旅して味わう、日本ワインのふるさとへ。#04

自然とアートに囲まれ、ミネラル感豊かなワインを堪能。

特集

造り手に会い、畑を眺め、その土地に思いを馳せればおいしさも一層アップ。若い醸造家や新ワイナリーの誕生で、いま注目の日本ワインを巡る旅。まるで美術館のようにスタイリッシュな岡山のワイナリーでは、石灰岩土壌が育むワインを今年初めてリリース。

岡山県新見市|ドメーヌ・テッタ

170912-okayama-05.jpg

屋上ではワインと食を楽しむイベントも開催される。

 岡山県新見市哲多町、標高400メートルの小高い丘にある「ドメーヌ・テッタ」は昨年誕生したワイナリー。ミュージアムのような建物は、ワンダーウォールの片山正通さんが手がけた。

 ここは日本でも珍しい石灰岩土壌でブルゴーニュを代表するワイン、シャブリと地質が似ている。さらに日照時間が長く寒暖差もあり、ブドウ栽培に最適だと地元出身の高橋竜太社長は言う。2009年、耕作放棄地だったこの地をブドウ畑として甦らせ、醸造所が完成してからは栽培から醸造まで一貫して行うようにした。天然酵母による自然な発酵と重力を用いたグラビティフローシステムで醸造されたワインは、今年6月に初めてリリースされたばかり。この土壌の秘めた力を感じさせる味わいだ。

 ガラス越しに地下の醸造所を眺めると、イギリス出身のダグラス・ゴードン&ジョナサン・モンクのネオンアートが見える。醸造所そのものがまるでひとつのインスタレーションのよう。今後もアート作品が増える予定だ。
 テラスでブドウ畑を見渡しながら、その土地のミネラルがぎゅっと凝縮したワインを味わう。旅の思い出とともに、記憶に残る唯一無二のワインに出合えるはずだ。

170912-okayama-06.jpg

高橋竜太社長。

170912-okayama-07.jpg170912-okayama-08.jpg

左:左から、「ソーヴィニヨン・ブラン」¥3,456、「シャルドネ」¥3,780、「甲州」¥2,916。ラベルはアートディレクター平林奈緒美さんのデザイン。「ソーヴィニヨン・ブラン」と「甲州」はワイナリー限定販売。
右:地下
に今春設置された、スイス人アーティストのウーゴ・ロンディノーネのアート『The No』。日本初公開。 

170912-okayama-01.jpg

国際的に活躍するダグラス・ゴードン&ジョナサン・モンクによるネオン『Paris Bar』で醸造所がアート空間に。

170912-okayama-09.jpg

白い石灰岩が畑のあちらこちらに。3億年前ともいわれる石灰岩土壌はブドウ栽培に最適。

170912-okayama-10.jpg

ワイナリー設計を手がけた片山正通さんも岡山出身。市内のカフェ、キノシタショウテンのコーヒーや軽食も楽しめるカフェが近日オープン予定。

Domaine Tetta Winery/ドメーヌ・テッタ

岡山県新見市哲多町矢戸3136
tel:0867-96-3658
営)11時〜16時
休)月、火 ※祝日の場合は営業
ワイナリーツアーは5日前までに要予約 ※9月〜11月はツアー実施なし
無料
http://tetta.jp

●岡山空港もしくは岡山駅から車で約1時間30分。

*『フィガロジャポン』2017年9月号より抜粋

>>ドメーヌ・テッタからの立ち寄りスポット

---page---

ヤギたちがお迎え! 絶品フレッシュチーズ。

ルーラルカプリ農場

130頭のヤギが自然な環境で暮らすルーラルカプリ農場では、ヤギチーズやヨーグルトなどの加工製品が販売されるほか、イートインも可能。特に搾りたてのヤギミルクと乳酸菌だけで作ったフロマージュブランは、リッチなコクとなめらかな風味が人気。オーナーが揃えた、えりすぐりのナチュラルワインと一緒に楽しめる。5名から要予約でBBQもできるので、人懐こいヤギたちに囲まれゆっくり過ごすのがおすすめ。

170912-okayama-02.jpg

「フロマージュブランとオレンジスパイスジャムをのせた自家製フォカッチャ」¥700

170912-okayama-04.jpg

「フロマージュブラン」200g ¥1,080

170912-okayama-03.jpg

子ヤギに会えることも。

ルーラルカプリ農場

岡山県岡山市東区草ケ部1346-1
tel:086-297-5864
営)10時〜17時L.O. 無休
http://yagimilk.com

●岡山空港もしくは岡山駅から車で約30分。もしくは岡山駅から上道駅まで電車で13分、上道駅から車で約5分。

【関連記事】
日本ワイン#01 草花に囲まれた美しき日本ワイナリー、カーブドッチへ。
日本ワイン#01 北海道のワイナリーで、無濾過ワインの優しい味に感激。
日本ワイン#03 山形の寒暖差とピュアな土が育む、健やかなワイン。
オーストラリア・ワイナリー紀行。

photos : KENGO WATANABE, réalisation : AKIKO WAKIMOTO, collaboration : MIYUKI KATORI

RELATED CONTENTS

BRAND SPECIAL

    BRAND NEWS

      • NEW
      • WEEKLY RANKING
      SEE MORE

      RECOMMENDED

      WHAT'S NEW

      LATEST BLOG

      FIGARO Japon

      FIGARO Japon

      madame FIGARO.jpではサイトの最新情報をはじめ、雑誌「フィガロジャポン」最新号のご案内などの情報を毎月5日と20日にメールマガジンでお届けいたします。