Things to Do! 2020 オアハカ、サンクトペテルブルク――いつかの旅のヒント。【後編】

Travel 2020.04.10

世界を自由に行き来できる素晴らしさ、ありがたさを実感する今日この頃。旅を愛してやまない8人が選ぶ、もう一度訪れたい場所。それぞれの楽しみ方を覗いて、いつかの旅の予定を立ててみて。

Oaxaca|México
オアハカ[メキシコ]

めちゃくちゃおいしいタコスの国で。

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4年前、ちょうど死者の祭りの時に訪れた。「教会のデコレーションや市場の活気、光の陰影など、細部に“異国”を感じました。自分が知らない世界というか。そしてもうひとつ感激したのはタコスのおいしさでした。トウモロコシの粉で作った生地に、シンプルな具とスパイシーなソースの組み合わせが味わい深くって」。雑貨の種類が豊富で安いので買い物も楽しいという。「時々、無性に自分が知らない世界に身を置いてみたくなります。そんな時旅に出ると、自分を再認識できる気がするのです」

岡尾美代子 スタイリスト

本誌で長く連載中の「雑貨Hej! Hej! Hej! 」にて、小さくて可愛いモノを独自の審美眼で紹介。2020年、気になる旅先は中国の田舎。

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London|England
ロンドン[イギリス]

個性的であることが勲章のカルチャーの聖地へリピート。

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イギリスの音楽、食、カルチャーが大好きという。「音楽でいえば、よく行くレコード店、Low Companyでおすすめを教えてもらったり、日本にあまり来ないインディーズバンドのライブに行ったり。昨年は、Field DayとAll Points Eastというフェスをハシゴしました。どちらも市内の公園が会場なので気軽に参加できるのが魅力」。来場者のファッションを見ているだけでも楽しく、自由で十人十色なスタイルも、ロンドンが好きな理由のひとつ。時間があればセントアイブスという小さな町の町歩きもおすすめ。「小屋のような外装のカフェRosemergy Cream Teasで食べた、伝統的なクリームティー(紅茶とスコーンのセット)が忘れられません!」

飯田珠緒 スタイリスト

仕事で切羽詰まってしまいそうな時は、新たな経験をさせてくれる旅に出て自分の充電をいっぱいに。今年はベルリンとインドを旅先に。

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Istanbul|Turkey
インスタンブールトルコ

東洋と西洋の境目で見つけた、私の大好きなグルメとインテリア。

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アジアとヨーロッパを繋ぐ国、トルコ。15世紀よりシルクロードを経由して届くようになった香辛料は、世界三大料理のひとつトルコ料理に欠かせない食材だ。「グランドバザールに行くと、スパイスやハーブがいっぱい! 装飾的なランプや陶器、キリムやキリムを使ったバッグなど、私が好きなものばかり」。ランチには、フムス(ヒヨコ豆のペースト)やナスのペースト、ケバブが一堂に運ばれてくる。「野菜をふんだんに使った冷たい前菜、メゼとケバブは絶品。トルコの料理がおいしすぎてびっくりしたし、世界三大料理のひとつということも知らなかった自分が無知すぎて泣けました」

アオイヤマダ ダンサー

旅先で五感で感じるもの、すべてがダンスの着想源。その土地で突然パフォーマンスを始めることも。次の目的地は色彩にあふれるメキシコ。

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Saint-Petersburg|Russia
サンクトペテルブルク[ロシア

タイムスリップしたかのような、魅惑の建築いっぱいの古都。

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世界三大美術館のエルミタージュ美術館や、クーポラ(タマネギ形のドーム)が特徴の聖イサク大聖堂や血の上の救世主教会など、帝国主義時代の独創的な建築にあふれる街でも、自分らしいロマンティック空間を探してしまう。「タッキーでどこかノスタルジック。けれどハイセンスで不思議なところ。観光用の馬車さえも似合う街並みは、おとぎ話のようです」。花柄の壁紙や、ヴィンテージ家具のある内装にひと目惚れしたレストラン、ゴゴリで食べた伝統料理ボルシチは、「どこか懐かしい味がして冬の寒さも忘れました」。ロシア式サウナ、バーニャなら、「お風呂好きの日本人にもウケそう!」

小藪奈央 スタイリスト

「海外の人と政治や思想の話をすることで、日本のよさも再発見できる」。今年は大好きなファラフェル発祥の地、イスラエル訪問が目標。
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Things to Do! 2020
世界はしてみたいコトであふれている。

いよいよ2020年。新しい年にやってみたいこと、目を向けてみたいことがたくさんある。トレンドがガラリと変わるファッションとメイク、新しい旅先やおいしいレストランの発掘、部屋の模様替え、これから出合う本や映画……2020年という年を楽しみながら、好奇心のままに、まだ見ぬ世界への冒険へと繰り出そう。

 

『フィガロジャポン』2020年3月号より抜粋
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