パナソニックのスチーマーが、アイロン下手な私に優しく手を差し伸べてくれた。

季節の変わり目って、地味に自分の"だらしなさ"が露呈するタイミングだと思うんです。
「涼しいのが一番ですよね? だって酷暑ですよ??」という言い訳を振り翳し、だらしない格好が罷り通った夏は過ぎ去り、
街には、ノーアウターでシワひとつないシャツなんかを着こなす「ちゃんとした人々」が出現し始めるわけです。神出鬼没に。

そもそも私のクローゼットはブラックホールなので、本来の容量に対して150%の衣類が無理やり詰め込まれています。
ハンガーはギチギチなので、すぐには取り出せません。
というか、朝、勇気を出して服を引き抜いた時点で、すでにもう終わっています。
戦いの後ですか?というくらいに皺くちゃなんです。(服が。)
それを着て外に出る勇気は、さすがにまだ私にはありません。

シャツやハイゲージニットをパリッと着られたら、それだけで気持ちが整い、さぞかし気持ちがいいでしょうね。
ただ──、アイロンが本当に、壊滅的に、無理なんです。
頑張れば頑張るほど、変なシワと折り目が増えていくという謎の現象に襲われます。(助けて。)

そんな私がある日、「もうこれが最後の希望」とAmazonでポチったのが、
パナソニックの衣類スチーマーです。
使い方は拍子抜けするほど簡単で、立ち上がりも驚くほど早い。
電源を入れて、ブワッとスチームが出て、シャツがふわっと整ったその瞬間、
私の中の「ちゃんとした人」が、すこーしだけ目を覚ました気がしました。

251015-panasonic.png

マットなブラックの本体は、出しっぱなしでも気にならないほどスタイリッシュ。
若干の重みはあるけれど、それすら"効いてる感"として納得できる頼もしさがあります。

アイロンのようにプレスするわけではないので、仕上がりでいうとシャツの襟などはややあまいのですが、完璧じゃなくていいんです。
「全部のシワが取れるか」じゃなくて、「これで外に出られるか」、
そのジャッジラインを、絶妙にクリアしてくれる存在。
慌ただしい朝に、手を煩わせずに服のシワをふわっと整えてくれるこの存在が、いまでは手放せません。

今朝も、ジョンストンズのハイゲージニットにスチームを当てながら、
「なんか、今日の私、ちゃんとして見える気がする」なんてことを思いながら、せっせとシワを伸ばすのでした。

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フィガロジャポン副編集長。ファッション担当。愛車(自転車)で爆走する姿を、都内のあらゆる場所で目撃される日々。この夏は、素手でヤモリとカブトムシとコクワガタをむんずと捕まえられるようになった。真夜中に一人で湯船に浸かりながら、こっそりと読書をする時間が何よりのご褒美。今一番欲しいものは、好きな服が似合う身体。好きな野菜は豆と茄子、菌類はキノコ、細胞はマクロファージとキラーT細胞。

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