若手作家が手がけるモダンなうつわを、ソウルで探そう。
Travel 2019.06.12
白磁の豊富なバリエーション、伝統的なフォルムを新しくしていく若手の作品群……いまソウルへ旅するなら、韓国作家のうつわ探しを楽しみたい。若い才能が手がける存在感ある1点に出合うなら、女性ならではの視点でセレクトされた逸品が揃う日常餘百を訪ねてみよう。
日常餘百(イルサンヨベック)|일상여백
「家で食事をする人が増えている。ひとりの時間を、うつわでより良いものにしてもらいたい」と話すスタッフ。シンプルだけどオブジェのような陶芸、飾るだけでも存在感のあるうつわが店内にあふれる。買い付けは、実際に工房へ出向き、作家の哲学や制作プロセスを理解してから。伝統の真鍮をモダンな解釈でデザインするムン・チェフンや大胆な色使いのクォン・ジウなど、30代の新しい才能を発掘。女性ならではの視点、自由なセレクションが冴えわたる。
あえて素焼きの質感を残し、こすって粗く。チョ・ギサンの蓋付きのうつわ、右から時計回りに、80,000ウォン、70,000ウォン、60,000ウォン、150,000ウォン、120,000ウォン(セットで購入の場合は480,000ウォン)
滲んでかすれたような色使い、規則的だけどランダムなバランスが美しい。マットなテクスチャー。クォン・ジェウの大皿各120,000ウォン
どちらも、ひっくり返しても使える。クォン・ジェウによる、儚げな花のような独特な柄。大100,000ウォン、小80,000ウォン
展示会も年に6回ほど開催する。
일상여백/日常餘百(イルサンヨベック)
06011 서울 강남구 압구정로79길 8
8 Apgujeong-ro, 79-gil, Gangnam-gu, 06011 Seoul
tel:02-6205-3113
M)狎鴎亭로데오、清潭
営)11時〜20時(月〜金) 13時〜19時(土)
休)日、祝、旧正月、旧盆
カード)AMEX、DINERS、JCB、MASTER、VISA
www.theback.co.kr
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※『フィガロジャポン』2018年2月号より抜粋
photos : KAORU YAMADA, coodination : JA-KYUNG JUNG