阿部好世のアリゾナ紀行。 #03

美しい教会と山々に出合う、アリゾナ・ロードトリップ。

プティローブノアーの阿部好世が、アメリカ・アリゾナ州へ。石の見本市、ミネラル・ジェムショーや独自の文化が残る街並み、鉱山跡など、インスピレーションに満ちた旅を3回にわたってレポートします。

特集

April 3, 2018

プティローブノアーの阿部好世による、初めてのアリゾナへの旅。最終回は、さらにメキシコ国境に近い街を訪れ、古きよき時代の名残を体感。

3. Road Trip
メキシコ国境近くの街へ。

ツーソン(Tucson)から日帰りできる街をカメラマンのショーン君に案内してもらい、さらに南へ、車でのロードトリップ。

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ツーソンからハイウェイを使って約20分、メキシコ国境の荒野にひっそりと佇むサン・ゼイビア・デル・バク伝道教会(Mission San Xavier del Bac)がありました。いま残る教会は18世紀の建築物で、ヨーロピアン建築物としてはアリゾナで最も古いものだそうです。

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神聖な場所ながら、緊張感よりも素朴で居心地のいい空気感が漂う教会の中。
壁画の色使いや、温かみのある長椅子のスカラップ装飾が特徴的です。何百年と時間が刻まれていることを感じさせないコンディションのよさも、きっと長い間皆に親しまれ、大切にされてきた証なのだろうなと感じる、温かいひとときでした。

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思いがけず素晴らしい教会に出合ったあとに向かう場所は、ツーソンから約80キロ離れた街、トゥバク(Tubac)。

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トゥバクを少しだけお散歩。メキシコ民芸も多く見かけるようになり、素焼きのカラフルさが目に留まります。

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ドライブ小休憩のあと、向かう場所はトゥバクから約165キロ離れた街、ビスビー(Bisbee)。

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メイン道路の両脇に建物がびっしりと連なりはじめて、街に到着したことに気がつきます。赤茶色の山景色から突然現れた、小さいのに華のある古きよき時代を感じるビスビー。

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この街には昔、アメリカでも有数の鉱山発掘で栄えた歴史がありました。1900年初頭には、セントルイスやサンフランシスコに並ぶほどの都市で、金や銀なども採れたそうですが、なかでも銅の採取は群を抜いて記録的なものだったそうです。

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銀行だった建物がアンティークショップになった「Miners & Merchants Antique Center」。地下フロアには、金庫の厚い扉が昔のまま残っているユニークなお店。

ツーソンのミネラル・ジェムショーに始まり、ビスビーの鉱山跡地のロードトリップに繋がった今回のアリゾナ旅。改めて原石の美しさに触れる旅となり、これから私の制作はツーソンで迎え入れた石たちと美しい景色の記憶を繋ぐ作業に入ります。

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Yoshiyo Abe
petite robe noire / YOSHIYO デザイナー。2009年「古いものと新しいものをつなぐ」という考えのもと、日本の職人とともに、昔ながらの技法でつくられたコスチュームジュエリーのコレクションをスタート。あわせてベーシックラインのブラックドレスや鞄など、国産で質のよいものづくりをブランドの基盤とする。2011年、ジュエリーラインのYOSHIYOがドーバーストリートマーケットで始まり、2015年秋冬よりYOSHIYOのウエアコレクションがスタート。旅とアートを愛し、国内外コンテンポラリーアーティストとの親交から、両ブランドで現代作家とのコラボレーションを多数展開している。

【関連記事】
アリゾナ紀行 #01 デザイナー阿部好世、アリゾナでの石の見本市へ。
アリゾナ紀行 #02 阿部好世が訪れた、メキシコ文化の残る街ツーソン。

photos : SEAN HAZEN, texte : YOSHIYO ABE

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