TSUTAYA CREATORS' PROGRAM FILM 2017で、未来の名作が誕生!
Culture 2017.11.25
若手映像クリエイター発掘支援を目的とした「TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM(以下TCP)」が今年も開催されました。
選出されたグランプリと準グランプリは作品完成のためのバックアップと各5000万円以上の製作費準備が約束されるとあって注目度が増しています。今年は応募総数268作品の中からファイナリストに選ばれた7名の新鋭クリエイターによる公開プレゼンテーションが行われました。
11月16日(木)に恵比寿ガーデンプレイス ザ・ガーデンホールで開催された審査会は、女優の原田美枝子さんをはじめ、日本映画界で活躍するプロデューサー4名とCCCの増田宗昭社長、同グループでTSUTAYAとカルチュア・エンタテインメントの中西一雄社長が厳正な審査に当たり、受賞作品が決定しました。
自らの実体験がベースの葬儀をめぐる喜劇、大阪下町を舞台に少年の成長を描く人情ドラマ、パラリンピックを目指す少女の成長劇、謎に満ちた外国人との逃避行サスペンスなど。どの企画も設定や物語がユニークなものばかりで、審査委員も来場者もプレゼンテーションに熱心に耳を傾けていました。
「今年は意見が割れた」と審査員が語るなか、発表されたグランプリ作品は、映像ディレクターの針生悠伺さん(33)が監督した『2/1イチブンノニ(仮)』。息子の命を救うために誕生した医療用クローンを愛してしまう父親の葛藤を描いた作品が、審査員から高く評価され、副賞IMAGICA賞とのダブル受賞を果たしました。準グランプリはウエダアツシさん(40)の『モータープール(仮)』、片岡翔さん(35)の『ザ・ドールハウス・ファミリー(仮)』がそれぞれ受賞。土橋章宏さん(47)の『水上のフライト(仮)』が審査員特別賞に選ばれました。
≫初代グランプリの作品がこの冬公開!
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『嘘を愛する女』予告編
グランプリを受賞すると映画化が約束されるTPC。第1回目のグランプリ作品『嘘を愛する女』が2年の製作期間を経て、2018年1月20日から全国東宝系劇場で上映が決定しました。
実話に基づく大人の男女のラブストーリーを演じたのは、長澤まさみさんと高橋一生さん。「愛していた人の名前も素性も嘘だったとしたら。自分が愛していたのは誰なのか」。映画を通して、真実の愛とは何かを考えさせられる作品に仕上がっています。『嘘を愛する女』に続き、今回受賞した作品が形になり、数年後にスクリーンで出合えるのがいまから楽しみでなりません。
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photo : SEIJI TONOMURA ,texte : HIROKO ABE