デコラトリスによる洗練探しの旅

「フランス アール・ド・ヴィーヴル展 2025」へ

日仏学院にて、ビジネスフランス主催のライフスタイル展示会が開催されました。

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美しき生活を彩るための芸術品を生み出す感性とアルティザン魂、

フランスの今を感じさせる ラグジュアリーメゾンが多数集結。

前回の2022年、フランス大使公邸で開催された時よりさらにヴァージョンアップし、出展ブランドも増えていて、見ごたえある展示会でした。

前回、出展のお手伝いさせていただいたリネンブランドは、ホテルプロジェクトや他国での展示会が多忙な為今回は見送る旨、本社から連絡がきたので残念。

しかし、出展リストを拝見すると、仕事でスタイリングしたり、長年、自宅でも愛用している テーブルやインテリアの商材が多く、 本社の方から、直接アップデイトな旬情報を伺えて、充実時間となりました。

東北出張のため、午後一番の新幹線の発車時刻を逆算しながら、ギリギリまで日仏学院に滞在。

まずは、バスクリネンから。

こちらは、「ティサージュ・ムテ」

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百貨店でのMDを何度もさせて頂いたご縁で、自宅でも愛用しています。

いくつかのMD記事は、ブログでもご紹介していました!

伊勢丹フランス展でコーディネート

伊勢丹テーブルウエアフェスティバル

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コーディネートは、

プレート「ピリヴィッツ」、カトラリー「サーブル・パリ」

パリの「プランタン」や「ル・ボンマルシェ」のMDがそのまま移動してきたかのような、抜け感のある都会的なカジュアル空間が素敵。

ところで、バスクリネンの特徴は、ざっくりとしたラフな質感と大胆なカラーリング。

起源は17世紀頃、もともと牛の日よけや虫よけ用として厚手の麻で織られたものだったとか。アウトドアでの使用がメインだった為とても丈夫で、且つバスク地方の強い日差しの下でも映えるような、高彩度のものが多いのです。

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続いて「artiga」

大胆なストライプが特徴のメゾンです。

バスクリネンの特徴のひとつは、様々なストライプ模様ですが、大西洋岸の地方バスクらしく、海の波を表しているそう。513215013_23997464019886905_4171605390798563013_n.jpg

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拙宅では、テーブルリネン他、バルコニーチェアやエスパドリーユなど愛用中。

大人の洗練されたカジュアルシーンに是非取り入れていただきたいバスクリネン、これからのシーズンに注目です!

たくさんのストライプを見ているうちに、バスクの光景が浮かんできました。

2016年夏、バスク旅行記事を書いていますので、是非、バスクの海や空の色をご覧いただけると嬉しいです!

https://madamefigaro.jp/blog/yoko-tagaya/post-76.html

https://madamefigaro.jp/blog/yoko-tagaya/post-121.html

下は「DAUM」クリスタル。

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元々は、19世紀後半、「エミーユ・ガレ」と並び、アールヌーヴォーを代表するナンシー派のガラス工房。

ニュアンスある柔らかな光沢感の「パート・ド・ヴェール」が有名ですが、このPâte de verreとは、 ガラス粉末を型に詰めて焼成する技法で、これにより細かな気泡が入り、陰影がこの上なくエレガント。

光によって微妙に変化する色合いがとても美しいのです。

ドームと言えば、日本ではこのピンクとアンバーのグラデーションがお馴染みなのですは? 

私も小物を少し持っていますが、一つあるだけでも、迫力あるアート空間になるので、新居用に次は何を買おうかと妄想中!

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カトラリー「クロード・ドゾルム」

カラーヴァリエーションが豊富なので、自宅のステンレスやチーズサーヴィス用などストック多数。

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シャンパーニュのサーブルナイフもカッコよい!

サブラージュは出来なくても、芸術品としてコレクションしたいデザイン性の高さにうっとり。

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和室にも合いそうな照明器具「ラファブライト」

わずか1本の綿ロープだけを使用し、

こんなにも正確な幾何学模様を形成しているとは!

素晴らしきクラフトマンシップに感心します。

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国産ナラ、オークなどの天然木に、天然オイルで染色しているからか、

光が柔らかくメロウ。

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「モアソニエ」

コンソールやチェアーなどクラシカルな形状ですが、

ほどよくエッジが効いたアヴァンギャルドなデザイン。

オートクチュールのように素材などをセレクトオーダーできるので、インテリア上級者御用達メゾン。

ヨーロッパのモダンインテリアというと、

日本では、シンプルなイタリアンブランドが主流のようですが、

没個性で画一的になりがちなので、こんな遊び心あるものを取り入れたら、理知的空間が生まれそう。

514414555_24029106300056010_7916856080695736721_n.jpg日本代理店「ファヴォリインターナショナル」代表兼、インテリアデザイナーの久美子さんは、パリスタイルのレッスン生でいらした方。

展開、頑張ってほしい!

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履き心地のすっかり虜になったARCHEも、以前、ブログでご紹介しています。 

2026夏コレクション、

すぐにパリジェンヌになれそうなシックなアースカラーのシューズが多数ラインナップ。

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コスメやファッションなど魅力的な製品がまだまだ多数ありましたが、タイムアップし、全てを見ることが出来ずに残念。

後ろ髪をひかれながら、大急ぎで東京駅に向かったのでした。

次回の開催に期待!

多賀谷洋子

食空間デコレーター。雑誌編集、外資系客室乗務員を経て、テーブルコーディネーターに。ブライダルやパーティ、商業施設から個人宅まで幅広くインテリアデコレーション手がける。雑誌やレシピ本のスタイリングでも活躍。パリスタイル主宰、フランスチーズ鑑評騎士の会 チーズシュヴァリエの顔も持つ。著書「美しくなるチーズレシピ:“チーズは太らない!”ダイエットも、アンチエイジングもチーズにおまかせ!」が話題。

http://paristyle.jp/

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