
気を補って新生活をスタート!サワラと新ジャガのレシピ。
フィガロジャポン創刊35周年おめでとうございます!
まだSNSやネットで情報を集める時代ではなかった遠い昔、パリやロンドン、NYのフライトには必ず特集を持参して活用させていただいていたことを思い出します(そんな余裕のある良い時代でした)。Googleマップもなかったですし、あの地図だけを頼りに街歩きしていたといっても過言ではありません。
さて、新年度が始まりました。今回は、「まずは元気に新年度を始めよう!」ということで気を補うレシピをご紹介したいと思います。
「気」とは、日々の活動に必要なエネルギーのことです。血液や排泄物の循環を促したり、内臓の機能を助けたり、栄養物質から血液を生成したり、身体を温めたり、風邪などから身体を守ったりと、実に様々な働きをしています。不要な水分を汗や尿に変えるのも「気」の働きであり、「気」が不足するとむくみが生じることがあります。
そのため、疲労回復にも気を補う食材を使いますし、気が足りないことによる便秘や冷え性、免疫力アップ、むくみにも同様に気を補う食材を用います。そのうえで巡らせるものも少しプラスしてあげるのが、気を補う料理を作る際のポイント。巡りが悪いところに補うばかりでは詰まってしまいますよね。
今回は気を補う食材にサワラと新ジャガを選びました。冬場にはタラと普通のジャガイモで作ってもおいしいです。このレシピは気を巡らせるために香りのよいディルをたっぷりと使います。「他のお料理のトッピングに使ったけれど余ってしまって使い道に困る......」といった方にディルを使い切ってもらう贅沢なお助けレシピでもあります。多い分には全く問題ないので、余っていたら黄色くなってしまう前にガンガン使ってあげてください。
またサワラとジャガイモはどちらも胃腸が正常に働くようサポートしてくれる食材でもあります。胃腸が弱っていると食べた栄養も気血に変えることができません。新生活での緊張で食欲不振な方にもおすすめ。白ワインの酸味でさっぱりといただけるため食欲のない方にも喜んでいただけるのではないかと思っていますが、より軽くしたいときは、バターをオリーブオイルに変えても良いですよ。
気が足りないと鬱状態にもなりやすいです。五月病予防のためにも、ぜひしっかりと気を補って乗り切ってくださいね。
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サワラと新ジャガのワイン蒸し ディル風味
【材料】(2人分)
サワラ 2切れ
塩 少々
薄力粉 適量
新ジャガ小(5cm大のもの) 3個
バター 10g
白ワイン 80ml
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ディル みじん切り 大さじ2~3
塩 少々
粗挽き黒コショウ 適宜
【作り方】
1. サワラは食べやすく切り、塩をふって10分ほど置き、水分をペーパーでおさえ、薄力粉を薄くまぶす。
2. 新ジャガはよく洗い、皮ごと1cm厚さにスライスする。耐熱ボウルに入れてさっと水にさらし、ざっと水を捨てて塩少々をまぶす。ふわっとラップをかけて600wの電子レンジで2分半加熱し、水分を切る。
3. フライパンにバターを入れて熱し、サワラを入れて中火で焼く。裏返したら2のジャガイモと白ワインを加え、ふたをして中弱火で5分蒸し焼きし、Aを加えて混ぜる。うつわに盛り、黒コショウをひく。
■サワラの代わりにタラでもおいしい。
■新ジャガではない場合は加熱時間を増やしてください。
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