おしゃれ番長の栗山愛以が、週1でお届けするスナップ連載。今週は「大人カジュアル」スタイルに注目。


文/栗山愛以

個人的にはいつも気合いを入れて着飾ってしまうタイプなのだが、肩の力を抜く装いも素敵よね、と思わせてくれる人々がいる。2022年春夏ファッションウィークのオフランウェイから、工夫が光るカジュアルスタイルを厳選。

おじさん風なのにかっこいい。

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一見おじさんっぽくもあるのに絶妙にかっこいい。パンツの腰履きやチャンキーなシューズのバランスもおもしろいし、大ぶりのゴールドのチェーンネックレスも不思議と世界観になじんでいる。頭のターバンはヘアとニットの色にとてもよく合っていてスタイリングの鍵となっているが、かなり自分の感性に自信がないと取り入れるのは難しいだろうなあ。バッグをダークな色ではなく、赤にしているところもあっぱれ。

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超カジュアルだからこそジュエリーが映える。

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アクセサリー使いのテーマでも取り上げた、スワロフスキーのクリエイティブディレクターも務めるジョバンナ・バッタリア・エンゲルバートさん。つなぎにスニーカーという超カジュアルな装いをジュエリーの重ね着けでここまでモードにもっていけるのかと感服する。ジュエリーを主役にするスタイリングがうまい。

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大人の余裕を感じるジーンズスタイル。

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スタイリストで香港版「VOGUE」のファッションディレクターを務めるアーニャ・ジローヴァさんは潔くブルーと白でまとめている。白Tにハイウエストでテーパードシルエットのジーンズ、足元は白ソックス+アディダスのスニーカーという80年代の若者みたいな組み合わせで、「ジーンズがカジュアルだからフェミニンなヒールで」みたいなよくある外しテクは使っていない。焦ってバランスを取ろうとしておらず、シックなジャケットをラフに羽織り、白フレームのサングラスで遊び心をプラスしていて、大人の余裕みたいなものが感じられる。

text: Itoi Kuriyama, photography: Imaxtree

ファッションをこよなく愛するモードなライター/エディター。辛口の愛あるコメントとイラストにファンが多数。多くの雑誌やWEBで活躍中。

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