update:2024/05/24
シャンゼリゼ大通りにオープンしたディオールの、過去と未来が共存するファサード。
ディオールでお買い物!といったら、クリスチャン ディオールのクチュールメゾン創業の地であるモンテーニュ通り30番地の本店へと足が向く。このブティック、大規模な改装工事が始まったところである。そして、それと同時にシャンゼリゼ大通り127番地にディオールの新しいブティックがオープンした。
世界中の観光客が集まる大通り。このブティック、モンテーニュ通りのファサードにオマージュを捧げるトロンプルイユの外観が、まず彼らの足を引き止める。ドレープのファサードをくぐってブティックの中に入るのは、まるで魔法の国に招き入れられるような気分が味わえる。
奥行きのある地上階は、売り場から売り場へと見て回るのがとても楽しいワンダーランドだ。シャンゼリゼ大通りだけのエクスクルーシブ品、靴、バッグ、ジュエリー、パフューム......。2階のメンズフロアへ、そして3階のレディスフロアへと導くのは、リボンのようにしなやかなカーブを描く白い螺旋階段である。3フロアを貫く壁は白いカナージュで覆われ、その前に整然と並べられたボディを装うのは、日頃目にすることのできないアトリエ作業である白いトワルのドレスやジャケットだ。ディオールが歴史あるクチュールメゾンであることを誰の目にも意識させる。この夢のような階段を上がる時、白い革の手すりにそっと触れてみよう。官能的なほど柔らかく、リュクスが凝縮された繊細な感触に驚かされるはず。
このブティックのためにデザインされたソファやショーケースなども、目を楽しませてくれる。淡いピンク、いぶしゴールド、歪みのある鏡......バッグや靴の後ろの壁はトワル ドゥ ジュイのモチーフが浮き彫りされた真っ白いレザー。控えめな美しさがちりばめられたモダンエレガンスに満ちた空間である。アトリエを備えたブティックなので、バッグや革小物などのパーソナライズも出来上がるまで約1時間だという。この空間をあちこち散歩すれば、待つ時間もあっという間に過ぎてしまうだろう。
新しい時代へとページをめくるようなファサード。
1階の奥のスペースではバッグや帽子などの小物に加え、ディオールにまつわる書籍の販売も行っている。
マリア・グラツィア・キウリによる秋冬コレクションに呼応して、床もタータンチェック!
カナージュ、トワル......白い世界の中の階段はしなやかなリボンのよう。
トワルを鑑賞しながら、ゆっくりと上のフロアへと階段を上がりたい。
ゆったりとした空間。散歩するようにブティックのインテリアを楽しめる。
2階メンズフロア。キム・ジョーンズとベビー ディオールのコラボレーションも販売している。
3階、レディスフロア。


オープニングを飾るエクスクルーシブ品、そして先行販売の品が待つシャンゼリゼ大通りのブティック。
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INFORMATION
Diorディオール<8区>
127, avenue des Champs Elysée 75008
01・45・63・12・51
GEORGE V
10時〜20時(月~土) 11時~19時(日) 無休
réalisation:MARIKO OMURA
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