「学校に行きたくない病」にかかった英ジョージ王子

Culture 2017.10.24

From Newsweek

PAP7091200097M.jpgⒸPA Photos/amanaimages

本格的に学校がスタートしたジョージ王子は、すでに「学校に行きたくない病」にかかってしまったよう。困った父親のウィリアム王子がママ友に語った本音は......。

ロンドン市内の私立小学校「トーマス・バタシー」に入学したばかりの英王室ウィリアム王子の長男ジョージ王子の学校生活は、どうやら順風満帆ではない。

9月7日に、4歳から13歳までの男女560人が学ぶ学校に通い始めてから約1カ月が経とうとしているが、早くも学校に行くのを嫌がっているという。複数メディアによると、父親のウィリアム王子は、ジョージ王子の同級生の保護者に心境を漏らしている。

 

(ウィリアム王子は1人の親に「さっきジョージを車から降ろしたんだけど、学校に行きたがらない」と漏らしていた)

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英テレグラフのインタビューに応えたルイーズ・スミス(31)は2人の子供を持つ母親。バッキンガム宮殿の式典に参加したときウィリアム王子と話したようで、「学校まで送って行ってジョージ王子を車から降ろそうとすると、行きたくなさそうだったみたい」と明かした。続けて「どこの子供も似たようなものね」と言った。

経験した人も多いだろう、学校に行きたくないという気持ち。居心地の良いケンジントン宮殿から出て、新たに出会う人と環境に慣れるのは大変なことだが、社会に出るためには通らなければならない道だ。

怪しいストーカー女が逮捕

実はジョージ王子が学校に通い始めてすぐ、同校で事件が起こった。英テレグラフによれば、トーマス・バタシーに侵入し窃盗を働いた疑いで40代の女が9月13日に逮捕された。

同校に侵入した女は、しばらくの間学校の敷地内に滞在。翌日の同じ時間帯にも付近に現れたのを見つかり、2度目の侵入を試みたがあえなく御用となった。

入学間もないジョージ王子は午前中だけの通学だったため、女がいたとされる時刻に学校にいたわけではないが、年間の授業料が1万8000ポンド(約250万円)と高額ながらセキュリティ対策が甘いという声が上がった。

女の犯行動機は明らかになっていないが英デイリーメールによると、女はウィリアム王子とキャサリン妃の熱狂的なファンだったという。

≫王子への励ましのメッセージ

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人々から王子へエール

当初から波乱気味となったジョージ王子の学校デビュー。不審な女も逮捕され、ようやく新しい環境に本格的に突入する時期だが、この先どうなるのか。

トーマス・バタシーのベン・トーマス校長は「ジョージ王子が学ぶ環境に選ばれて嬉しい」とする一方、ロイヤルファミリーだからといって特別扱いはしないと宣言。「私はジョージ王子が自分の個性に自信を持ってほしいと願っている。これはすべての子供に言えることです」

校長のメッセージも小さな子供には、なかなかありがたみはわからないかもしれない。それでも、世の中は、成長を温かく見守っている。芸能情報サイト「POPSUGAR」はジョージ王子に宛てて、こんなアドバイスをしている。

 

Some advice for you, George: I can obviously see why you'd rather be at home, riding a pony around your living room, watching Peppa Pig, or shaking hands with former President Barack Obama while wearing a monogrammed bathrobe, but your education is really important. One day, you'll thank your parents for putting you in such a prestigious school and making you mingle with regular kids rather than being homeschooled by some stuffy baroness. As for now, just stay strong, Cambridge!


ジョージ王子へ
あなたがお家で木馬に乗ってリビングルームを駆け回ったり、「ペッパーピグ」(イギリスの国民的アニメ)を観たり、時には刺繍入りのローブを着てバラク・オバマ前米大統領を歓迎して握手を交わす。それが大事だということは私にも良くわかりますが、学校で勉強するのはもっと大切です。良い学校に通い、普通の子供たちと触れ合ってください。いつかきっと両親に感謝するはずです。今はただ、頑張って!

 

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ニューズウィーク日本版より転載

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文:ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

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