お父さんの声にそっくり、インヘイラーの今後が楽しみ!
こんにちは、編集NSです。先日、宮沢和史さんと宮沢氷魚さんについて書きましたが、ティーンの時に聴いていたミュージシャンのお子さんが表舞台に!という機会が出てきました。編集者になりたての頃は年上ばかりだった取材対象ですが、やがて同世代が増え、ついにはお子さん世代も現れるように。新しい才能の台頭にワクワクするいっぽうで、何者にもなれなかった自分のことを思いおちこんだりもしたけれど、わたしは元気です。
先日、J-WAVEへのゲスト出演を聴いて知ったのがインヘイラー(Inhaler)。ボーカル/ギターのイライジャ・ヒューソンは多くの方が知っているミュージシャンのご子息で、若かりし頃のお父さんの声にそっくりなんです。ご存じの方もいらっしゃると思いますが、まずはこちら↓を聴いてください。最近、繰り返し聴いている昨年秋リリースのメジャーデビュー・シングル「Ice Cream Sundae」です。
低めで伸びやかな、まだあまりかすれていない、色気のある声。メロディラインもなんだかお父さんのバンド、U2を彷彿させます。そう、イライジャはU2のフロントマン、ボノ(本名ポール・デイヴィッド・ヒューソン←今回初めて知りました)の息子なんです。
インヘイラーはアイルランドのダブリンで結成。左からジョシュ・ジェンキンソン(Gt)、ライアン・マクマホン(Dr)、イライジャ・ヒューソン(Gt.Vo)、ロバート・キーティング(Ba)。ザ・ストーン・ローゼズ、ジョイ・ディヴィジョン、デペッシュ・モード、インターポール、ザ・キュアーなどから影響を受けているそうです。
こちらは、ボノ(1960年生まれ)がいまのイライジャと同じ20歳頃に発表した2ndアルバム『アイリッシュ・オクトーバー』(81年)。左から2人目がボノで、カールした前髪とかまなざしとか、イライジャとそっくりです。アダム(左端)も若い! ラリー(右から2人目)も若い! ジ・エッジ(右端)は、、、、、まあまあ若い!
イライジャはU2の2017年の作品『ソングス・オブ・エクスペリエンス』のジャケットにも登場しています。隣はジ・エッジの娘さん(こちらもお父さまにそっくり!)。
---fadeinpager---
BBCが期待の新進ミュージシャンを厳選する「Sound of 2020」の1組にも選ばれたインヘイラー。今年2月に初来日公演を行い、4~5月の北米ツアーはほぼ完売。最新シングル「We Have to Move On」が届き、今年はフルアルバムの発表や日本のフェスへの参加もあるかもしれませんね(新型コロナウイルスの収束を切に願います)。
U2も久しぶりに聴き返してみました。私は88年の『魂の叫び』のリリースタイミングでU2を知り、『ヨシュア・トゥリー』『焔』『WAR(闘)』と過去作を辿って聴いていった記憶があります。85年のライブエイドで、ボノがなぜか学ランを着ていたことも後から知りました。91年の『アクトン・ベイビー』以降はあまり聴かなくなってしまいました、ごめんなさい。
久しぶりのU2でしたが、初期のU2はやっぱりいいなあと繰り返し聴いています。最初の数音だけでテンションを上げてくれる、ジ・エッジのギターのカッコいいこと!
サンデー(Sunday Bloody Sunday)からサンデー(Ice Cream Sundae)の間に40年近い時間が経っていることにおののきつつ、インヘイラーの飛躍を楽しみにしています。
【関連記事】
2019年のマイベストソングス。
いまも色褪せない90年代の音楽。
ARCHIVE
MONTHLY