この秋、アートスポットでモードの力を知る。

アートやクラフトはどの時代も、「守っていこう」と強い意志を持たなければひっそりと失われていってしまうものです。創る時は楽しいけれど、保存していく作業は思いがけなく大変! 誰しも身近なところで感じるのではないでしょうか。今号は「守り続けること」に使命感のあるブランドの試みや美しい手仕事やクリエイティブを紹介しています。

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今回も表紙は2種準備しました。Flower Journey版とBeautiful Knights版です。暖色を生かした柔らかいバージョンの水川あさみさん、クールな色彩でエッジの効いた&TEAMのEJ、JO、MAKIの3人、共通するのはクリエイティブへの姿勢です。

水川さんは今季のバーバリーをアンニュイな雰囲気で纏ってくれました。服が醸すものと本人の気分がシンクロしていて、旅の日記のようなムードに。

対する&TEAMの3人はスタジオで3人の魅力をストレートにぶつけられるような撮影になりました。担当編集者は何度か&TEAMの撮影を担当していますが、毎回彼らが真摯に撮影に向き合ってくれることに心からの感謝を、帰社してから語ってくれます。

SNSでのファンの方々から、「純然と美しい」の表現がいい、というメッセージが多かったのは編集者冥利につきます。終わったばかりの、東京で行われていた世界陸上のサポーターが同じ&TEAMのKくんであることをたくさんの人に知ってほしい、というコメントはまさに共感しかない!です。

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この秋はアールデコ展がさまざまなところで行われます。ヴァン クリーフ&アーペルが関わる東京都庭園美術館をはじめ、アールデコに興味がある人はもちろん、なじみがない人も、訪れれば100年前にこんなに美しいカルチャームーブメントがあって、それが現代の生活にもクリエイティブに素晴らしい影響を及ぼしているんだ、と気付くと思います。

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イタリアの20州それぞれから工芸のアトリエを選んだのも粋な計らい。

イタリアのブランド、フェンディも2025年は創業100周年。メゾンは何年か前から、イタリアの工芸を守る支援活動をスタートしました。バゲットバッグに工芸の息吹を与えスペシャルピースを製作する試みはクラフトマンシップへのパトロネージの象徴です。

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鳥取から瀬戸内へ、注目のアートスポットを巡る芸術旅ガイドも掲載しています。いまや日本のどのエリアにもアートスポットは多数あります。その土地とゆかりがある芸術家にフォーカスしたり、有力者が町おこしのために動いたり。いずれにしても、地方創生に貢献したり、アーティストのチャンスメイキングをして、長く愛されることを目指していて美しい活動です。

ファッションストーリーでは、マルニを纏った市川実和子さんがリラクシングなのにカッコよくて大人の着こなしです。素材感を楽しみ、今季の人気色ブラウンを綺麗に纏っています。

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フランスの伝統工芸メゾンダールの展覧会はフィガロジャポンも熱く応援! 主催のシャネルとタッグを組んで読者の方々を招くイベントを10月3日に行いますが、応募スタートしてすぐに満員御礼になってしまいました。すごくうれしいのですが、ちょうどパリファッションウィーク中で現場に居られないのが残念です。当選した方々はぜひ楽しんでください。

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美容特集はFeel Good Beauty 日本版。前回フランス版だったのですが、世界の美容大国と言えば韓国がここまで隆盛してくる前はフランス&日本が圧倒的だったはず。日本には和の素材を生かしたスロービューティもたくさん現在もあるし、効果バキバキだけを狙うのではなく生産者への共感やゆっくり綺麗になりたい人含めて(とはいえ効果にこだわった和コスメもたくさんですよ!)、愉しめる企画にしました。

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最後にご紹介するのは、アールドゥヴィーヴルを感じるパリジェンヌの部屋づくり。これはセザンヌというサロンセールスのカタチを築いたモルガン・セザロリーのお家です。パリファッションウィーク中には彼女のアトリエで展示会もあるので、レポートしますね!

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フィガロジャポン編集長 森田聖美

編集KIM=編集長森田聖美 2024年よりフィガロジャポン編集長。フィガロ歴約30年。旅、ファッション、美容、カルチャーなど、現場時代はマルチで担当。多趣味だが、いちばん大切にしているのは映画観賞。格闘も好きでMMAなどよく観戦に行く。旅は基本的にひとりで行くのが好み。チミーグッズをこよなく愛する。

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