会いは7年前。三橋さんが旅先の秋田で蔵開きという日本酒の完成を祝う行事に参加したときのこと。そこで試しに飲んだ甘酒の美味しさに感動し、それが生甘酒づくりの原点となった。
オーナーの三橋さん。契約農家さんのもとには実際に何度も足を運び、稲刈りの手伝いなどもしているのだそう。
全国各地からお米や生麹を取り寄せて試作を繰り返し、最終的にたどりついたのは岩手県の農家だった。そこで丁寧に造られるお米と米麹のみでつくった生甘酒は、くせや雑味がなく、喉越しすっきりで驚くほど飲みやすい。
一般的に流通している甘酒は85度以上の火入れをして、発酵を止めているものがほとんど。この店の甘酒は低温発酵で仕上げているため、酵素の力を生きたまま取り入れることができる。砂糖や添加物も使用していないので、安心して習慣化できるのもうれしい。
パウチタイプ(プレーン生あま酒 ¥550)や、オリジナルグッズも販売。
「甘酒は飲む点滴と言われ、疲労回復にも良いので、トレイルランニングやロードバイクで鎌倉に来た方たちが、休憩などで立ち寄っていただくことも多いです」と三橋さん。
ベースとなる「プレーン」以外にも、ベリー生甘酒、ピスタチオ生甘酒など10種類のアレンジメニューをつくった。そのほか月替りで旬のフルーツを使った季節の甘酒を用意している。
「一度飲んでいただいて、この店が甘酒への入り口となってくれたらうれしいです」
神奈川県鎌倉市扇ガ谷1-8-10
0467-73-7870
営)10:00〜18:00(月~木、土、日)、8:00〜18:00(金)
定休日なし
https://amazake-stand.com/
★Google Map
text & photography: Mayumi Hasegawa